【海外事例】Webプッシュ通知について知っておくべき統計15選

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2023.06.07
【海外事例】Webプッシュ通知について知っておくべき統計15選

目次

2016年、Gravitec.net社は最初のWebプッシュ通知サービスをローンチしました。それ以来、我々はどのようなWebプッシュ通知を配信するとどのような結果が得られるのか、皆さんに共有したくなるような数多くのデータや統計を収集しています。

本ガイドでは、2022年にGravitec.net社のWebプッシュ通知サービスから抽出したデータに基づく統計をお見せします。2022年現在、Gravitec.net社の登録者は世界中で5,000万人以上です。

そこで本ガイドでは、実証データに加えてWebプッシュ通知が実際はどのように利用されているのか、Webプッシュ通知登録者に人気のあるブラウザや端末は何か、そして適切な配信時間など、多数ご紹介します。

この記事は、GRAVITECのブログ ”15 Must-Know Web Push Notification Statistics” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Revenue Wire in English under the permission from the company.

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Webプッシュ通知に関する一般知識

Chrome、Firefox、 Safari、 OperaそしてEdgeのような人気のある多くのブラウザがWebプッシュ通知に対応しています。OSに関しては、デスクトップ端末ではWindows、Linux、macOSが、モバイル端末ではAndroidがそれにあたります。

したがって、Webプッシュ通知を利用することでインターネットユーザーのおよそ85%にリーチすることができるのです。

※Repro注釈:2023年3月27日時点でiOS 16.4がリリースされiOSもWebプッシュ通知に対応。リーチ可能なユーザー数はさらに拡大している。

ブラウザのマーケットシェア出典:https://gs.statcounter.com

プッシュ通知キャンペーンにおいて、Gravitec.net社が計測すべきだと考えている重要な指標はオプトイン率、配信率、閲覧率そしてクリック率です。

これらの指標は、配信数、閲覧数、開封された数、通知を閉じた数によって算出されています。

閲覧率クリック率などのグラフ

これから出てくる統計は、上記の指標と登録者の端末やブラウザなどのメタデータを基に算出したものです。登録者の行動の全体像を把握するために、一般的なキャンペーンとターゲットキャンペーン、標準的なWebプッシュ通知とリッチなWebプッシュ通知についての数値を測定しました。

Webプッシュ通知の許諾に関する統計

許諾率はWebサイト訪問者のうち、Webプッシュ通知に登録しているユーザーの割合です。

許諾率の平均は測定する期間によって異なります。一般的にWebプッシュ通知を導入した最初の3カ月間は、購読者が最大300%増大していくといわれています。この時期を過ぎると、数値は少しずつ減少していきます。これはそのWebサイトのコアユーザーがWebプッシュ通知に既に登録してしまっているからです。

また、許諾率は業界によっても異なります。最初の3カ月以内で、ECは最大5%、メディアサイトだと6~8%になっています。

ブラウザと端末

2022年から2023年のデータを見ると、Webプッシュ通知購読者の約90%がモバイル端末からのものであることがわかります。PCで登録をしているユーザーはおよそ10%でした。

下のグラフの通り、2018年以降モバイル端末にシフトしていることがわかります。

webプッシュ通知登録の流入経路

Webプッシュ通知の購読に利用されているモバイル端末のOSは主にAndroidです。ただし、他にもWindows Phone、Ubuntu Touch、 Firefox、そしてBlackBerry OSといったOSも存在しています。

デスクトップ端末は主にWindowsですが、その他にもLinux、 macOS、 Chrome OSなど、多種多様です。

ブラウザで主に利用されているのはChromeです。2022年におけるプッシュ通知の95%はChromeを通じて配信されています。

ChromeがWebプッシュ通知のシェア1位

平均的な配信率と閲覧率

配信率は送信した通知の数と届けられた通知の数の割合です。Gravitec.net社における平均配信率は99%です。

閲覧率は配信された通知の数と閲覧された通知の数の割合です。ベンチマークは35~60%の間で、キャンペーンのパラメーターや業種によって異なります。特定の閲覧率は配信した時間とTTL(Time push to live)に大きく依存します。

2022年の平均データでは、午後から夕方にかけてプッシュ通知を配信した方が、夜や早朝に配信するよりも閲覧率が2倍高いことがわかりました。またTTLは6時間を超えるキャンペーンが最も高いクリック率を記録しています。ただし、時間的な制約があるもの、例えば1時間限定のタイムセールをプロモーションしたい場合には、プッシュ通知のTTLは1時間より短くしなければいけません。

キャンペーンごとのクリック率

クリック率(CTR)は配信された通知の数と開封された通知の数の割合です。登録者がいかにそのキャンペーンに反応してくれたかを示します。CTRは通知した内容とユーザーがどれだけ興味を持っているのかに大きく依存します。それこそがセグメント配信で高いパフォーマンスを発揮できる理由です。それと同時に、CTRは通知の種類も関係してきます。例えば、大きい画像付きのリッチプッシュと、小さなアイコンの標準的な通知では結果が異なります。

キャンペーン別の平均CTRは以下の通りです。

  • タグによってセグメントされたキャンペーンのCTRは約5%
  • 国別やブラウザ別など、標準的なフィルターを元にセグメントされた通知のCTRはおよそ約3%
  • 登録者全員に送る通知のCTRは約2.5%
  • エイリアスを使用したCTRは約5%

同時に、大きな画像付きのWebプッシュ通知のCTRは小さなアイコンのプッシュ通知の7倍であることは留意しておきましょう。

ブラックフライデー

配信率と同じようにCTRも通知を配信した時間に依存します。このグラフはユーザーが通知をクリックするかどうかは、配信時間にかかっていることを示しています。

時間別CTR

ご覧の通り、高いCTRを示すのは午前8時から午後8時までの間です。

全体に配信した場合とターゲティングされた配信におけるクローズ率

クローズ率はユーザーがプッシュ通知を受け取ったときに閉じるボタンを押した割合です。標準的な通知だと平均は30%でした。一方で、カスタムタグを実装した場合はおよそ20%でした。カスタムタグを実装した通知の方がユーザーにとって関心が高いことがわかります。

これまでの情報をまとめて結論としましょう。

まとめ

  • Webプッシュ通知はおよそ85%のインターネットユーザーにリーチすることができる
  • Webプッシュ通知を実装して最初の3カ月間はWebプッシュ通知の購読者が最大300%も増加する
  • Webプッシュ通知の許諾率は業種によって異なる。ECサイトの平均は約5%、メディア系のWebサイトは平均約6~8%である
  • 90%のユーザーがWebプッシュ通知の購読をモバイル端末で行う
  • Webプッシュ通知の95%はChromeを通じて配信されている
  • 配信率は平均で約99%である
  • Webプッシュ通知の閲覧率のベンチマークは35~60%の間である
  • 夕方に配信されたWebプッシュ通知は深夜や早朝に送信されたプッシュ通知の2倍以上も閲覧率が高い
  • 6時間以上のTTLが最も閲覧率が高い
  • カスタムタグを使用してターゲティング配信されたWebプッシュ通知は全体へ送ったプッシュ通知より2倍効果的である(2.5%から5%にCTRが改善する)
  • リッチプッシュ通知は標準的なプッシュ通知と比較して、7倍以上効果的である
  • 全ユーザーへ配信されたプッシュ通知のクローズ率は30%であるが、タグづけされたプッシュ通知のクローズ率は20%である
  • プッシュ通知を送信する最も適切な時間は午前8時から午後8時の間である

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