アプリのUX改善につながる?アンバンドリングを解説

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2020.11.04
アプリのUX改善につながる?アンバンドリングを解説

目次

アンバンドリング(アプリ単機能化)とは?

「アンバンドリング」とはセットになっているものを切り離すことを意味し、アプリにおけるアンバンドリングとは1つのアプリを機能ごとの複数のアプリに分離して提供することです。

アンバンドリングのメリット

アンバンドリングによって複数の機能を持つアプリがよりシンプルになります。機能性やデザイン性が高まり、UXが向上するのです。

UIの改善

アプリを分離することで、アプリの画面上に表示すべき情報量は減ります。つまり、メニューアイコンやコンテンツを減らすことができるので、UIはよりすっきりとして見やすい物になるでしょう。また、アイコンをそのアプリの機能を連想するものに変更することもできます。

例えば、『Google』はもともと『Google Drive』1つだけだったアプリを『Google Drive』、『Google sheets』、『Google Docs』と『Google Slides』の4つに分けたことで、アイコンでどの機能を利用できるのか判別しやすくなりました。

google unbandling2

機能の簡略化

機能を減らすことでそのアプリの目的が分かりやすくなります。例えば、前述の『Google Drive』はファイル管理のためのアプリで、『Google docs』、『Google sheets』と『Google slides』はファイルを編集するためのアプリです。アプリが提供している機能が明確になることによって、ユーザーへのマーケティングも容易になります。

アプリのデータ容量の低減

アンバンドリングによって、アプリのデータ容量を減らすことができます。もし、ユーザーがすべての機能を必要としないのであれば、必要なアプリだけを選んでダウンロードすることで、スマートフォンが使用するデータ量を節約できるのです。スマートフォンにかかる負荷が下がるため、アプリの動作は速くなり、より快適に利用することが可能になります。

ユーザーの手間の削減

機能ごとにアプリがホーム画面に存在することで、ユーザーがポータルの役割をするアプリを経由せずに目的の機能を利用することができます。

例えば、『Google』は検索アプリと地図アプリをアンバンドリングすることによってユーザーが検索アプリを経由せずに目的地までのルートを調べることを可能にしています。

出典:https://blog.mailchimp.com/thoughts-on-mobile-app-unbundling-and-the-user-experience/

Web上のポータルサイトが担っている役割をスマートフォンではホーム画面が担っているため、ポータルの役割を担うアプリが省かれるのは自然なことです。

アプリごとのメンテナンスが可能

アプリを機能ごとに分離しておけば、メンテナンスも別々に行うことができます。そのため、ある1つのアプリがメンテナンス状態になっていたとしても他の機能は使うことができます。

アンバンドリングのデメリット

アンバンドリングは良いことばかりではありません。以下でデメリットについてもご紹介しています。

ユーザーにとってのデメリット

ユーザーにとって使っているアプリのアンバンドリングはホーム画面にアプリが増えるということを意味します。さらに、アンバンドリングによって分割されたアプリ同士の連携がとれていない場合、UXは逆に低下してしまいます。

アプリ事業者にとってのデメリット

アプリ事業者にとってアンバンドリングは管理しなければいけないアプリ数の増加を意味し、アプリの開発や運用に利用しているツール費やプロモーションコストが増大する可能性があります。

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