「アプリ&ハンドメイドのプロが社内にひとり増えた」。コンテンツマーケの限界に挑みプッシュ流入が前年比189%
左からGMOペパボ株式会社 minne事業部 マーケットチーム 角田亜也子様、長島奈槻様

「アプリ&ハンドメイドのプロが社内にひとり増えた」。コンテンツマーケの限界に挑みプッシュ流入が前年比189%

「minne byGMOペパボ」/GMOペパボ株式会社

業種/サービス: EC・ネットショップ

GMOペパボ株式会社様が運営する「minne byGMOペパボ」アプリへの、Reproのソリューション導入事例です。minne事業部 マーケットチームの角田亜也子様、長島奈槻様に、プロジェクト全体像からその成果までを詳しくお話しいただきました。

【目次】

  1. GMOペパボ株式会社様|Reproのお取り組み全体像
  2. ご担当者様インタビュー Reproのソリューションへの評価と成果

 


GMOペパボ株式会社様|Reproのお取り組み全体像

minne byGMOペパボの概要

「minne byGMOペパボ」は国内最大のハンドメイドマーケット。94万人以上の作家が約1,800万点もの作品を出品しており、ユーザーはお店では手に入らない特別な品をいつでも購入することができます。ジャンルも多種多様で、ファッション、小物、インテリア、おもちゃのような一般的なハンドメイド作品のほか、フード、アンティーク・ヴィンテージ、デジタルコンテンツまで幅広く展開。「世界でひとつのお気に入り」を見つけられるサービスです。

※ハンドメイド作品の販売を主軸とする国内ハンドメイドマーケット運営会社2社の作家・ブランド数とアプリダウンロード数に関するIR資料公表数値及びサイト公表数値を比較。2025年1月23日時点、GMOペパボ調べ。

【図】国内最大 ハンドメイドマーケット「minne」のイメージ画像「minne byGMOペパボ(2025年3月31日時点)」iOSAndroidWeb
シーズンやトレンドに合わせた特集コンテンツも展開。プッシュ通知やメルマガなどを組み合わせ、「世界でひとつのお気に入り」に出合っていただくための情報を日々提供している。

GMOペパボ株式会社様への支援概要と体制

GMOペパボ株式会社様のminne事業部には、2018年10月から「Repro App」をアプリのMAツールとして導入いただいており、一定の成果が実現していました。一方で近年は、市場環境の変化やリソース不足といった課題に直面。アプリ運用を効率化し、成果を最大化するために、Repro Appとマーケティング実行支援をセットにしたソリューションである「アプリ収益最大化サービス」を2024年9月から導入いただいております。

【図】GMOペパボ株式会社様へのReproの支援概要と体制の変遷


方針も取るべきアクションも明確。越えられなかった実行のハードル

【写真】GMOペパボ株式会社 minne事業部 マーケットチーム 角田亜也子様、長島奈槻様がインタビューを受けている

――最初に「minne byGMOペパボ」のサービスと、おふたりがどのような業務を担っているのかをご説明いただけますでしょうか。

長島 minne byGMOペパボはハンドメイド作品を販売・購入できるマーケットプレイスです。94万人以上の作家さんが出品していて、気持ちのこもった作品を日本中の人に届けています。出品数も日々増加中で現在は約1,800万点。アプリのダウンロード数も1,540万ダウンロードを突破しています。作家さんの数と出品数がminne byGMOペパボの強みですね。

角田 私たちはマーケットチームという部署に属していて、そのなかでも購入者の方に対するアプローチを主に担当しています。アプリのプッシュ通知やアプリ内メッセージをはじめ、メールやSNS、広告などを含めたユーザーコミュニケーションのコントロール担当というイメージでしょうか。

定量的な言い方をすると、KGIはGMV(Gross Merchandise Value・流通取引総額)、KPIはチャネルや施策ごとに異なるのですが、特に重視しているのがDAU(Daily Active Users)です。この目標を達成するためにアクションを重ねています。常にアクティブに動き続けている会社なので、トライをして軌道修正をして、またトライしての繰り返しですね。常に先を見ながら「次は何をしようか」「こういうこともできるよね」と話し合っています。

――作品の種類が多い分、ユーザーの嗜好や属性も多種多様。さらに複数のチャネルを駆使して施策を実施……。とてもお忙しいようにお見受けしますが、マーケティング実行支援ソリューションである「アプリ収益最大化サービス」の導入を検討された背景もそのあたりにあるのでしょうか。

