Z世代の心をつかむ「かわいさ」と、「失敗しない体験」をユーザーに提供し、美容業界の価値を底上げする【ネイリービューティー 浅倉健吾さん、浅倉紘貴さん】

Repro Journal編集部
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2026.09.11
Z世代の心をつかむ「かわいさ」と、「失敗しない体験」をユーザーに提供し、美容業界の価値を底上げする【ネイリービューティー 浅倉健吾さん、浅倉紘貴さん】

目次

連続インタビュー「Marketers' Café:成功へのステップと発見」。Webサイトやアプリを活用してビジネスをグロースさせるため、日々、マーケティング活動に奮闘する現場のマーケターの生の声をお届けします。今回は、SNSネイティブのZ世代を中心に支持を集め、登録者数5万人、350万ダウンロードを突破した美容予約マッチングプラットフォーム「ネイリービューティー(Nailie Beauty)」を運営する、株式会社ネイリーの代表取締役CEO 浅倉健吾さんと、取締役COO 浅倉紘貴さんの兄弟にお話をうかがいました。

Service-
美容予約のマッチングプラットフォームアプリ「ネイリービューティー」とは?

n02美容予約アプリ「ネイリービューティー」iOSAndroidWeb

――まずは「ネイリービューティー」のサービスについて、ご説明いただけますでしょうか?

浅倉健吾さん(以下、健吾) 「ネイリービューティー」は、ビューティスト(ネイリスト、アイリスト、美容師などの施術者個人)とユーザーを直接つなぐ、美容予約のマッチングプラットフォームアプリです。2018年にネイリスト予約アプリ「ネイリー」としてスタートし、2024年にアイリスト(アイラッシュ・アイブロウ)にも対象を拡大。2025年8月には美容師・ヘアサロンの予約開始とあわせて「ネイリービューティー」にリブランディングしました。

出店側は個人のビューティスト単位で無料で登録できます。ユーザーはビューティストや掲載されたデザインから指名して予約できるため、ビューティストがそれぞれの個性を発信して個人のユーザーとつながり集客できることが特徴です。ビジネスモデルとしては新規予約の際にのみ手数料が発生し、リピーターの手数料は0%という設計にしています。アプリ内決済で事前決済まで完了できるため、ビューティストはレジやカード読み取り端末を持っていなくても、スマホ1台あれば営業できる仕組みになっています 。

Mission-
「道を切り拓く開拓者」と「道の舗装をする実務家」兄弟の強固な信頼関係で、美容業界の価値を底上げする

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――ネイリービューティーのサービスで達成しようとしているミッションについて教えてください。

健吾 実は私たちは2007年から別会社で美容サロンを経営していて、現在もネイルサロンとアイサロンを全国に約50店舗展開しています。その中で、美容業界が抱える構造的な歪みに悩んでいたことが2018年にネイリーをリリースするきっかけになりました。

今の美容業界では、大手クーポンサイトが一強として君臨しています。そこでは掲載料(広告費)を多く支払ったサロンが上位に優遇されるシステムになっていて、年々広告費は上がっている状況です。その反面、価格競争により新規のお客様の単価はどんどん下がっている。サロンやビューティストの収益構造は厳しくなっているんです。そんな中で、我々としては業界全体の地位向上やビューティスト一人ひとりの価値の底上げをできれば、と考えています。

浅倉紘貴さん(以下、紘貴) そこで重視しているのが、プラットフォームとしての徹底した中立性と対等な関係性です。個人向けサービスにありがちな「お客様は神様」という過剰なスタンスを、私たちは意図的に崩しています。ユーザーに一方的に安さをアピールして出店者を疲弊させるのではなく、ビューティストとユーザーが対等に向き合える環境を作りたい。そこでユーザーの遅刻回数やキャンセル回数をビューティスト側が見られるようにしたり、予約時にアプリ内で決済することでユーザー都合でのキャンセル料保証をしたりと、様々な仕組みを導入しています。

――株式会社ネイリーはご兄弟で立ち上げられています。その中での、おふたりそれぞれの役割について教えてください。

紘貴 役割としては完全に分かれていますね。兄の健吾は、道なき場所に「あれをやろう、これをやろう」と大きな方針を決めて突っ走り、開拓者として、どんどん切り拓いてくれています。それを組織に落とし込み、実務や整理を着実に進めて、いわば道路に舗装していくのが私の役割です。

健吾 私たちの他に、マーケティング面では分析や戦略といった部分を外部の優秀なマーケターが担当していて、SNS広告などもその担当者に任せています。社内にはCPO(Chief Product Officer)がいて、広告のクリエイティブやチャネル選びをやってもらうといった役割分担がしっかりできています。

Motto-
Z世代の心をつかむ「かわいさ」と、「失敗しない体験」をユーザーに提供することへのこだわり

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――ネイリービューティーで、ユーザーとのコミュニケーションにおいて重視していることは何でしょうか。

健吾 ユーザーインタビューでよく言われるのが、「ネイリーだと失敗しない」「ネイリーで探せば必ず良いネイリストが見つかるよね」ということです。ユーザーに「失敗しない良い体験」を提供することに、とことんこだわっています

そのために、評価が高いビューティストが必ず検索結果の上位に表示されるようにしています。これって普通のことだと思われるかもしれませんが、美容業界に限って考えるとそうではない。クーポンサイトにお金を多く払っているサロンが上位にリコメンドされることが当たり前の状態が続いていました。しかも、そのサロンにも様々な担当者がいるので、ユーザーが本当に良い体験をできるかどうかは行ってみるまでわかりません。

我々は、一人ひとりのユーザーからの評価や口コミを可視化して、しっかり評価されているビューティストが上位に掲載される今の仕組みを変えることはありません。

紘貴 一方で、新しく入ったビューティストも見つけてもらえるようにしないとコミュニティは活性化しません。そこで、検索ランキングの中に一定の割合で新人専用の表示枠を設けています。さらに、そこから予約をするとユーザー側に付与されるポイントが増える仕組みを導入しているんです。ポイント原資は弊社が負担しており、これによって、新人でも最初に実績を積んでスタートできる環境を作っています。

――他にユーザー体験として重視されていることはありますか?

