大企業5社によるPWA戦略事例!PWAを開発するメリットは?

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2021.02.17
大企業5社によるPWA戦略事例!PWAを開発するメリットは?

目次

2015年にGoogleがリリースしたPWA (プログレッシブウェブアプリ)は、2018年、アプリ業界において台風の目となるかもしれません。ここ数年で多くの大企業がUX向上のためにPWAを導入し、大きなメリットを享受しているようです。今回は、その中でもPWAの活用で大きく成功した大手企業の事例を5つご紹介します。

PWAについての詳しい説明はこちらの記事をご覧ください。

Forbes

グローバルにメディアを展開している『Forbes』は、3秒~12秒もかかっていた記事の読み込みを、PWAの導入により大幅に改善させました。ページの読み込みに3秒以上かかると53%のユーザーはサイトから離脱してしまうため、一刻も早くなんとかしなくてはならない状況だったのです。導入後は表示速度が0.8秒と以前より格段と速くなり、セッション数は43%、エンゲージメントは100%上昇させることに成功しました。

Flipkart

『Flipkart』はモバイルに特化したインド最大手のECサイトです。同社は当初モバイルブラウザとアプリの二軸で運用をしていましたが、途中からアプリに専念したところ、業績を落としてしまいます。業績改善のためにPWAを導入した結果、ユーザーの滞在時間は3倍に増えました。導入前のユーザーの平均滞在時間は70秒だったのに対し、PWA導入後は210秒にまで増加したのです。 さらに、「ホーム画面に追加」というCTAを実装してアクセスしやすくしたところ、初回訪問ユーザーのリエンゲージメントが40%、コンバージョンは70%も向上しました。

PWAはデータ使用量が少なく、インドのように通信環境が安定していない地域でも快適にアクセスできるというメリットもあります。

Alibaba

『Alibaba』は200ヵ国以上で展開する、世界でもトップクラスのECサイトです。 初回で訪れるユーザーの多くはモバイルブラウザを利用していますが、リピーターはアプリを利用する傾向が強いです。両者にとって最適なUXを提供するにはどうすれば良いのでしょうか。そこでユーザーがモバイルブラウザから移行してアプリを使用した時、違和感を与えないようにする必要があると考え、PWAを導入しました。 導入後はモバイルブラウザからのコンバージョンが76%、iOSのアクティブユーザー数が14%、Androidのユーザー数が30%増加しました。更に「ホーム画面に追加」のCTAでリエンゲージメントを4倍に増やしています。

The Weather Channel

『Weather.com』を運営している「The Weather Channel」は、常に最新のテクノロジーを駆使して、ユーザーの利便性を上げることを考えています。同社の目標は、正確な情報をタイムリーにユーザーに届けることです。また、最新のスマートフォンを持たないユーザーや通信環境が安定しないユーザー、ネイティブアプリをDLできないユーザー、誰に対しても同じ情報提供ができるように心がけています。

Weather PWA』では、表示速度が80%短縮されました。PWAは62言語178ヵ国で利用できるので、開発の効率化も図ることができます。

The Washington Post

ユーザーの55%がスマートフォンから『The Washington Post』にアクセスしているため、快適なモバイル環境の提供は同社にとって必要不可欠でした。 そこで彼らは他の出版企業やテクノロジー会社と共同で「Accelerated Mobile Page Project」を立ち上げ、モバイル環境での表示速度を縮小するプラットフォームを開発したのです。

このPWAプラットフォームを利用すると『The Washington Post』記事を一日1,000記事発行し、平均400ミリ秒(1ミリ秒は1,000マイクロ秒、および1~1000秒)で読み込むことができます。以前のウェブサイトと比べると、パフォーマンスは88%も向上し、7日以内に再訪したユーザーは63%増え、PWAはリテンションにも効果があることがわかりました。

その他の企業

PWAは、モバイルブラウザとアプリを統一したい企業にとって最適なソリューションです。ユーザーはモバイルブラウザとアプリ、どちらから流入しても同じように使うことができますし、企業はリテンションやリエンゲージメント、コンバージョンの向上が見込めます。 今回ご紹介した企業以外にも、「Twitter」「Lancome」「The Home Depot」「Virgin America」「Fandango」など、エンターテイメントやメディア、小売、旅行業界で積極的に導入が進んでいるようです。

ネイティブアプリとPWA、どちらで開発すべきかを悩んでいる場合、この記事を参考に最適な手段を検討してみてください。

この記事は、BiznessApps社のブログ"5 Big Companies Doing Progressive Web Apps Right"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on BiznessApps in English under the permission from the author.

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