はじめに
「お金の選択肢を増やす」のミッションのもと、暗号資産・Web3領域のアプリ事業などを展開する株式会社Paddle。同社が手がける「BitWalk」は、毎日歩いた歩数に応じて「ビットコインp」※が手に入る、いわゆるM2E(Move to Earn)アプリです。
※ビットコインpは実際にビットコインと交換ができるPaddleの独自ポイント
BitWalkは「歩くだけでビットコインpが貯まる」という手軽さから、多くのユーザーに利用される一方、リリースから数年が経ち、新規ユーザーの定着率が課題となっていました。
そこで同社は、翌日のリテンション率(以下、RR)向上を目標に、Reproの伴走支援のもとでRepro Appを活用したデータドリブンな改善に着手。ユーザー行動を分析したうえで、プッシュ通知の案内やオンボーディングの設計を見直した結果、翌日RRは7ポイントの回復、売り上げもそれに伴い大きく向上しました。
今回は、代表取締役CEOの井手悠仁さんと、BitWalkの運用実務を担当するグロースハッカーの鎌田美南海さんに、Repro App導入前の課題や導入後の活用方法、成果につながったポイントまでをお話しいただきました。
「BitWalk」iOS/Android
毎日歩くだけでポイント(ビットコインp)が貯まるM2Eアプリ。CMを見ることでポイントが5倍になったり、ミッションクリアやビットコインの価格予測、ガチャなどでポイントを増やしたりと、歩く以外の方法でも楽しく貯められる。
新規ユーザーの翌日継続率が低下。改善に向けた手がかりが不足していた

——まずは、貴社の事業と「BitWalk」について簡単にご紹介いただけますか。
井手 当社は「お金の選択肢を増やす」をミッションに、暗号資産・Web3領域のアプリ事業などを展開しています。
BitWalkは2022年にリリースしたスマホアプリで、歩数に応じてビットコインpが貯まる、いわゆるM2E(Move to Earn)アプリです。歩数計アプリやポイ活アプリの愛用者を中心に幅広い層にお使いいただき、2025年現在、毎日数十万人のユーザーに利用していただいております。
—— Repro App導入前、いちばん課題に感じていたのはどんな点でしたか?
鎌田 新規ユーザーの登録翌日のRRが伸び悩んでいました。もともとRRは他社平均と比較しても高い数値だったのが、導入前はかなり低い値まで落ち込んでいました。今後RRを最低でも5~7ポイント改善しないと 、持続的に事業を伸ばしていくのは厳しいな、という危機感がありました。
改善に向けて手探りでいろいろ試してはいたのですが、当時は「どこで離脱しているのか」「何が継続に効いているのか」が見えづらく、報酬を上げるような、いわゆる小手先の施策を打っても何が効いたのかを判断できない状態だったんです。だからこそ、ユーザー行動を可視化して、数字を根拠に施策の優先順位を決められるようにしたいと思っていましたね。
翌日RR7ポイント回復を目指し、6つのKPIを設定。Reproの伴走支援で、目標までの道筋が明確に

—— 数あるMAツールのなかでReproのソリューションを選んだ理由をお聞かせください。
井手 決め手は大きくふたつありました。ひとつは、伴走支援の中でKGI/KPIの設計や、打ち手の優先順位づけまで一緒に整理してもらえることです。ツールを入れて終わりではなく、「どの数字をどう見て、どう動くか」まで含めて支援してくれる点に魅力を感じました。
もうひとつは、類似アプリでの実績です。成功事例をもとに「この指標を見て、こういう順番で改善すると伸びやすい」と具体的に説明いただいたので、商談の時点で成果のイメージを持つことができました。
加えて、同じエイチームグループ内でもReproさんの支援事例があったのは安心材料でした。株式会社メドレーが運営している「Lalune(ラルーン)」でも成果が出ていると聞いていて、社内でもイメージが湧きやすかったですね。
他のMAツールもいくつか比較したのですが、Web寄りの印象のものも多くて。「アプリのマーケティングならRepro」というイメージもあり、Repro Appの導入を決めました。
—— 導入後、まずはどんなことに取り組みましたか?
井手 「翌日RR」「ARPU(1ユーザーあたりの平均収益)」 のふたつのKGIに基づき、達成のために追うべき指標を整理しました。
Reproさんとともに進めた分析で見えてきたのが、「翌日RRが高いユーザーは、初日に複数の機能に触れている」という傾向です。つまり、インストール直後にどれだけ行動してもらえるかが翌日の継続を左右するカギであるということです。この仮説を前提に、インストール直後の体験を強化する方向に舵を切りました。
そのうえで、翌日RRとの相関性が高いと見られる行動を6つのKPIとして置きました。
【6つのKPI】
- プッシュ通知の許諾(Push許諾ON)
- 初日複数回起動
- ログイン
- スタンプ5倍(広告視聴など)
- 価格予測
- ガチャ
この6つの指標が定まったことで、 「何から改善をするべきか」を論理的に判断できるようになりました。
導入から5カ月でRRの目標を達成し、売り上げも拡大。豊富なデータに基づいて、打つべき施策を特定できるように

