【Repro Boosterによるサイトスピード改善効果】
※Google Chromeのエミュレーション機能を用い、スロットリング16Mbpsで撮影。
【モバイル】
FCP(First Contentful Paint):36%改善(0.50秒短縮)
LCP(Largest Contentful Paint):36%改善(0.64秒短縮)
【PC】
FCP(First Contentful Paint):30%改善(0.44秒短縮)
LCP(Largest Contentful Paint):25%改善(0.40秒短縮)
はじめに
「イシイのおべんとクン ミートボール」でおなじみの石井食品株式会社。幼い頃、お弁当にミートボールが入っていると嬉しくなった……そんな記憶をお持ちの方もきっと多いはず。現在、石井食品の公式通販サイト「イシイのオンラインストア」では、ミートボール・ハンバーグといった定番とそのバリエーションをはじめ、多くの無添加調理※食品や、旬の食材を使ったメニューを取り扱っています。
今回は、その「イシイのオンラインストア」の運営に携わる、石井食品株式会社のEC担当者・鎌田英之様に、サイトスピード改善ツール「Repro Booster」を導入した背景や成果についてお話をうかがいました。
※ 石井食品での製造過程における食品添加物不使用
「イシイのオンラインストア(2025年5月1日時点)」
石井食品の公式通販サイト。情報を管理し、安心の提供をする「品質保証番号」、安全とおいしさの源「厳選素材」、素材本来の味を生かす「無添加調理※」の三大原則を守って作られたミートボールやハンバーグなどの定番商品、栗ごはんやおせちなどの季節限定商品、地域食材を使用した旬の商品などが購入できます。
※ 石井食品での製造過程における食品添加物不使用
目指すところは「安心感」。最近は「無添加調理※の非常食」が人気
――まず、「イシイのオンラインストア」について教えてください。
オンラインストア自体ができたのは10年ほど前ですが、それ以前から弊社の商品を取り扱っていない地域のお客様にも商品を届けることを目的に、通信販売は行っていました。その流れでオンラインストアを始めたものの、最初は牧歌的というか、あまり凝ったつくりのサイトではありませんでした。
2020年6月にサイトをリニューアルした後、コロナ禍の影響も相まって多くのお客様にご利用いただけるようになり、現在も成長を続けています。
――オンラインストアとして大事にされていることは何ですか?
これは石井食品全体として言えることですが、食の安心・安全を大事にしています。「無添加調理※」を掲げているのもそのひとつで、例えばパッケージの裏面を見たとき、原材料がすべて一般の食卓にあるものばかりで安心だと感じられるような、そんな商品を目指しています。
ここ2~3年で特に力を入れてチャレンジしているのは無添加調理※かつ常温で保存できる商品です。日持ちがするためフードロスの削減にもつながり、また、非常食として活用することも可能です。実際、近年は非常食の需要が高まっていて、無添加調理※の非常食ということで弊社の商品をオンラインストアで購入されるお客様も多くいらっしゃいます。
旬や地域性も大切にしていて、春はタケノコ、秋は栗など、採れたての食材を加工してすぐに出荷する混ぜご飯の素などが人気です。ちょうど今の時期は新玉ねぎの名産地として知られる千葉県の白子町とコラボしたハンバーグを販売しているのですが、オンラインストアでは新玉ねぎそのものも販売しています。
――そのほかに、オンラインストアならではのこだわりはありますか?
やはり、商品写真のクオリティーには気をつけています。たとえば検索サイトで他社の商品と並んで表示されたとき、できれば、その中で一番おいしく見える写真にしたいと考え、撮影に力を入れています。
また、ヘビーユーザーの方にお話を伺うと、オンラインストア内を回遊しながら商品を選ばれていることがわかりました。つまり、特定の商品だけを目当てにサイトを訪れるのではなく、まずはトップページを訪れて、新しい商品はないかとサイト内を探す。そのときに、やはりおいしそうな写真が並んでいる方が回遊率も上がり、ひいては売り上げの向上にも繋がると考えています。
※ 石井食品での製造過程における食品添加物不使用
お客様から「表示が遅い」といった声が届かないことにこそ危機感を覚えた
――サイト表示速度を課題として認識されたきっかけについて教えてください。
表示速度とは別の話になりますが、2〜3年ほど前にスマートフォンからアクセスするとサイトが一切見られないという問題が起こりました。それ自体はすぐに解決したのですが、チェックのためにスマートフォンでサイトを見ていたとき、あまりにも表示速度が遅いことに驚きました。
普段、サイトのチェックはPCのブラウザで行っており、その際はチェック対象のページすべてを複数のタブで開いていました。その場合、ページ内の情報がすべて表示されてからタブを移動するため、表示速度の遅さを見落としていました。でも、スマートフォンではそのような見方ができないことで表示速度の遅さを「発見」し、大きな問題だと感じたんです。
――それまで、お客様から「表示速度が遅い」といった声は届いていなかったのですか?
