iOSとAndroidにおける、プッシュ通知の類似点と相違点

Repro Journal編集部
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2020.06.05
iOSとAndroidにおける、プッシュ通知の類似点と相違点

目次

プッシュ通知がアプリにおけるUXの重要な一要素となっているなか、AndroidとiOSの間には、わずかながら構造的な違いが存在します。マーケターは、その違いを考慮した上で、キャンペーンを検討しなければなりません。

そもそも、AndroidユーザーとiOSユーザーにはそれぞれ異なる特徴があります。いくつかの研究を見ると、iOSユーザーは自身の持つiPhoneを、ステータスを示す物とする傾向が強いようです。またiOSユーザーは、Androidユーザーよりも外向的である傾向があります。

モバイル決済における支出額を比べてみると、2つのプラットフォームには大きな違いが存在します。「Wolfgang Digital」が、3100万件以上ものモバイル決済のデータから調査を行なった結果、Androidユーザーは1つの決済につき平均$11.54使うのに対し、iOSユーザーは平均$32.94使っていることがわかりました。つまりiOSユーザーは、Androidユーザーと比較して、ECでおよそ3倍もの金額を使っていることがわかります。

加えて、多くのiOSユーザーは、ソフトウェアを最新にアップデートしている傾向があります。2018年1月の段階で、全iOSユーザーのうち65%がiOS 11(最新バージョン)にアップデートしており、以前のバージョンであるiOS 10を使用しているユーザーは28%、さらにそれ以前のバージョンを利用しているユーザーはわずか7%に留まりました。

対してAndroidでは、OSをOreo (最新バージョン) にアップデートしているユーザーはわずか4.6%です。ほとんどのユーザーはそれ以前のOSを使用しており、その内訳はNougatが30.8%、Marshmallowが26%、Lollipopが22.9%となっています。また、Androidは「Apple」とは異なり、「Samsung」や「LG」、「One Plus」、「Google」など多数のメーカーが端末を販売しています。

現在、「Google」と「Apple」がスマートフォン業界において優位を占めていますが、この2つの企業は、理念やイメージ、アイデンティティにおいて大きく異なっています。

本記事では、iOSとAndroidにおけるそれぞれのプッシュ通知の特徴や類似点、相違点をまとめてご紹介します。
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2つのプッシュ通知は根本から異なる

AndroidとiOSでは、プッシュ通知においても全く異なるアプローチを取っています。ユーザーが新しいアプリをDLした時から2つの違いを確認することができます。

iOSのプッシュ通知

iOSでは、ユーザーがアプリをDLして起動した後にプッシュ通知を受け取るかどうかを選択します。

Androidのプッシュ通知

Androidでは、ユーザーがアプリをDLすると、自動的にプッシュ通知を受信する状態になっています。そして、このプッシュ通知を受け取らないように設定するには、いくつかの手順を踏まなくてはなりません。そのためほとんどのユーザーは、プッシュ通知を許可したままにする傾向があります。

ロック状態でのプッシュ通知

端末がロックされた状態のプッシュ通知にも、違いが存在します。

Androidでは、標準設定で、通知がロック画面に表示されるようになっています。端末のロックが解除されると、画面上部の通知バーに、小さなアイコンとして通知が表示されます。

iOSでは、アプリがロック画面上でプッシュ通知を表示する許可を得ている場合でも、ロックが解除されると表示されなくなります。これらのプッシュ通知を見るためには、画面上部から下にスワイプして、通知履歴を開く必要があります。

iPhoneのロック画面上でのプッシュ通知表示例

端末のロックを解除した後、ロック時に表示されていたプッシュ通知にアクセスする方法は、それぞれのOSによって大きく違います。

iOSでは、画面を下から上にスワイプするとさまざまな設定を変更でき、下にスワイプするとプッシュ通知が時系列順に表示されます。しかし、これらの機能はほとんどのユーザーは活用していません。

一方Androidでは、画面の最上部に通知領域が用意されており、これを下にスワイプすると、設定画面とプッシュ通知を見ることができます。これはOreoでは通知ドロワーと呼ばれており、iPhoneユーザーに比べ、この機能を活用しているAndroidユーザーは多いようです。

