

『minne』/GMOペパボ株式会社
課題
転職サービス市場において、『doda』アプリは後発。広告に頼らない利用者拡大の仕組みが早急に必要だった。
導入
数社と比較検討のうえ、既存導入事例の信頼感から、Repro ASOサービスに決定。
効果
導入から半年で、ストア内で上位表示されるキーワード数が4倍になり、App Storeでのダウンロード数は1.3倍、Google Playストアでは5倍に改善。全体では3倍に増加。
パーソルキャリア株式会社は、「人々に「はたらく」を自分のものにする力を」をミッションとし、転職サービス『doda』やハイクラス人材のキャリア戦略プラットフォーム『iX』をはじめとした人材紹介、求人広告、新卒採用支援等のサービスを提供しています。
そして、転職サービス『doda』が2019年5月にスマートフォンアプリ『doda』をリリース。転職サイトとして抜群の知名度と掲載社数を誇る『doda』ですが、スマートフォンアプリとしては後発で、オーガニックでアプリダウンロード数を伸ばす施策の実施が急務でした。
そこで、同社ではRepro ASOサービスを導入。半年で、ストア内で上位表示されるキーワード数も4倍になり、App Storeでのダウンロード数は1.3倍、Google Playストアでは5倍に改善されました。
いったい同社ではどのようなASO施策を実施したのでしょうか。パーソルキャリアで『doda』アプリのPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)という役割を担う佐藤達郎さんに、Repro ASOサービス導入の経緯や、実施した施策と効果について伺いました。
(聞き手:Repro ASOチーム 前田、稲田)
ー 改めて『doda』とは、どのようなサービスなのでしょうか?
『doda』は、「はたらく今日が、いい日に。」をスローガンに、転職サイトや転職エージェント、日本最大級のdoda転職フェアなど、各種コンテンツで転職希望者と求人企業の最適なマッチングを提供しています。
『doda』アプリでは、Webサイトと同様に、希望条件に合った求人やオススメ求人を簡単にチェックしたり、キャリアアドバイザーからの紹介求人や企業からのオファーをアプリ上で受け取れるなど、『doda』のサービスをよりスムーズに受けることができます。
ー サービスの主なターゲット層は?
『doda』には幅広い業界・職種の求人が掲載されており、転職潜在・顕在層である社会人全般がターゲットになります。ただ、実際の利用者属性データを見ると、年齢は20〜30代のユーザーが多いです。
ー 佐藤さんは『doda』アプリにおいてどのような役割なのでしょうか?
私はPMM(プロダクトマーケティングマネージャー)という役割で、『doda』アプリをより多くの方に使っていただくことをミッションとしています。
ー ASOに取り組まれている期間はどのくらいですか?
2019年5月のアプリリリース直後から取り組んでいますので、約1年半です。
ー アプリのリリース直後からRepro ASOサービスを導入していただいた背景を教えてください。
『doda』アプリは、転職マッチングサービス市場の中でも後発でした。すでに多くの競合他社が存在する中、いかにダウンロード数を伸ばしてシェアを獲得するかということが喫緊の課題でした。鍵になるのは、どこまで広告に頼らずダウンロードしてもらえるかということ。そこでASOを強化するため、Reproさんのサービスを導入することにしました。
ー サービス導入前、ASO運用はどのような状況で行われていたのでしょうか?
担当は私一人だけで、他の業務とASO運用を兼務していたためリソースが足りない状況でした。ノウハウも持っていないので、ASOに詳しいパートナーさんと一緒に取り組めたらいいなと思っていたんです。
ー リソースとナレッジの両面からパートナーを探されていたんですね。他社のサービスも検討されたと思うのですが、Reproを選ばれた決め手は何だったんでしょう?
決め手は導入事例の多さです。Reproさんのマーケティングツールを導入している企業が多く、安心してお任せできる印象だったんです。費用も他社より安く、短い契約期間から始められるという点も決め手になりました。
ー ご導入前、ASOにどんなことを期待されていましたか?
オーガニックダウンロード数を増やすことと、そのための土台作りができたらいいなと考えていました。ASOで土台を作ってから広告を導入したいと思っていたので、ASO施策には大きな期待を抱いていたんです。
ー ReproのASO施策の中で、特に印象深いものはありますか?
