はじめに
ゴルファー向けアプリ『ゴルフネットワークプラス』。ゴルフスコア管理アプリの先駆け的存在としてコアなファンも多く、ダウンロード数は280万を突破しました。
『Repro』導入当初からゴルフネットワークプラスのアプリ開発担当だった関 智幸さんは、アプリ内マーケティングも担当することに。ところがアプリ内マーケティングに関してはまったくの初心者でした。手探り状態ながら当社のカスタマーエンゲージメントプラットフォーム『Repro』を選んでいただき、さまざまな施策を行ってきた関さん。『Repro』導入後はアフィリエイトの売上が倍増したそうです。
具体的にどのような施策を行ったのか、『Repro』を選んだ理由や活用事例とあわせて、関さんに運用のポイントを伺いました。
(聞き手:CS/GM/コンサルタント 嶋 颯太郎)
「プッシュ通知」の改善でアフィリエイトの売上が倍近くに
――まず『ゴルフネットワークプラス』の概要について教えてください。アプリにはどのような機能があるのでしょうか?
関 大きく3つの機能があります。
1つ目はスコア管理の機能。ゴルフプレーヤーがコースをラウンドした際にスコアを登録することで、上達のためのスコア分析が一目で分かるというものです。
2つ目は日本唯一のゴルフ専門チャンネルを謳う『ゴルフネットワーク』が放送している、PGAツアーやオリジナル番組、ゴルフレッスンなどの動画を同時かつ見逃し視聴できる機能です。
3つ目は、ゴルファーに特化した通販サイト機能。バイヤーが厳選したワンランク上の、このサイトでしか買えないこだわり商品のみを取り揃えています。
ユーザー層は40〜60代以上と、ゴルファー人口に比例してやや高めです。比較的高齢者の利用が多いことから、ボタンやテキストが大きめな「見やすさを重視」したUI設計としています。
また、ラウンド時のスコアをSNSでシェアでき、お好きな写真と合成して作れるフォトスコアカードも提供。Instagramで「#フォトスコアカード」のハッシュタグを検索すると、ゴルフネットワークプラスが提供しているフレームがたくさん出てきます。
――『Repro』の導入にあたって、どのような課題があったのでしょうか?
関 アプリ収益の柱は大きく2つあって、1つが「動画視聴料収入」。もう1つが「アプリ内広告の売上」です。『楽天GORA』というゴルフ場を検索、予約できる楽天のサービスがあり、当アプリを経由してユーザーが予約を入れると、金額の数%をアフィリエイト収入として得られます。
このアフィリエイト収入を増やすために欠かせないのがMAUの向上。そのためのKPIとして新規継続率とアプリ起動率を設定し、それぞれの数値を上げるためReproさんの力をお借りしています。『Repro』導入後はアフィリエイトによる売上が倍近くになり、成果が目に見えて出ています。
――すごいですね! 具体的にどんな施策を行ったのでしょうか?
関 「プッシュ通知」と「アプリ起動時のポップアップ」のチューニングです。例えば、ラウンドのスコアを登録していただいたユーザーに数日後、「次回のラウンド予約をしてみてはいかがですか?」とアプリ内メッセージを出すイメージです。
他にも、 楽天GORAとのID連携を提案するバナーの数値を改善するために、ID連携によるメリット(ゴルファーが気にしているハンディキャップスコアの取得)を訴求するバナーのデザインや文言などをクリエイティブに反映。「プレイ予約」のクリエイティブもブラッシュアップしました。「デザインを含めて訴求の要素を変えてみませんか」とReproさんから提案を受けて現在、磨き込みを行っています。
※現在は楽天GORAとのID連携サービスは終了しております
アプリ内メッセージ上のバナークリエイティブを改善
――これらの施策は、どのように決定しているのでしょう?
関 アプリ内マーケティングの代行もReproさんにお願いしていて、いつも担当の嶋さんからアドバイスをいただきながら一緒に施策を考えています。具体的には、最初に私たちの課題や目標数値をヒアリングしてもらい、議論を重ねながらKPIツリーを作成していただき、それに沿って施策を作り込んでいるイメージですね。
駆け出しマーケターにも優しいUI/UXと、手厚いサポート体制
――関さんはマーケティング未経験だったと伺っています。
関 そうなんです。今でこそアプリ内マーケティングを担当していますが、私はもともと開発の人間。マーケティングに携わるのはこのアプリが初めてなのでわからないことも多く、まだまだ勉強中です。当社には私以外にマーケティングの専任者がいないので、専門的な視点からアドバイスをしてくれるReproさんにはいつも助けられています。
――『Repro』導入時、他のツールも利用していたのでしょうか?
関 そうですね。他社のアクセス解析サービスでスコア登録や視聴数などのユーザーが操作するログは取得していましたが、それをマーケティング活動にまで活用できていませんでした。
――そんな中、『Repro』を導入いただいた決め手は?
関 イベント(ユーザーが実行するアクション)計測とアプリ内マーケティングを紐付けることができたからです。もともと使っていたツールにもそれらの機能はあったのですが、アプリへの組み込みが容易でなく、サポート体制も行き届いていなかった。
一方、『Repro』はアプリへの組み込みが簡単で、日本のツールで言語的な障壁もなく、サポート体制がしっかりしていた。困った際はチャットで気軽に相談できて開発もスムーズに進められると思い、導入を決めました。
――導入当初の関さんは、どうやってマーケティングを覚えていったのでしょうか?
関 Reproさんからのアドバイスや独学を通じて少しずつ学んでいきました。最初はどのユーザーに向けてどのタイミングで通知すればいいのかまったく分からず、ユーザー全員に同じメッセージを送ってしまうレベルでした……。しかし、Reproさんのおかげでだいぶマーケターとして成長できたと思います。
――『Repro』の操作で迷うことはありましたか?
関 全くありませんでしたね。使い方はとてもシンプルで、マーケティング初心者だった私でもすぐに使えました。操作マニュアルをもらったんですが、それを見なくても誰でも簡単に操作ができる素晴らしいUIです。
マーケと開発が分かれている会社にこそ、『Repro』の導入をおすすめしたい
――今後のアプリの展望や戦略はどのように考えていますか?
関 引き続きMAUの底上げに向けてReproさんと施策を打っていきます。現在アプリUIのリニューアルを進めているのですが、バージョンアップした機能を余すことなくユーザーへ伝えて起動数を増やしたいですね。
――最後に、これから『Repro』の導入を検討されている企業やご担当者へアドバイスをお願いします。
関 マーケティングと開発部門が分かれている会社にこそ、『Repro』の導入をおすすめしたいです。私のようにマーケと開発を兼任できるのであればいいのですが、そうでない場合、施策のたびにエンジニアに作業を依頼したり、説明を求めたりする手間が発生してしまう。しかし、『Repro』を導入すればそのような煩わしさは一切ありません。UIもわかりやすく、画面を見れば直感的に操作できてストレスフリー。誰にとっても馴染みやすく、使い勝手がいいツールです。
Reproさんとは5年以上のお付き合いになりますがサポート面でも満足していて、他社ツールに乗り換えようと思ったことは一度もありません。元々使っていたツールの70%ほどの費用感で運用できているため、コストメリットも高くとても助かっています。導入して損はしないと思います。
※本記事は2021年5月24日時点の情報です。Repro株式会社または掲載企業の都合により、紹介されている機能やサービスの提供が終了している場合があります。あらかじめご了承ください。