—— Repro Appおよび伴走支援を利用して、特に改善できた部分をお聞かせください。
井手 一番重視していた翌日RRは7ポイント回復しました。それに伴い、売り上げも向上しています。こうした数字としての成果はもちろんですが、「打つべき施策がわかる」状態になったことも大きな進歩だと捉えています。
鎌田 特にアドバイスいただいてよかったのが、プッシュ通知の許諾を取るタイミングです。
もともと当社では、「ユーザー自身が必要性を感じたタイミングで出したほうがよい」と考えていました。ですが、Reproさんから「登録次第、早めに許諾を取ったほうがよいのでは」とご助言をいただいて。教えていただいた通りタイミングを調整したところ、許諾率が40%から60%程度にまで上がりました。
その結果、ガチャや価格予測機能など、複数の機能の利用率も上がり、初日体験全体が厚くなっていく感覚がありました。
井手 口座開設を促すメッセージについても、Reproさんの示してくれたタイミングや見せ方に近づけることで反応が良くなりました。今では開設率が以前の2倍近くになっており、マネタイズ面でもプラスに働きました。
その他、初回ログイン時のオンボーディングのデザイン改善など、細部までご提案いただき、Reproさんの知見が様々な面で成果につながっています。
—— 鎌田さんは実務でRepro Appを触ることが多いと思うのですが、使い勝手はいかがですか?
鎌田 私は前職がWeb系で、アプリのマーケティングに関わるのは初めてでしたが、Repro AppはUIがわかりやすいのですぐに使いこなせました。
直近では、新規ユーザーが特定のミッションを完了することでポイントを付与する「スタートダッシュボーナス」機能を新たにリリースしたのですが、「どのミッションを実行してもらえれば継続につながりやすいのか」を特定するときに、データを一覧で見ることができて便利ですね。
カスタマーサポートの面でも、設定などで迷った際にSlackで質問をさせていただくと1営業日以内にご回答をいただけるので、とても心強いです。
—— 日々の運用では、Repro Appをどのように使っていますか?
鎌田 日々の数値確認や、施策の結果の振り返りにRepro Appを活用しています。チームで議論するときも、共通の画面を見ながら「どこで落ちているか」「次は何を変えるか」を話せるので、改善の意思決定が速くなったと感じています。
“体験”を磨き続ける。次の成長に向けて、データ起点の改善を当たり前に

—— ここまでの取り組みを踏まえて、今後はどんなところを伸ばしていきたいですか?
井手 引き続き、BitWalkの各機能の利用率向上を図りつつ、ゆくゆくは他のサービスにもRepro Appを導入していきたいと思っています。
私たちが大切にしているのが、「不可逆でないことは、まずやってみる」という姿勢です。今後も、まずは小さく試し、結果を見て判断する。その繰り返しでサービスをより良くしていきたいですね。
鎌田 翌日継続率は上がってきたので、 今後は1週間後の継続率向上などにも力を入れていきたいですね。どの機能を重視してユーザーに案内していけばよいのか、引き続きデータを見ながら改善を進めていきます。
—— 最後に、同じようにアプリの成長に向き合っている方へ、メッセージをお願いします。
井手 アプリの改善は、感覚や憶測だけで進めると遠回りになりがちです。まずは「ユーザーが実際にどう動いているか」をデータで捉えたうえで、仮説を立て、試す。地道ですが、こうした積み重ねが成果につながると信じています。
鎌田 施策を打つこと自体も大切ですが、振り返って学びに変えることが同じくらい大事だと思います。BitWalkでも、効果の出ている施策に絞って実行していくことで、満足度や継続率を着実に高めてきました。そうした意味で、Repro Appのようにデータをわかりやすく把握できるツールの活用はぜひおすすめしたいですね。
左からRepro株式会社 小林俊介、石崎晋也、株式会社Paddle 井手様、鎌田様、Repro株式会社 大窪一央
※本記事は2025年11月21日時点の情報です。Repro株式会社または掲載企業の都合により、紹介されている機能やサービスの提供が終了している場合があります。あらかじめご了承ください。

