Repro MA導入前に抱えていた課題
九州旅客鉄道株式会社(以下、JR九州)様は、鉄道事業をはじめ、駅ビル、ホテル、流通・小売、ECなど、地域の暮らしや移動に関わる幅広い事業を展開し、約470万人のJR九州Web会員を有しています。
こうした多様な事業・サービスの利用者とのコミュニケーションに、JR九州様はこれまで複数のアプリやWebサービス、メールを通じて、既存のMAツールなどを活用しながらマーケティング施策を実施してきました。一方、顧客接点ごとに利用するツールが分かれ、一部の施策では手作業が発生していたことから、運用負荷の軽減と施策実行の迅速化が課題となっていました。
こうした課題を解消するため、JR九州様は、顧客接点ごとに分かれていた施策実行環境を段階的に集約し、顧客データや行動に応じた施策を効率的に実行できる体制の構築を目指して既存のMA環境の刷新を検討していました。その実現に向け、施策実行基盤として「Repro MA」を採用しました。
新たな環境では、JR九州様がデータウェアハウス(DWH)として利用する「Snowflake」とRepro MAを連携し、DWHに蓄積された会員情報やサービス利用データを施策に活用するとともに、アプリ上の顧客行動を起点としたリアルタイム配信を可能にすることで、顧客一人ひとりの行動や状況に応じたコミュニケーションをより迅速に実行できる環境を目指します。
さらに、JR九州グループの事業・サービスを横断したデータ活用への発展も見据えています。
Repro MA導入の決め手
Repro MA採用の決め手は、JR九州様が構想するマーケティング施策に必要な機能を標準で備え、現在のシステムや運用体制を生かしながら、将来的なサービス横断の顧客コミュニケーションまで段階的に拡張できる点です。具体的には、以下の観点から、Repro MAが総合的な優位性を持つと評価されました。
高性能な標準機能と行動起点のリアルタイム配信
アプリ、メール、Webを横断した施策の設計・実行に必要な機能を標準で備え、アプリ上で取得した行動イベントを起点とするリアルタイム配信に対応。
100万通のアプリプッシュ通知を約10秒で配信した実績(※1)と、年間99.9999%のプッシュ通知システム稼働率(※2)に裏付けられた、JR九州様の大規模かつ多様な顧客接点を支えられる配信性能と安定性。
段階的な基盤刷新と運用ガバナンスを両立できる柔軟性
既存のシステムや運用体制を生かしながら、メールやアプリなど優先度の高い顧客接点から導入を開始し、施策の実施状況に応じて対象チャネルやデータの範囲を段階的に拡張できる設計。
また、関連サービスごとに管理画面を分け、データシェアリングの権限管理によって連携範囲を制御することで、ガバナンスを維持し、ヒューマンエラーのリスクを低減できる設計。
DWHと直接連携し、既存データをすぐに施策に活用できる設計
JR九州様が保有するDWHとRepro MAを直接連携することで、DWHに蓄積された会員情報やサービス利用データをセグメントの作成や配信トリガーの設定、コンテンツの出し分けなどのマーケティング施策にすぐに活用できる設計。また、データの二重管理やコストの重複を抑えながら、既存のデータ基盤を生かして施策実行できる仕組み。
中長期構想を足元の実装・運用設計へ落とし込む伴走体制
マーケティングと技術の双方の観点から、JR九州様が中長期的に目指すマーケティング基盤のあるべき姿について、担当者と継続的に協議し、その実現に向けて必要なデータ連携や運用設計まで具体化する支援体制。
また、対象サービスやチャネルの拡大に応じて、施策に必要なデータの加工や、運用開始後の施策設計・改善まで支援範囲を広げられる柔軟性。
※1 セグメント抽出後、APNsおよびFCMに対して配信リクエストを送信する速度をもとに算出した実績です。
※2 2023年1月1日から2023年12月31日までの実績です。APNsおよびFCMに起因する障害、計画メンテナンスを除きます。
今後の展開
今後は、対象となるサービスやチャネル、活用データを段階的に広げ、共通IDを活用したサービス間送客や複数サービスの利用促進など、事業・サービスを横断した施策にも対応できる環境を整えていきます。
当社はこうした取り組みを通じて、JR九州グループが有する多様な顧客接点とデータを事業成長へ結びつけ、グループ全体の売上・利益の最大化に向けたマーケティング基盤の実現を支援してまいります。
JR九州 ご担当者様名からのコメント
これまでアプリやメールなど、顧客接点ごとにMAツールが分断され、タイムリーな情報発信や運用効率化に課題を抱えていました。今回、Repro MAを採用したことで、当社のデータ基盤とシームレスに連携し、複数のチャネルを横断したリアルタイムな施策実行が可能となります。
アプリへのSDK組み込みをはじめとする開発や移行プロセスにおいても、Repro様の手厚いサポートと柔軟なご提案をいただき、スムーズな導入が進んでおります。今後は導入を着実に進めつつ、事業とチャネルの垣根を超えた、お客さまにとって最適なコミュニケーションに取り組み、更なる顧客体験の向上を目指してまいります。
※本記事は2026年9月24日時点の情報です。Repro株式会社または掲載企業の都合により、紹介されている機能やサービスの提供が終了している場合があります。あらかじめご了承ください。

