アプリストアの最適化(ASO)はスタートアップと有名企業に対してどのように影響するか

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2020.06.01
アプリストアの最適化(ASO)はスタートアップと有名企業に対してどのように影響するか

目次

全てのアプリ事業者はASO対策を行わなければいけません。ASOについてアドバイスを載せているブログは数多くありますが、スタートアップか有名企業かによって効果的なASOの方法は異なります。

本記事ではスタートアップと有名企業がASOを行う上で、それぞれ何についてフォーカスすべきなのかご紹介します。

有名企業が行うASO

有名企業であれば、アプリページへ誘導することは簡単なように思えます。しかし、ASOに苦戦している大企業も中にはいるのです。人々が企業名を知っているからといって、ユーザーが一般的な検索キーワードで簡単にアプリを見つけられるわけではありません。

有名企業はブランド名に重きを置く

アプリストアのトップアプリ一覧を見てみると、アプリ名が25文字以上のものは数個しか無いことに気が付くはずです。これには2つの理由があります。

  1. 通常、モバイル端末上では25文字以上の文字は省略されてしまう。
  2. ユーザーはさまざまな検索キーワードで検索するよりも、ブランド名で検索しがちである

トレンドキーワードを見ると、ユーザーは一般的に特定のアプリの名前やブランド名で検索していることがわかります。

ブランド名の間違いを考慮する

人々が「giphy」という単語で検索すると仮定しましょう。ほとんどの人が正しいスペルで検索しますが、「gify」や「giphi」と検索してしまう人も一定数います。

アプリストアでは、ブランド名を間違ったスペルで検索したときのワードや「アプリ」「無料」もしくはアプリのカテゴリー名など、どんな検索ワードでユーザーがあなたのアプリを見つけたかを記録しています。確実にあなたのアプリをさまざまな人に見つけてもらえるように、こうしたキーワードを検索用ワードにセットしておくと良いでしょう。

他のキーワードを無視しない

特定のブランド名やアプリ名は頻繁にアプリストアで検索されていますが、ユーザーは一般的なワードで検索することもあり、その検索結果からどのアプリをダウンロードするかを決めることもあります。これはスタートアップにとって、あなたのアプリをダウンロードしてもらうためのチャンスです。

Amazonは一般的な検索ワードが、有名企業のアプリ名でも重要であることに気づきました。Amazonがアプリの名前を「Amazon Shopping」に変更する前に、2.18%の人々が「shopping」というキーワードを検索してアプリにたどり着いていることがわかりました。その結果をみて、アプリの名前に「Shopping」を追加し、Amazon Shoppingへと変更したのです。

この小さな変化によって、『Amazon Shopping』に「shopping」で検索してアプリにたどり着く人が2.18%から9.88%までに伸び、Google Playストアでは「shopping」のキーワード検索で『Amazon Shopping』は1位になったのです。

スタートアップが行うASO

もしもあなたのアプリがまだリリースされたばかりで、アプリ名を認知させるためのマーケティングに莫大な費用を費やしたくない場合は、ASOキーワード戦略を立てることにフォーカスしましょう。アプリストアの最適化はユーザー獲得とキーワード検索の面で非常に重要な役割を果たしています。

有名企業と競争するのは難しい

アプリ開発のスタートアップにとって、有名ブランドや同じようなアプリを開発する他社と競争することは非常に大変です。つまり「メッセンジャー」、「ショッピング」、「音楽」などの一般的なキーワード検索のランキングでアプリを表示させることはとても難しいのです。他の方法にフォーカスをするべきでしょう。ここでは、いくつかのキーワードを長期的に利用することが重要になってきます。

キーワード調査はスタートアップにとって重要

キーワード戦略の最終目標は、正しいキーワードを見つけることです。簡単なことのように聞こえますが、実際はそうではありません。特にスタートアップにとって、あなたのアプリと関連性があり、人気があるけれども、まだ競争が激しくなっていないキーワードのセットを作るには、キーワード調査が必要です。

キーワード戦略を立てるための第一歩は、アプリに関連するキーワードと検索される可能性があるキーワードを調べることです。これを行うには、アプリの特徴やユースケースを考慮して、検索ワードをブレインストーミングするという方法があります。アプリを使うユーザーが誰で、どの言語を使用しているかということも考慮してください。

激しい競争で勝ち抜く一般的な方法は、ブランド名を関連するキーワードと一緒に広めることです。アプリページを訪れた人があなたのアプリについてすぐに理解できるように、そのアプリを説明するようなキーワードを1つか2つ、アプリの名前に付けましょう。ただし、キーワードの信憑性と読みやすさは維持するようにしてください。これにより、ユーザーがあなたのアプリにたどり着きやすくなるだけでなく、リテンション率とエンゲージメントを高めることができます。

以下のアプリはその一例です。

スタートアップは変化に対して迅速に対応する必要がある

特にスタートアップにとって、自分のアプリがアプリストアのランキングで低いときに、変化に対してすぐに対応することで、大きな効果を発揮することができます。

したがって、キーワードランキングを継続的に観察することは非常に重要です。アプリストアのアルゴリズムとガイドラインが変わっていくように、ユーザーの好みも同様に変わっていくため、変化に対して素早く気付く必要があります。

スクリーンショットの影響力を過小評価しない

あなたのアプリのランディングページを訪れるユーザーのほとんどは、あなたのアプリについて知らないので、アプリをダウンロードしてもらうためにはユーザーを説得させる必要があります。アプリのプレビュー動画やスクリーンショットは、これを行う上で最も効果的なコンテンツです。

ユーザーがアプリをダウンロードするかどうかを決めるのには、約5秒かかります。したがって、視覚的要素は、ランディングページを訪れたユーザーにあなたのアプリを素早く理解してもらうために最適です。そのため、アプリページに説得力のある画像を載せることで、競合他社と差別化する大きなチャンスを得られます。

スクリーンショットの作り方に関しては「最新版!アプリストア用スクリーンショット作成ガイド」を参考にしてください。

この記事は、App Radar社のブログ"How App Store Optimization works for Startups vs. Brands"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on App Radar in English under the permission from the author.

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