『POKER×POKER』へのRepro導入事例

成長のカギはユーザーとのコミュニケーション『POKER×POKER』が『Repro』を活用して継続率を改善し続けるノウハウとは?

『POKER×POKER』/AppBank株式会社

業種/サービス: ゲーム

課題

ユーザー獲得にコストを割けないビジネスモデル そのために継続率を重視

導入

「DAUはPDCAを回して施策を実施し続けることで積み上げることが出来ます!」 という言葉を決め手に『Repro』を導入

効果

リテンション分析を活用してマジックナンバーを炙り出す オンボーディングを改善し、継続率を改善!

 

はじめに

世界で最もプレイヤーが多いと言われているポーカー。日本ではまだまだ馴染みの薄いゲームですが、そんな日本でポーカーを流行らせようとされているのが、ポーカーゲームアプリ『POKER×POKER』を提供するAppBank株式会社です。

最近ではAbemaTVにてポーカー番組が放送されるなど市場の熱は高まっており、2018年5月には国会にてポーカー解禁を明示した『IR実施法案』が提出されていることから、今後は日本においてポーカー熱は高まっていくと考えられています。また、『POKER×POKER』では、マーケティング基盤として『Repro』を導入・活用いただいております。

そこで今回は『POKER×POKER』を運営するAppBank株式会社の山本さんに、「なぜ『Repro』を導入し、どのような狙いで活用しているのか?」について、お話をお伺いしました。

(聞き手:Repro カスタマーサクセスチーム 岩田)

アプリは通過点!日本のポーカー人口を増やす『POKER×POKER』プロジェクト

インタビュー画像

―― 『POKER×POKER』はどのような背景でスタートしたアプリなのでしょうか?

山本 『POKER×POKER』がスタートした元々のきっかけは、弊社の創業メンバーでありYoutuberでもあるマックスむらいがGACKTさんと親交があったことに由来します。GACKTさんはポーカー好きであり腕前もプロ並みと有名なのですが、「ポーカー面白いからやってみなよ!」と言われて始めてみたらハマったみたいで。笑

そこから、AbemaTVでGACKTさんがポーカー特番をやったところ好評であり、レギュラー番組になることが決まったのですが、マックスむらいにこのような相談を持ち掛けたらしいんです。

「日本でもっとポーカーを広めたい。自分でやっていて楽しいし、もっと色んな人に楽しんでもらいたいので、一緒にポーカーのゲームアプリを作ろう!」

ここから、プレイするハードルが低いゲームアプリを制作することが実は決まっています。この決定は2017年の夏くらいの話ですね。

――山本さんは、そのタイミングから『POKER×POKER』に携わっていらっしゃるのでしょうか?

山本 そうですね。ゲームアプリを制作することが決まってから、過去にゲーム制作や運用に携わった経験があったので主導して進めることになりました。ちなみに、個人的な想いになりますが、私は『POKER×POKER』というゲームアプリは「日本にポーカー文化を浸透させるための『POKER×POKER』プロジェクト」における”通過点”のような感覚で現在は携わっています。

――たしかに、リアルイベントも実施されていらっしゃいますよね。

インタビュー画像(実際に岩田も参加した『POKER×POKER』のリアルイベント)

山本 そうなんです! 私たちは『POKER×POKER』というゲームアプリを通じて、”実際にポーカーをプレイしたいという気持ちになってもらって、実際にポーカーをプレイして楽しんでもらう!” ということを目指しています。

だからこそ、本当のポーカーの楽しさを味わえるリアルイベントも実施していますし、将来的には自分たちで大きな大会を実施することも考えています。あまり良い言い方ではありませんが、ゲームアプリ自体は通過点であって、どこまでポーカー人口の増加に寄与出来るかが一番の追うべき指標ですね。

ARPUが高くないからこそ続するユーザーを大事に!

インタビュー画像

――『POKER×POKER』のような方針で運営されているゲームアプリは珍しいですよね

山本 たしかにそうかもしれません。笑

ポーカーに興味を持ってもらった方に『POKER×POKER』をダウンロードしてもらう。そこからポーカーの楽しさを知ってもらって、リアルでもポーカーをプレイしてもらう。このような流れでゲーム体験を提供しているアプリはほとんどないですね。ちなみに、『POKER×POKER』自体は一つのゲームアプリですが、最終的にはポーカーを楽しむ人のコミュニティプラットフォームの立ち位置になることを目指してもいます。

なので、『POKER×POKER』のアプリ内でのコンテンツだけではなく、リアルイベントなどまで幅を広げて、プロジェクト全体でポーカーを楽しむ人が次々と生まれていくような環境を作ることが目標ですね。その中で僕らもビジネスができればと考えています!

――ゲームを作ってもマネタイズ出来ないと考えている事業者さんも多い中で、この考え方は革命だなと感じています!