健吾 私たちが一貫してこだわっているのが、直感的で無駄を削ぎ落としたUXです。アプリネイティブのユーザーがストレスなく使えるよう、ページ遷移を少なくし、パンパンパンと直感的に予約完了まで進める構成を追求しています。このUXを守るために、デザインをする上では「要素をひとつ追加するなら、他の何かをひとつ減らす」と決めています。

Marketing-
 「デザインがかわいくないから使わない」かわいいという体験を損ねることは死活問題

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――マーケティング施策などで、「これは成功だったな」といえる取り組みや、反対にうまくいかなかった・失敗した施策があれば教えてください。

健吾 思いついたらすぐにやろうというタイプなので、失敗した施策は本当にたくさんあります。でも、たくさんありすぎてすぐに忘れてしまいますね。

そもそもITやデジタルの知識がなかったので、アプリを作りはじめた時期は、かなり迷走していました。最初はネイル専門のカメラアプリを計画して開発まで進めていたんですが、自社のサロンのスタッフたちに聞いてみたら「そんなアプリ、誰も使いませんよ」と。ネイリーのサービスについても、ビジネスモデルとしては自信があったのですが、いろいろな事を一つひとつ覚えながら進んできたのでリリースまで2年かかりました。

紘貴 ある程度ネイリーの形ができて、便利な機能を詰め込んだプロトタイプをネイリストたちに見せたのですが、その瞬間に返ってきたのは「デザインがかわいくないから使わない」という一言でした。

健吾 開発担当のエンジニアからは「『かわいくない』の定義を教えてください」と言われたのですが、正直、僕らも分かっていませんでした(笑)。同じ頃、大手IT企業が似たコンセプトの美容アプリを立ち上げていましたが、全くグロースしなかったんです。それについても、やはりネイリストたちに聞いてみると「デザインやアプリ全体がかわいくない」と言っていて。美容業界において、直感的な「かわいい」という体験を損ねることは死活問題だと気づかされました。

「かわいい」を実装するうえで転機になったのは、先ほど挙げた現在CPOを務めるメンバーが、当時インターンとして加わってくれたこと。彼女がターゲットと同世代の視点から「かわいい」の感覚を判断してくれるようになり、私たちのマーケティングやプロダクトの意思決定は大きく変わりました。

Input-
話を聞き、アドバイスを「そのまま実行する」姿勢と、身をもって体験した「徹底的なCtoC」

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――もともとアプリに関する知識はなかったとおっしゃっていましたが、ネイリーのリリースにあたり、どのような方法でインプットや情報収集をされたのでしょうか。

健吾 私は人と会うことが多いので、普段から様々な業種の方や経営者の方に話を伺ったり、アドバイスをいただいたりしています 。たとえば、ネイリーは当初、美容の全領域をカバーするつもりだったのですが、以前から交流があった大手IT企業の経営者から「まずはネイルに絞って、局地戦で戦っていった方がいい」「サービス名はキャッチーなものがいい」といったアドバイスをいただきました。あるいは、出資してくださったPR事業を行っている企業の方からは「アプリ名だけでは、どこの誰がやっているサービスかわからない。有名人を起用して『ああ、あのタレントが出ているCMのネイリーだよね』と認知してもらえればダウンロードのハードルは下がる」といったアドバイスをいただいて、WebCMに川口春奈さんやFRUITS ZIPPERをキャスティングしています。アプリについて何もわからない素人だったからこそ、そういったアドバイスを一つひとつ愚直に実行することを心がけてきました。

紘貴 ネイリーのプロダクトを開発し始めた頃、私はCtoCというシステムの本質や、そこでどのようなコミュニケーションが行われているかを理解できていませんでした。そこで、自ら掲載者としてAirbnbのホストになってみました。さらに、家具の調達や部屋の掃除(家事代行サービス)を、今度はカスタマー側として使ってみて、とにかく様々なCtoC取引を体験してみたんです。そうやって実際に旅行者を受け入れ、掲載者側とユーザー側の実務を繰り返し、CtoCのシステムがどうなっているのか、コミュニケーションをどう取ればよいのか、キャンセルされたらどうなるのかといったイメージができるようになりました。そこで得た知見は、そのまま現在のネイリービューティーの機能やコミュニケーション設計に落とし込まれています。

【会社概要】

【サービス情報】

【お知らせ】

ネイリービューティーでは現在、「ヘア予約 最大50%ポイント還元キャンペーン」を実施中です。
アプリでヘア予約し、レビュー投稿を行った方に最大50%(上限5,000ポイント)をポイント還元。貯まったポイントは、ヘア・ネイル・アイ全ての予約で利用可能です。

キャンペーン対象施術期間は2026年9月30日(水)まで(レビュー投稿は10月3日まで)。
▼詳細はこちらのキャンペーンページをご覧ください。
https://nailie.jp/hair_campaign_lp/202609/
※ネイリービューティー(アプリ)からのヘア予約が初めての方限定
※クーポン・ポイントを利用した予約は対象外

※本記事は2026年8月12日時点の情報です。掲載企業の都合により、紹介されている機能やサービスの提供が終了している場合があります。あらかじめご了承ください。

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