また、ロックが解除された状態でプッシュ通知を受け取った場合も、異なるUXが発生します。

iOSでは、受け取ったメッセージの非表示や該当のアプリの起動、メッセージの詳細の確認、さらには返信や消去などを行うことができます。Androidでも同様のことが可能ですが、Androidではこう言った機能に加えて、メッセージをスヌーズにして、後から確認することもできるようになっています。

プッシュ通知の設定をする

ユーザーの要望を受け、両OSの通知機能は徐々に似たものになってきましたがそれでもまだ、異なる点があります。

iOS 11でプッシュ通知の設定をするには、ユーザーはまず「設定」から「通知」を選択し、DLしたアプリの中から設定を変更したいものを選択します。その後、「通知を許可」や「ロック画面に表示」、「履歴に表示」「バナーとして表示」など、変更したい点を選択して、設定を行います。また、バナーとして表示をオンにしている場合、一時的に表示した後に消えるようにするか、閉じるボタンを押すまで表示したままにするかどうかを選択できます。

AndroidのOreoでは、ユーザーはまず「設定」から「アプリ」をタップして設定を変更したいアプリを見つけ、通知の設定を変更します。「Google」では、特定アプリの通知設定を変更する、別の方法も提供しています。Oreoの新しい通知チャネルでは、アプリのアイコンを長押ししてアクションが表示される際に、そこに現在の通知も表示されるようになりました。さらにそこからアプリの設定画面を直接開き、通知設定の変更もできるようになっています。

プッシュ通知の類似点と相違点

プッシュ通知に関する類似点と相違点を表にまとめました。

  iOS Android
プッシュ通知における初期設定 ユーザーは通知を受け取るか選択しなければならない。 初期状態では受け取ることになっているが、設定から拒否することもできる。
ロック中にプッシュ通知を受け取った際の動作 ロック画面での通知を許可している場合、ロック画面に通知が表示される。 アプリ設定でロック画面の通知を禁止していなければ、ロック画面に通知が表示される。多くのAndroid端末は通知ランプを備えている。
ロックを解除した際、通知はどこに行くか 画面を下にスワイプして、これまでの通知を時系列順に見ることができる。通知を1日ずつ消去することもできる。 通知トレイを下にスワイプして通知を見る。もしくは、アプリアイコンを長押しすると最近の通知が表示される。
通知に対してユーザーができること 消去、通知を開く、通知を送ったアプリを開く、長押しで詳細を見たり、返信などのオプションを選べる。 iOSでできる全ての機能に加え、あらかじめ設定した時間で通知をスヌーズできる。
通知設定を変更する場所 設定アプリを開き、通知メニューに進み、設定を変更したいアプリを選択する。 設定アプリからアプリと通知設定を開く、もしくは、アプリアイコンを長押しして情報アイコンをタップし、アプリの設定画面へと移動する。
通知の表示にどういったオプションがあるか 通知の有効化・無効化、ロック画面に表示する許可、音・バッジの設定、バナー表示の方法。 通知の有効化・無効化、ロック画面で通知を全て表示するか個人情報を隠すかの選択。端末のロックが解除されているときは、個々のアプリに通知ドットを表示したり、ランプを点滅させたり、音を出すことができる。

最後に

iOSとAndroidが普及していくなかで、プッシュ通知の機能も進化してきました。どちらも、いつ、どこで通知を表示させるのかを選択することができ、音や画像、動画を含む豊富な通知方法をサポートしています。

大きく違うのは、Androidでは、デフォルトでプッシュ通知がオンになっているという点です。iOSでは、新しいアプリを初めて開いた時に、プッシュ通知のオン・オフを設定します。つまり、デフォルトではオフに設定されているのです。

これは、それぞれのユーザーのプッシュ通知に対する取り扱い方が異なっていることに由来しています。iOSユーザーは、あまり通知を開くことはありません。しかし、通知を開く際には、Androidユーザーよりもはるかに早いタイミングで開きます。

スマートフォンユーザーは平均して、1日あたり45個ものプッシュ通知を受け取っています。マーケターは、2つのOSの違いをしっかりと把握した上で、プッシュ通知の作成に取り組む必要があるのです。

この記事は、Localytics社のブログ"Similarities & Differences Between Android and iOS Push Notifications"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Localytics in English under the permission from the author.

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