徹底したユーザー視点でZ世代の共感を得る 【GHOST・チョン ミンソプさん】

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2025.04.21
徹底したユーザー視点でZ世代の共感を得る 【GHOST・チョン ミンソプさん】

目次

連続インタビュー「Marketers' Café:成功へのステップと発見」。Webサイトやアプリを活用してビジネスをグロースさせるため、日々、マーケティング活動に奮闘する現場のマーケターの生の声をお届けします。今回はポイ活アプリ「PUI」を運営する株式会社GHOST 代表取締役のチョン ミンソプさん(以下、ミンさん)にお話をうかがいました。

Service-
Z世代をメインターゲットにしたポイ活アプリ「PUI」

pui-01ポイ活アプリ「PUI」
iOSAndroid

――「PUI」について簡単にご説明いただけますでしょうか。

「PUI」は日常の行動でポイントが獲得できる、育成型次世代ポイ活アプリです。歩いたりミッションをクリアしたりすることでポイントを貯めて、電子マネーやキャラクターアイテムに交換ができます。2024年6月にローンチをして、約8か月で80万ユーザーを獲得しました。

キャラクターの育成やゲームなどを盛り込んで、Z世代にも受け入れられるようにしているのが、類似サービスとの一番の差別化ポイントです。PUIの開発にあたっていくつかのポイ活アプリをベンチマークしたのですが、ほかのサービスは30代、40代という年齢層をターゲットにしたサービスが多かったんです。ただ、ちょっとしたおこづかいはむしろアルバイトができない中学生や、おこづかいが限られている高校生のほうがより切実に必要なのではと考え、中高生をターゲットにしたサービス開発を行いました。

育成要素はうまく活用したいと思っていて、今後の展開としてIPとのコラボなども考えています。幸い日本には幅広い層に受け入れられているIPがたくさんありますから、どんな広がりがあるのか私自身も期待しています。

Mission-
ユーザー視点でアプリの体験を磨き込む 受け入れられるアプリを目指して

ghost-02

――ミンさんの現在のミッション・役割について教えてください。

今、一番気にしているのは新規ユーザー数です。私は代表取締役という立場なので、新規ユーザー数以外にも多くの数字を見ていますし、気にしてもいます。とはいえ、ローンチからまだ1年のアプリなので、新規のユーザー登録数は一番気にしている数字ですね。

弊社は基本的に3人体制の小さい所帯です。それぞれが役割を持つというよりは、みんなで全方位的にサービスを見ています。そのなかでも私が大きな責任を負っているのは、ユーザー視点でのアプリクオリティの向上です。どうすればユーザーに受け入れられるアプリになっていくのか、ということですね。

――代表自らがプロダクトの磨き込みをされるのですね。

もともと私はエンジニアなので、プロダクトの開発が専門ですし、ひとりでも完結できる点に魅力を感じてアプリ開発に軸足を移すようになりました。非常に好きな作業なので、むしろやりたいことをやれているんですよ。

PUIでは、ただ歩いてポイントを貯めるだけではなく、「日常生活が価値になる」という状態を目指しています。日常生活がRPGのようにミッションをクリアして得るものがあったら、楽しいですよね。

Motto-
Z世代に合わせた無駄の排除 ユーザーが見たくないものは見せないを徹底する

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――PUIの運営やユーザーとのコミュニケーションにおいて重視していることはありますか?

Z世代のことを考えると、「ムダがない」というコミュニケーションを重視していますね。自分が欲しくない情報へのストレスの感じ方は、30代、40代に比べて、Z世代のほうがずっと敏感です。仮にアプリを立ち上げたときに、見たくないものがちょっとでも目に入ってきたら、即離脱に繋がるんじゃないかとも思えるほどです。

だから、ホーム画面にバナー広告を表示させることは完全にやめちゃいました。ここで収益化することを諦めてしまったのは、PUIくらいではないでしょうか(笑)。ただ、これは非常に重要な判断で、一日に何度も開いてほしい、見てほしいホーム画面だからこそ、ユーザーの気持ちをより重視して、バナー広告を表示しないことにしました。

広告を出す際も、ミッション達成のタイミングで出したり、リワード広告を多めに入れたりするなど、ユーザーのストレスをできるだけ軽減することを優先しています。

――確かにホーム画面では、キャラクターが目立つように配置されていて、そのほかのテキストは多くないですね。

そうです。UIを見ていただければわかるように、親切であることよりも必要最低限の要素にとどめることを優先しています。例えばホーム画面にはアイコンと最小限の説明のみ表示するようにしています。リリース当初は、説明の文字もなかったほどです。

Marketing-
ユーザーに届けるには、メディアの特性を理解すること 課題はアプリの継続性

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――マーケティング施策やユーザーとのコミュニケーションで、「これは成功だったな」といえる取り組みがあれば教えてください。

TikTokを活用した招待施策はかなりうまくいきましたね。私たちはZ世代に向けて、TikTokを主なメディアとしてプロモーションを行っているのですが、TikTokは「巻き込む力」が強いメディアなんですよね。これはInstagramにはないものだと思います。一度バズを生めば、一気に伸びて次々とユーザーが投稿し、また次のバズを生み出してくれるようになります。

PUIでも、ユーザーの方がTikTokでポイントの獲得状況とともに発信してくださって動画投稿数が増えていく良い循環を生めたんです。Z世代が作る動画はテンポがよく、マーケターよりも上手に作るのでは……とも思いますし、マメに投稿してくれます。

――メディアの特性を理解するということですね。

TikTokはそのような巻き込み力に期待しつつ、一方でXでも発信をしていますが、ここではユーザーの声を拾うために双方向でのコミュニケーションを取る目的で活用しています。そういえば、以前TikTokでアカウントが停止されてしまって、一気に2万人のフォロワーを失ったことがあります。意外と細かいところでガイドラインに違反することもあるので、メディアを活用する際には、きっちりガイドラインを読み込んだほうがいいですね。

――失敗したことや抱えている課題はなにかありますか?

そうですね、課題は離脱率だと思います。PUIはユーザーの7、8割が10代、20代なので、狙い通りにユーザーを獲得できているとも言えるのですが、やはり若い方は離脱率が高いんですよ。だから、継続性のある30代、40代のユーザーにもある程度は受け入れられるようにしたい、という気持ちがあります。その場合、コアユーザーを大事にしつつもターゲットを変えた施策を行うことになるので、難しい舵取りが必要になりますが。

Input-
苦手なことは人に任せ、自分の適性をもとに突き詰めていく

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――日頃、どのようなインプット、情報収集をされていますか?

今、具体的な方法として僕が言えるのは、アプリに限らず流行しているコンテンツについてひたすら調べて、それを理解することですね。TikTokでのコンテンツ制作においても、流行っている動画をひたすら自力で調べて、バズりポイントを言語化して動画を作っています。PUIの開発の際も、やはりベンチマークしていたポイ活アプリをひたすらいじり倒して気づいたことをまとめていましたね。

――セミナーなどに参加して情報収集をすることはありますか?

僕は外に行くことがもともと苦手なので、そういうことは他のメンバーに任せています。自分に適性がないことはきっと続けられないし、できないと思うので(笑)。自分の適性の範囲内で突き詰めることができれば、きっとチームの役に立ちますし、課題解決に繋がると思っています。

【会社概要】

  • 企業名:株式会社GHOST
  • 所在地:東京都渋谷区道玄坂1丁目10番8号渋谷道玄坂東急ビル2F−C

【サービス情報】

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※本記事は2025年3月28日時点の情報です。掲載企業の都合により、紹介されている機能やサービスの提供が終了している場合があります。あらかじめご了承ください。

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