Repro Journal(リプロジャーナル)|マーケティング実践者が「明日、マネしたくなる」 情報を

WWDC25発表予想・TikTok World 2025開催 - 今週の海外アプリニュース(2025/05/30~06/05)|Repro Journal

作成者: Repro Journal編集部|2025.06.06

2025年5月30日から6月5日(日本時間)までに起きた、アプリマーケティングに関する世界のニュースをピックアップして紹介します。今週取り上げるのは、来週に迫ったWWDC25の発表予測と“脱Apple税”に対する世界の動き、そして、6月3日に開催された「TikTok World 2025」の話題です。TikTokはもはやアプリマーケターにとって欠かせないプロモーションチャネル。多彩な新ソリューションが発表されています。
※本記事での日時の記載は、特別な記載がない限りすべて現地時間です。

iOSに過去10年最大のリニューアル?WWDC25事前情報

2025年6月10日に迫った、WWDC25の事前情報の報道が進んでいます。最も話題や考察が盛んなのはiOSのデザインリニューアルについて。iOS 7以降で最大のUI刷新が噂されているのです。アプリマーケターにとってiOSは、アプリが展開される重要な土台。デザインに大きな変更があれば、アイコン、ウィジェットなどの仕様に新たな最適化が必要になるかもしれません。

既報通りであれば、名称システムの刷新やゲーム事業についての発表がありそうですが、少し残念なのが、AIやハードウェア系の発表についてインパクトが欠けるものになるだろうと予想されている点です。世間の予想を裏切ることができるか注目したいところです。なお、Repro Journalでは「App Store」「App Stoer Connect」など、マーケターに関わりの深い領域を中心に速報をする予定です。

※画像引用:WWDC25

脱Apple税が本格化 アプリ外決済に対する支援も加速

アプリ外決済の許可やその手数料徴取の禁止などを命じた、2025年4月30日の裁判所命令に対して、Appleは不服を申し立て命令の停止を訴えていました。しかし6月5日、その訴えは棄却されています。この裁判が続く限り、4月30日の命令が継続して有効とされる見込みです。"脱Apple税”のパラダイムが本格的に訪れたと考えていいでしょう。

これらの動きを受けて、アプリ関連の決済を支援する事業者の動きも活発化しています。アプリ決済支援のPaddleとコンシューマーアプリ収益化プラットフォームのRevenueCatが新たな連携機能を発表。アプリデベロッパーがより容易に適切な決済手段を選べるようサポートするといいます。

※画像引用:Integrate Paddle with RevenueCat

TikTok World 2025が開催 マーケター必見の新ソリューションが続々

2025年6月3日、TikTokの新プロダクトの発表会であるTikTok World 2025が開催され、多数の広告ソリューションが発表されました。注目は新分析プラットフォーム「TikTok Market Scope」の登場です。購買行動のフルファネルでオーディエンスの行動を識別、理解できるようになるといいます。

また、TikTokクリエイティブプラットフォームである「TikTok One」にも進化が訪れています。オーディエンスの視聴コンテンツからインサイトやトレンドを特定できる「TikTok One Insight Spotlight」や、自社ブランドや製品に言及しているすべてのユーザー生成動画を簡単に見つけられ、広告利用のアプローチができる「TikTok One Content Suite」といった新機能が発表されました。

なお、TikTok World 2025は2025年6月6日現在、オンデマンド配信中です。アプリの新規ユーザー獲得においてTikTokは必要不可欠な媒体。アプリマーケターならぜひチェックしておいてください。

※画像引用:TikTok Market Scope: Your source for actionable audience insights

Metaが2026年までにAIで広告を完全自動化へ

2025年6月2日、「Wall Street Journal」が、Metaが2026年までに広告制作のAIによる完全自動化を目指していると報道しました。広告主はプロモーションしたい商品の画像と広告予算を設定するだけ。あとは、各種クリエイティブ制作から配信設定までをAIが自動で行い、成果の最大化を実現するそうです。なお、この情報は関係者によるものであり、公式発表ではありません。