長島 たくさんの人がお気に入りの作品に出合えるようなアプリを目指してマーケティング施策を実施しています。どれも本当に素敵な作品ばかりなので。一方で確かにリソース課題が足かせになることはありました。例えば一人ひとりにパーソナライズされたコンテンツを配信したいという想いを持っていたのですが、社内で完結するのは工数的に現実的ではなかったり。そんなときにご紹介いただいたのが「アプリ収益最大化サービス」なんです。

角田 よりリアルなお話をすると、直近の課題としてKGI目標と実績に乖離がありました。市場環境による部分も大きいのですが、その乖離を座視しているわけにはいきません。KPIにブレイクダウンしていって、改善のセンターピンとなる指標を探した結果、休眠ユーザーの復帰を含めたDAUの増大にフォーカスすべきという方針が定められました。

そのために必要になったのが、長島が申し上げたような質の高いコンテンツの配信や、多面的な施策の高速PDCA、そしてそれを実施するために必要なパートナーだったんです。

高い目標を達成するための「リソース」ではなく「伴走パートナー」

【写真】GMOペパボ株式会社 minne事業部 マーケットチーム長島奈槻様がインタビューを受けている

――リソース不足を補うという観点であれば採用という手法もあったと思います。Reproのソリューションを選択いただいた決め手は何だったのでしょうか。

長島 ひとつは、高い目標を達成するため必要なPDCAを高速で回していただけるであろうという期待と信頼です。リソースを補充することで増やしたかったのは単なる施策の量ではないのです。実施した施策の結果が思わしくなかったときでもすぐにネクストアクションを取れることが重要であると考えていて、そのためにはアプリ運用のプロの知見が必要でした。

もうひとつはハンドメイド業界特有の事情やユーザー特性をいち早くキャッチアップしてくれるという確信が持てたことです。

角田 当時の状況として目標に対して即時のリカバリを求められていました。しかし、人材の育成には時間がかかります。ユーザーとのコミュニケーションは、アルバイトを採用すればすぐに任せられるという性質のものではありません。専門家として常にネクストアクションを考案し、しかも業界知識を積極的に吸収してくれそう。真の意味でパートナーになってくれる、そう思えたことが導入の決め手になりました。

長島 導入前にワークショップを開催していただいたことも大きなきっかけになりました。弊社では以前からRepro AppをアプリのMAツールとして導入していて、カスタマーサクセス担当の大塚さんが提案してくれたんですよね。ワークショップでアプリ運用の伸びしろが明確になりましたし、Reproさんが伴走してくれることのメリットを実感できました。

プッシュ通知経由のDAUは前年比189%に伸長、CV数も増加傾向

【写真】GMOペパボ株式会社 minne事業部 マーケットチーム 角田亜也子様がインタビューを受けている

――高い目標と期待に対して、Reproは応えられているでしょうか。導入後約半年がたちましたが率直な評価をお教えください。

長島 シンプルすぎるかもしれませんが「めっちゃいい!」です(笑)。ふたりで完全に一致した意見でした。弊社のイベントに参加いただいたりしながら、ハンドメイド業界のことも素早くキャッチアップしていただいていますし、初回の施策提案も弊社の課題に対してフィットしたものでした。

minne byGMOペパボというサービス、アプリを良くするために、自分事としてたくさんのインプットを重ねていただいていることがはっきりとわかりました。定量、定性の分析も的を射たものばかりで。

プロジェクトがスタートしたあとの実務面も非常に信頼の置ける対応をしていただいています。「Slack」を使ったコミュニケーションのレスポンスはとても早いですし、施策・数値の進捗も「Google スプレッドシート」を共有してリアルタイムで確認できるようになっています。プロジェクトを推進するという意味でもストレスはありません。

■提案・施策資料の一部

【図】Reproからの提案資料・施策資料の抜粋ユーザーの状態を「ステートマシンモデル」で整理・把握。誰のどんな行動を促すための施策なのかを明確にしたうえで施策提案を実施している。また、数値成果や施策は共有されたGoogle スプレッドシートで管理し、コミュニケーションを円滑化。
※提案・施策資料の一部を加工して抜粋。

角田 そうなんですよね。スタートした瞬間にもう何年も一緒に働いてきたような感覚でした。一方で、“外部の人”という側面でも高い価値を発揮していただけていると感じています。私たちは長年この業界にいるので、発想の幅が知らず知らずのうちに狭くなっています。第三者の視点で固定概念を突破していただけることが非常にありがたいです。

「みかんモチーフ」をテーマにしたコンテンツ配信ですとか。あれは想像以上に成果が良かったですよね。実施する施策に「そうそう、そういうこと」という納得感があるとともに、「こんな視点もあったんだ」という学びもある。いろいろ気づきをいただいています。

