App Growth Week 2025開催決定・欧州のApple・Google規制に動き- 今週の海外アプリニュース(2025/10/24号)

Repro Journal編集部
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2025.10.24
App Growth Week 2025開催決定・欧州のApple・Google規制に動き- 今週の海外アプリニュース(2025/10/24号)

目次

2025年10月24日、最新の海外アプリマーケティングニュース。毎年恒例の「App Growth Week 2025」の開催発表があったほか、欧州ではApple、Google規制に新たな動きが。そのほか、「Meta AI」アプリの急伸、「Airbnb」の機能追加、プライバシー消費者調査などのトレンド情報をお届けします。
※本記事における日時の記載は、特別な断りがない限りすべて現地時間です。

SplitMetricsが「App Growth Week 2025」の11月開催を発表

2025年10月15日、SplitMetricsが「App Growth Week 2025」の開催を発表しました。現地時間、11月18日から11月20日の3日間の開催で、完全無料、オンラインで実施されます。

イベントでは、AI主導のアプリマーケティング、新規ユーザー獲得、ASO(アプリストア最適化)対策、グロース戦略といった幅広いテーマを世界のトップエキスパート30名以上が講演予定。アプリマーケティングに関する最先端の知見に触れられる貴重な機会です。日本では3日間ともに午後10時30分から翌午前2時までの配信になる予定なので、時間のある人はぜひ視聴しましょう。

【図】「App Growth Week 2025」のイメージビジュアル※画像引用:App Growth Week 2025

【詳細】

欧州のビッグテック規制に新たな動き。Appleの異議申し立て、イギリスでの規制対象指定

2025年10月21日から10月22日にかけて、欧州で行われているビッグテック規制に新たな動きが続出しました。21日にはAppleが、EUのDMA(デジタル市場法)による規制についてEU一般裁判所に提訴。同社の代理人は「DMAは、EU市民にとって極めて重要な財産権の保護やプライバシー、セキュリティの問題を無視した義務を課している」という内容の主張しています。

一方で22日には、ARTICLE 19とGesellschaft für Freiheitsrechteというふたつの団体が、AppleがDMAを遵守していないとして提訴。第三者アプリストアに対して100万ユーロの「保証金」の供出を求めるなど、サイドローディングを事実上不可能にしていると苦情を申し立てています。

さらに22日、イギリスでは、競争・市場庁(CMA)がAppleとGoogleを「戦略的市場地位(SMS)」として指定する判断を下しました。CMAは7月に両者をSMSとして指定する可能性を示唆しており、それが現実になった形。今後、アプリストア、アプリ外決済の解放など、EUのDMAによる規制と類似した介入が予想されています。

【写真】AppleとEUの対立のイメージ画像クレジット:gguy - stock.adobe.com

Vibes機能の公開を契機にMeta AIアプリのダウンロード数が急増

2025年10月20日、「TechCrunch」がSimilarwebのデータを基に、「Meta AI」アプリのダウンロード数急増を報じています。iOS、Androidを合わせたDAUは10月17日時点で約270万人。4週間前に比べて200万人も増えているのです。

この間にあったのが、AI動画生成とソーシャル機能をあわせ持った新機能「Vibes」の追加です。9月25日にリリースされていました。9月30日に公開された「Sora」アプリにお株を奪われてしまいましたが、AI生成動画×SNSというコンセプトは同じ。Vibesが市場のニーズに応えていたことは確かでしょう。

また、Soraアプリが招待制、北米・iOS限定であったこと背景に、Soraアプリを使えないユーザーが同一コンセプトのVibesに流れた可能性もあります。

【動画】「Meta AI」アプリの「Vibes」機能のイメージ※画像引用:Introducing Vibes: A New Way to Discover and Create AI Videos

GoogleがDynamic App Linksの提供開始を報告

2025年10月20日、Googleが自社の開発者ブログ内で「Dynamic App Links(動的アプリリンク)」の提供開始を報告しました。「Dynamic App Links」は従来の「アプリリンク」を拡張したもので、Android 15以降で機能します。大きな強化点は「ディープリンクの詳細な制御」「アップデートなしでのリアルタイムリンク制御」の2点。

例えば、URLパスやクエリパラメータを利用して「キャンペーン中だけはアプリではなくWebに誘導する」「誘導先をアプリとWebに分岐させる」といった使い方ができ、サーバー上のJSONファイルを書き換えるだけでリアルタイムに反映されます。

【図】「Dynamic App Links」のイメージ※画像引用:Dynamic App Links: Elevating your Android deep linking

Verveが「2025年 アプリ内ユーザープライバシーレポート」を発表

2025年10月17日、Verveが「2025年 アプリ内ユーザープライバシーレポート(2025 In-App User Privacy Report)」を発表しました。イギリスとアメリカの4,000人の消費者を対象としたもので、アプリの個人情報取得に対する、プライバシー懸念、パーソナライゼーション・広告活用への意識を調査しています。

【調査のポイント】

  • 75%が以前(2年前)より「無料コンテンツと引き換えに広告を受け入れる意向が高まった」と答えている
  • 65%が以前(2年前)より「AIの学習に自分のデータが利用されることに対する懸念が強まった」と答えている
  • 55%が以前(2年前)より「データに対する理解が深まったことでデータを共有する可能性が高くなった」と答えている
  • 76%が「自分に関連性のある広告であれば、より注意を向ける」と答えている
  • 62%が「関連性の高い広告が新商品の発見に役立った」と答えている

【図】「2025年 アプリ内ユーザープライバシーレポート(2025 In-App User Privacy Report)」のイメージ※画像引用:In-app User Privacy Report

Airbnbがソーシャル機能の追加を発表

2025年10月22日、Airbnbが「Airbnb体験」にソーシャル機能を追加したことを発表しました。Airbnb体験は2025年初めにリニューアルされたアクティビティの予約機能で、他の旅行者と一緒に様々なアクティビティが楽しめます。そして今回、このサービスに人と人とのつながりを生む機能が投入されたわけです。

ソーシャル機能を利用すると、事前に同じアクティビティに参加する人の名前や出身地を確認可能になるほか、アクティビティ終了後にDMを送ることができるようになります。また、参加者は「プロフィール」タブの「つながり」に表示されるようになるため、再度の交流も簡単です。そのほか、検索、支払い方法、AIアシスタントのアップデート等も実施されています。

【図】「Airbnb体験」に追加されたソーシャル機能のイメージ※画像引用:Airbnb体験にソーシャル機能が新登場:旅行前や旅行中、旅行後にも、ほかのゲストとつながることができる新しい方法

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