山本 革命とまで言ってもらえて嬉しいです。笑

実はリリース直前まで『POKER×POKER』はアプリ内課金モデルで収益を出すことを考えていました。ただ、それだとプロジェクトの目的である「ポーカー人口の最大化」を目指すことが難しくなると考えて、広告収益モデルにしてユーザーにポーカーに触れ続けてもらうという方針に切り替えています。ただ、この方針転換によってゲームアプリとしての運用方法を再度考え直す必要が出てきたんです。

――具体的にはどのような課題があったのでしょうか?

山本 アプリ内課金がないということは、ARPU(1ユーザー当たりの平均単価)が必然的に低くなってしまいますし、ユーザー獲得にお金をかけることも難しくなります。なので、どれだけユーザーに定着してもらうかという継続率が大事になってくるなと感じるようになったんです。しかし、どのように継続率を改善するか、具体的なイメージが持てていませんでした。

――そこで『Repro』の出番だったんですね!

山本 もともと『Repro』はアプリの勉強会で知っており、社内の別プロジェクトで利用も検討していました。そこから『POKER×POKER』でも利用を検討したのですが、印象的だったのが「DAU(1日あたりの利用ユーザー数)はPDCAを回して施策を実施し続けることで積み上げることが出来ます!」と言い切ってもらえたことでした。普通、こんなこと言えないですよね。笑

――なかなかハードルを上げてますよね。笑

インタビュー画像

山本 ただ勉強会や実際の提案を受けるタイミングで、「これだけ事例を持っていて、ノウハウもあるのなら信頼出来る!」と感じていたのも事実です。ちなみに当時はノウハウについて課題意識がありましたが、運用リソースについても不安を感じていました。元々、アプリマーケティングツールは過去に別サービスを利用したことがあったので、ツールを使うイメージはありました。

しかし、プロジェクトとしてアプリマーケティングだけでなく、リアルイベントの打合せといった運営コストも重かったので「本当に運用出来るのか?」という不安があったんです。

――なるほど。ちなみに、最終的になぜ『Repro』を活用しようと決断いただけたのでしょうか?

山本 一番大きかったのが「実際に『Repro』をどのように運用するべきかという設計書を作成いただいたこと」でしたね。これのおかげで、今のリソース状況でもチームでPDCAを回していけるなと納得することが出来ました。ちなみに、この設計書の内容は運用し始めてから、1~2回修正したかどうかというレベルで、今でもアプリ運用の大きな方針になってくれています!

Reproの運用は気が楽? 継続率を上げるオンボーディング施策を実行出来た理由とは

インタビュー画像

――導入後はどのような施策を進められたのでしょうか?

山本 最初に改善を目指したのはオンボーディング施策です。背景としては、ユーザーにダウンロードしてもらうための施策はやっていたのですが、ユーザー初期(ダウンロードしてすぐのユーザー)の継続率に課題がありました。ポーカーをやったことがない方にとっては、いきなりポーカーをプレイしてもルールは分からないですし、楽しさも感じないですよね。笑

――たしかにそうですよね・・・、具体的にはどのような改善を目指されたのでしょうか?

山本 仮説として考えていたのは「結局、ポーカーで勝つという楽しさを感じないと継続しないのでは?」ということでした。そこで、『Repro』の“リテンション分析機能”を活用して、マジックナンバーを炙り出すことにしたんです。

グラフ

このマジックナンバー分析を通じて、「早い段階で勝利をすること」「対戦回数を増やすこと」の2要素を促進するためのオンボーディング施策を実施することで「継続率の改善が見込めるな!」と予測出来た>のは大きかったですね。そこからオンボーディング施策に注力し始めたのですが、意識しているのは「ユーザーに最初の2分で面白いと感じてもらう」ということです。

具体的には、”最初の5回は「このボタンを押して」と指示するアプリ内メッセージ”を配信していたりします。これだけで最初の5回を遊んでもらえるユーザーが増えていますし、実際に継続率の改善にも繋がっているのでアプリ内メッセージは侮れませんね!

ゲーム画面

――そう言ってもらえると嬉しいです! なかなかゲームの事業者さんにアプリ内マーケティングはやってもらいにくいので・・・。

山本 これは個人的な意見なのですが、「『Repro』だと工数を割かずに色々試せるので気楽に施策を実施出来る」というのは大きな武器だと考えており、実際にオンボーディング施策においてPDCAを早く回せたと感じています。

実はオンボーディング施策は1回で上手くいったというわけではなく、指示を出す順番とか出し方はかなり思考錯誤してますし、今でも悩んでいる部分であったりします。ただ、3日くらいあれば新しい施策を実行出来て、かつ微妙であればすぐに止めることが出来るという手軽さのおかげで、すぐに行動に移せるのは大きいです。

もし『Repro』を導入せずにPDCAを回そうとすると、エンジニアに工数を割いてもらうことになりますし、アプリストアに申請を出して結果を待つという期間もあったので、ここまで早くPDCAを回せなかったですね。

情報を出しただけでは伝わらない。ユーザーに正しく伝えるコミュニケーションがゲームでも必須

インタビュー画像

――『Repro』を導入してからは、どのように活用されていらっしゃるのでしょうか?