■「みかんモチーフ」のプッシュ通知

【図】新企画として実施した「みかんモチーフ」のプッシュ通知事例11月に企画・配信したみかんをテーマにしたプッシュ通知。シーズン真っ只中のクリスマスやサンタクロースをテーマとしたプッシュ通知を差し置いて、計測期間内で最高の開封率を記録した。
※画像はイメージ。

――高い目標を追っているとおっしゃっていました。定量的な部分、目標に対しての進捗はいかがでしょうか。

長島 DAUに関しては、現在、Reproさんに注力していただいているプッシュ通知経由の流入が格段に増えています。直近の実績では前年比約189%を達成することができました。また、プッシュ通知経由のCV数も伸びてきています。DAUを伸ばす施策だけでなく、会員登録、お気に入り機能の利用を促進するアプリ内メッセージなどの施策が効いている証拠だと考えています。

■導入直後に提案・実装したクイックウィン施策

【図】Reproからの提案資料・施策資料の抜粋導入直後はバケツの穴をふさぐようなクイックウィン施策を多数、提案・実装。プッシュ通知施策によるDAUの増大が効率的にCV数の増大に繋がっている。
※提案・施策資料の一部を加工して抜粋。

角田 プッシュ通知の配信数が単純に増えているという点も定量的な成果として挙げられると思います。以前は1日1本、月30本が限界でした。それが今では月に80~100本のプッシュ通知を配信できています。しかもユーザー行動に合わせてセグメントを分けて。パーソナライズされたコンテンツ配信なのでこれだけの量を配信しても、プッシュ通知の許諾率は低下していません。コンテンツマーケティングの限界に挑戦している感じですね(笑)

――「マーケティングにおいて重要なのはPDCAの量である」というメッセージを、弊社は強く発信しています。それが実証されていて非常に嬉しいです。

角田 少し角度が変わるのですが、プッシュ通知がユーザーニーズやトレンドの収集にも使えるようになったのは想定していなかった効果でした。配信数が増え、内容の幅も広がったことで、その反応からニーズを逆算できるようになったのです。それまではSNSでしかできていなかった分析なのですが、プッシュ通知はより直接的なコミュニケーション手段なのでニーズを把握しやすいです。プッシュ通知から得た知見を、実際に広告などに活かし始めています。

次のステップはCVに近い領域。KGIへの貢献拡大に期待

【写真】GMOペパボ株式会社 minne事業部 マーケットチーム 角田亜也子様、長島奈槻様がインタビューを受けている

――Reproとの取り組みに関して今後の期待についてもお教えください。

角田 現在、Reproさんとの取り組みでは、DAUやプッシュ通知経由の流入数をKPIとして追っているのですが、今後はよりCVに近い部分の施策を展開できると嬉しいです。アプリ内メッセージとプッシュ通知を組み合わせた施策ですとか。

長島 私も同じですね。今は「アプリを起動していただく、開いていただく」ところに注力していますが、一緒にステップアップしていきたいと考えています。

――ありがとうございます。最後にminne byGMOペパボ様と同じような課題を抱えている方に向けてメッセージをいただけると幸いです。

角田 Reproさんは様々な知見をお持ちで、施策の引き出しの数も多い。困ったときにはすぐに相談できて、即座に提案として返ってきます。そして、新しい施策が次々と湧いてくる。専門家が社内メンバーとしてひとり増えたような感覚を持っています。解決したい課題はあるのにアクションに移せず悩んでいるアプリ担当者の方は導入を検討してみてもいいと思います。

長島 取り組みが始まった当初から「すべてを理解いただいている」というくらいの感覚でした。課題をお伝えしたらすぐに提案してくださったりとか。やはりプロのアドバイスをいただけるのは本当にありがたいです。そしてコミュニケーション。「連絡をしたい!」と思うときって、困っていたり、急いでいたりすることがほとんどだと思うのです。そんなときにすぐにレスポンスがあって、アクションに繋げてくれる。心強いパートナーとしてとてもおすすめです。

【写真】Repro株式会社 大塚勇士、嶋颯太郎、河村 怜亮、GMOペパボ株式会社 角田亜也子様、長島奈槻様の談笑風景左からRepro株式会社 大塚勇士、嶋颯太郎、GMOペパボ株式会社 角田亜也子様、長島奈槻様、Repro株式会社 河村 怜亮。

【写真】ハンドメイドの魅力を肌で感じ、より深くユーザーインサイトを理解すべく、minne byGMOペパボ様が主催するイベントにも参加。

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