アクティブ率とはある一定の期間にアプリやwebサービスを利用しているユーザーの割合です。
DLや会員登録をしたユーザーが日常的にそのサービスを利用しているかを測る指標になります。アクティブ率の定義は運営企業やサービスによって様々です。
本記事は、「アクティブ率」として一般的に用いられることの多い指標とその活用例をご紹介します。
「アクティブ率」として用いられる指標の例
MAU/DL数
MAUをDL数で割った指標をアプリのアクティブ率とすることで、アプリをDLしたユーザーが実際どの程度利用しているのかを計測することができます。
DL数は対外的にアプリのユーザー規模を示す指標として用いられますが、実際どれくらいのユーザーが使っているのかはDL数だけではわかりません。
例えば、月間200万DLのアプリでもDL後の月間アプリユーザーが5%なら、アクティブユーザー数は10万程度となり、ほとんどのユーザーがアプリをDLした後、利用していないことになるのです。
DAU/MAU
アプリのDAUをMAUで割った指標をアクティブ率として定義しているアプリもあり、アクティブなユーザーの滞留率を計る指標として用いられます。
例えばMAUが60万でDAUが30万のアプリの場合、DAU/MAUは50%なので、このアプリの平均的なユーザーは1ヵ月のうち15日間はアプリを利用していることになるのです。
DAU/MAUをアクティブ率としているアプリの例
キュレーションアプリの『Gunosy』でもDAU/MAUをアクティブ率として定義しており、その値は46%だそうです。(※2014年当時の数値)
アプリのアクティブ率を高める方法
アプリのアクティブ率を高めるには様々なアプローチがありますが、ここでは代表的な手法についてご紹介します。
初回体験の最大化
初回起動時にアプリのセールスポイントをユーザーに理解してもらったり、再訪のトリガーになるプッシュ通知を許諾してもらうことで、ユーザーが定着しやすくなるのです。
新規ユーザーが定着しているかどうかはコホート分析などで計測しましょう。
再訪施策の実施
プッシュ通知
プッシュ通知は既存ユーザーとのエンゲージメントを高める強力な手段です。ユーザーの状況に合わせたプッシュ通知を送ることでアプリを定期的に利用してくれるきっかけになります。
メールマガジン
アプリだけではなくwebサービスも提供している場合、メールによってアクティブ率を高めることもできるのです。例えば、チェックインアプリの『Foursquare』は約2ヶ月ごとに「あなたが見逃している友人のチェックイン」というタイトルのメールを送っています。
参考: https://repro.io/note/how-to-use-social-login-to-drive-your-apps-growth/
リエンゲージメント広告
プッシュ通知やメールをオフにしてしまっているユーザーのアクティブ率を高めるにはリエンゲージメント広告が効果的です。例えば、30日以上アプリを起動していないユーザーのタイムラインにのみFacebook広告を出すといった施策が考えられます。