お客様からのご要望にはすべて目を通しているのですが、そのような声は一切ありませんでした。けれど、それがかえって大問題だと感じました。というのも、表示速度が遅い、使いづらいと感じたお客様が、その声を届けることなく離れてしまっているおそれがあるからです。
自社の表示速度が遅いと気づいた後で、対応を考えるため、「PageSpeed Insights(ページスピードインサイト)」で確認し、客観的に見ても遅いということがわかっていました。それにも関わらず、お客様からの声がないことに大きな不安を感じ、早急な対策の必要性を感じたのです。
――それでどのような対策を行ったのですか?
正直なところ、あまり有効な対策はとれていませんでした。例えば、画像の形式をJPEGからWebPに変換したり、不必要に大きな画像データを縮小したりといった対応はしていたのですが、手作業で行えることには限界がありました。しかも、その作業に多くの時間を割くこと自体も難しかったのです。
どうしても新しい商品紹介のページを制作する方が、速度表示の改善より優先度が高くなってしまいます。季節限定商品なども多く、それらをなるべく早くお客様の目に触れさせたいと考えると、表示速度の問題はいったん後回しになっていました。
表示速度を速くしたいけれど、なかなか手が回らない。その上、掲載商品を追加するたびに写真のクオリティーなどを求めて情報量が増えることで、さらに速度が遅くなってしまう。そうしたジレンマを抱えていたときに、Repro Boosterの存在を知りました。
簡単に導入することができ、期待通りの効果を見せてくれたRepro Booster
――実際、Repro Boosterを導入する決め手となったものは何ですか?
Repro Boosterの存在を知ってから、導入することでどのような効果が得られるか、社内で検討してみました。表示速度が改善されることによって、CVR(コンバージョン率)がどのように変化するのか、既存のお客様のサイト回遊率などをもとに計算し、その結果、一定の効果が得られると判断したのです。さらに、年間の売上を当てはめて算出したところ、売上のアップも期待できたので、導入を決めました。
――Repro Boosterを導入されて、率直な感想をお聞かせください。
非常に満足しています。まず、導入にあたって煩わしい作業を行う必要がほとんどありませんでした。実際、タグの設置など私一人ですぐに完結でき、その後の運用負荷もまったくありません。
導入後の結果にもとても満足しています。FCP、LCPともに改善が見られ、体感としても、PC、スマートフォンともに表示速度が速くなったことは間違いなく、社内からも「速くなった」という声を聞くことができました。
ちょっとした疑問が生じても、Reproさんに連絡するとすぐに回答をいただけるので、導入後のサポートがとても充実しているとも感じています。まだ導入して間もないため、Repro Boosterによる効果をすべて把握できているわけではありませんが、それでも、売り上げアップも含め、今後の動きに期待しています。
――最後に、サイト表示速度の改善に悩まれている方にメッセージをお願いします。
表示速度を改善することによって、CVRは確実に上がります。ですから、サイトの表示が遅いと悩まれている方だけでなく、CVRを上げたいと思っている方にもRepro Boosterはおすすめです。
サイトを運営されていて、コンテンツの制作に関してはすべてやり切ってしまい、これから何をすればよいかわからなくなっている方が、もしかしたらいるかもしれません。そんな方におすすめしたいのが、ベースのインフラを底上げする、つまり、表示速度の改善に手をつけることです。たとえ現状で遅さを感じていないとしても、さらに表示速度が速くなれば間違いなく利便性が増し、よりよい結果につながる。Repro Boosterは煩わしい作業などのデメリットなく導入できますので、試してみて損はないと思います。
右から、石井食品株式会社 鎌田英之様、Repro株式会社 Business Development Division 関口みずき
※ 本記事は2025年4月9日時点の情報です。Repro株式会社または掲載企業の都合により、紹介されている機能やサービスの提供が終了している場合があります。あらかじめご了承ください。
※ 本記事に記載されている「FCP(First Contentful Paint)」「LCP(Largest Contentful Paint)」の改善率・時間は、WebViewを除いた全ページ(Repro Booster適用外を含む)を対象とした、同期間同条件におけるRepro Booster稼働有無のA/Bテストの結果。比較対象はLCP、FCPの中央値。