山本 あと『Repro』を導入して感じたこととして、Reproの本質は「伝わりやすくなる」ということにあるのではないかと思っています。

――具体的に「伝わりやすくなる」というのはどういった内容なのでしょうか?

山本 ゲームアプリというジャンルにおいて、継続率を上げるには大きく2つの施策があると考えています。

  • イベントなどの短期的な施策
  • 機能アップデートなどの長期的な施策

ただ、これらの施策は実施するだけではダメで、ちゃんとユーザーに届けることが出来なければ効果は薄くなってしまいます。この課題に対して、『Repro』を活用することでユーザーに必要な情報を適切に届けることが可能となると考えていて、「伝わりやすくなる」というのが本質だなと個人的には思っています。

――そういうことですね、納得です!

山本 ちなみになのですが、過去にソシャゲの運営に携わっていたことがあり、新しいキャラクターを考えていたことがあります。その時に、例えば「この新キャラのパラメーターはイベントボスに相性が良い設定にする」という考えをもってリリースしたりするのですが、ユーザーには運営側の意図はほとんど伝わっていませんでした。笑

この経験から「出したらユーザーに伝わる」という思考はなくして、「どのようにユーザーに届けるか」ということを意識するようになりましたね。

――なるほど、だからこそ継続率を高めるためのCRMを意識されているんですね

山本 そうですね。あと、『Repro』を導入してから、”継続率が下がり続ける”という不安から解消されたのも大きかったですね。ゲームアプリを運営しているときの課題として「歯止めの効かないユーザー減少」と「ARPPUの改善見込みがないこと」が大きいのですが、「継続率を担保出来る=ユーザー数を担保出来る」ことで、「ARPPUの改善」にだけ注力出来るようになるのは精神的にも安定しますよ。笑

Reproがゲームアプリを出せば良いじゃん! 事例と着眼点の豊富さに頼れてよかった

インタビュー画像

山本 そういえばなんですけど、Reproさんって自分たちでゲームアプリとかリリースされないんですか?

――予定はないですね。笑

山本 支援を受けながらずっと感じていたんですが、「Reproさんがアプリゲームを出すのが一番面白いものが出来るのでは?」と思っています。笑

事例や着眼点の豊富さが凄いなと思いますし、岩田さんのアドバイスには幾度も助けられました。特に「アプリで収益化を目指さずに、プロジェクト全体で収益化を目指す」という方針になった際に、その事例を見つけてきてシェアしてもらえたことはかなり印象に残っています。もちろん、まだまだ『POKER×POKER』は伸ばせると考えていますので、引き続きよろしくお願いしますね!

――ありがとうございます! 今後も『POKER×POKER』プロジェクトの一員として、頑張ります!

アプリを起点に日本のポーカー市場を活性化させていきたい

インタビュー画像

――最後に、今後の『POKER×POKER』プロジェクトの展望についてお伺いしたいです!

山本 今後はスマホアプリという枠を越えて、リアルイベントにも注力することがプロジェクトとしては一番大きい部分ですかね。この1年は色んな施策を実施したおかげで、ユーザーの認知を獲得出来るようになってきています。

pokerpoker

具体的には、『POKER×POKER』は従来ポーカープレイヤーは日本に5万人しかいないという中で、14万DLされており、多くのユーザーにプレイしてもらっています。また、アプリ内においてユーザー主導の大会が開かれており、ポーカーを一緒に楽しむユーザーの皆さんが一体となって盛り上がりを見せていますね。

ちなみに、去年1年間で計25回のリアルイベントも開催しており、実際に1,600人以上の方にリアルでのポーカーを体験していただいてもいます。なので、次は『POKER×POKER』で獲得出来たユーザー層を、いかにオフラインのイベントに参加してもらえるかを考えていくのが、次の大きなチャレンジになるかと思います。

あとは『POKER×POKER』のユーザーをもっと強くしたいです。笑 現状として『POKER×POKER』のユーザーは「弱い」と思われている節もあるのですが、私は違うと思っていて「PDCAを回せるからポーカーも強くなれる」と信じています。ここがゲームアプリとして『POKER×POKER』の課題だとも考えていて、「ユーザーに楽しんでもらいながらより強くなるためのコンテンツ」を提供していけるようにしたいと考えています。まだまだ『POKER×POKER』プロジェクトはこれからですね!

※本記事は2019年9月26日時点の情報です。Repro株式会社または掲載企業の都合により、紹介されている機能やサービスの提供が終了している場合があります。あらかじめご了承ください。アプリ収益最大化サービス

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