レビューの促進施策です。2020年6月からアプリ利用後にレビューをお願いするポップアップを実装した結果、高評価のレビュー数が増加しました。その影響でストア評価が上昇し、DL率が110%に伸びました。
それから、検索キーワードのチューニングですね。アプリのサブタイトルやキーワードに関するノウハウをReproさんから教えていただき、注力するキーワードを100個ほど決めました。すると半年ほど経ったところで、10位以内に表示されるキーワードの数が4倍に。このスピード感は、当社だけでは実現できなかったと思います。
ー 具体的な表示順位とキーワード数の推移を伺ってもいいですか?
表示順位が1〜3位にランクインしているキーワードの数は、元々10個だったものが114個へ増えました。4〜10位のキーワードは、54個から130個に。1〜10位のトータルで数えると64個から224個に増えたので、約4倍という計算になります。
また、「転職」というコアキーワードは当初、8〜9位だったんです。しかし2020年9月時点では、App Storeで3位、Google Playストアで1位になっています。もしASOに取り組んでいなかったら、ここまで上位にならなかったかもしれません。
ー ASOサービス導入後、どのような流れで進めていったんでしょうか?
1ヶ月か2ヶ月に一度、ミーティングで提案内容について細かい部分を打ち合わせて、その結果を社内で確認して施策を反映していくという流れでした。いただいた提案の通りに進めるというより、お互いにディスカッションしながら方向性を決めていましたね。
2020年4月からは、Reproさんの提供するASOツール「ASO Insght」を導入してインハウスで運用を試みるステージに変更したのですが、今でも困ったことがあればReproさんにアドバイスをいただいています。
ー 実際に導入してからのサポート対応はいかがでしたか?
こちらからの細かい質問も、チャットツールで随時答えていただけてとても助かりました。特に印象的だったのは、「コロナ禍による転職キーワードの検索ボリューム変化を知りたい」とお願いした際、推定アルゴリズムを作っていただけたこと。こちらの要望に対して真摯に対応してくださり、とても感激しました。
ー ReproのASOサービスによってダウンロード数はどのくらい成長したのでしょうか?
ASO導入から半年のダウンロード数は、App Storeで1.3倍、Google Playストアでは5倍に増え全体では3倍に増加しました。Appストア、Google Playストア共に「転職」というキーワードで高順位になった影響が大きいようです。
ASOの知見が社内に貯まってきていることは、大きな効果ですね。知見が貯まるスピードも、Reproさんと一緒だから速い。また、ASOの重要性を社内に知ってもらうきっかけにもなりました。おかげさまでASOの予算も確保もでき、「継続すべきもの」という意識が社内で醸成され、非常に満足しています。
ー 今後Reproに期待するサービスはありますか?
対策をするキーワードごとにどれくらい表示順位が上がるのか、また順位が上がった結果、ダウンロード数にどれくらい影響を及ぼすのかを予測できるサービスがあるといいですね。それが実現すれば、あらかじめ費用対効果を算出することができて一層投資しやすくなると思います。
ー これからASOを始めようと思っている人にアドバイスはありますか?
「まずは現状把握を行うことが大切」と伝えたいですね。「競合他社がどんなキーワードでどれくらいの表示順位なのか」、「ストア評価はどれくらいなのか」を把握し、その上で専門家のノウハウを学びましょう。最初は遠慮せずに力を借りることが、スピーディーに結果を出すポイントだと思います。ただし、ASOの本質はサービス自体を磨くこと。それによってDAU(=Daily Active Users)やリテンション率を向上させることが大前提と理解しておくといいでしょう。
ー ASOへの取り組み方は今後変わっていくのでしょうか?
この一年半はASOのテクニック的な部分に取り組んできたので、これからはアプリ自体の改善やUXのブラッシュアップに力を入れていきたいですね。それが本質的なASO施策だと考えていますので。ただし、引き続きアプリを多くの人に広めるためにASOサービスを活用していきます。
ー 最後に、Reproを一言で表してください。
「頼れるパートナー」ですね。Reproさんは単にテクニックを伝えるだけでなく、当事者意識を持って伴走してくれる。これからも困ったことがあれば、ご相談させていただきたいと思います。
ー ありがとうございました!これからもパートナーとして共に前進していけたら幸いです。