【海外トレンド】アプリマーケティングトレンド2022 : モバイルマーケティングに期待すること

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2022.03.23
【海外トレンド】アプリマーケティングトレンド2022 : モバイルマーケティングに期待すること

目次

アプリマーケティング業界は2021年にいくつかの重要な変化を遂げました。「Google Playストア」では検索結果を最適化することが難しくなり、iOS 15でもアプリマーケターにとって大きなアップデートがあったのです。現在のアプリマーケティング業界におけるすべての変化は、2022年におけるアプリマーケターの業務に影響を与えるでしょう。アプリマーケティング業界の動向を知っておくことは必要不可欠です。

そこで、App Radarのアプリマーケティングチームは知っておかなければならないアプリトレンド6選をご用意しました。

  • Google Playストアの重要なアップデート
  • 2022年におけるiOS 15の可能性
  • Huawei AppGalleryがヨーロッパでシェアを拡大
  • ユーザー獲得方法における変化
  • 5G技術とモバイルゲーム開発
  • モバイルコマースの再構築

この記事は、App Radarのブログ ”App Marketing Trends 2022: what to expect from mobile marketing” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Revenue Wire in English under the permission from the company.

2022年におけるGoogle Playストアのアップデート動向

すでにご存じかもしれませんが、2021年にGoogleはアプリマーケターの業務に大きな影響を与えるアップデートを次々と行いました。GoogleはGoogle Playストア内のアプリの質を高め、広告を掲載したくなるようなプラットフォームを築き上げたいようです。また、Googleの新ルールは最初に採択した企業にとって有利に働く可能性があります。新たなアップデートに適応するためにも、2022年の以下のGoogleの動向に注目してください。

Google Playストアポリシーの変更によるASOについて

最新のGoogleポリシーのアップデートは2021年9月29日に施行されました。Googleの新たなガイドラインはすでにASOに影響を与えています。Googleの新たな規制に従わなかったために処罰を受けたアプリもある一方で、ルールを無視し続けているものの、一切の処罰も受けていないデベロッパーが存在するのも事実。

Googleは今後のペナルティの計測をより真剣に行うことが予想されます。

「私たちのガイドラインにそぐわないアセットはGoogle Playストア内で影響力のある『Apps』や『Games home』などのプロモーションやレコメンドの対象外となる可能性があります」

- Google Play / Bert de Weerd・Tingmui Li

アプリのメタデータを最新のGoogleポリシーに適応させていない場合、対応することを強くおすすめします。アプリストアのメタデータに関して2022年に留意すべきことは以下の通りです。

  • アプリのタイトルは30字以内
  • 「ベスト」「無料」「トップ」「新作」などの人気ワードや「今すぐダウンロード」などのCTAをメタデータやクリエイティブに使用するのは禁止

Google Playストアのレーティングやレビューに関するアップデート

2021年に施行され、2022年のアプリマーケティングに大きな影響を与えるであろうGoogleのもうひとつの変化は、Google Playストアの新たなレーティングとレビューのアップデートです。

「2021年11月から、スマートフォンを利用しているユーザーが閲覧するのは自分が登録している国のレーティングになります。2022年の初頭にタブレット、Chromebooks、ウェアラブルなどの端末は端末ごとのレーティングが表示されるようになります」

- Google Play プロダクトマネージャー / Tom Grinsted、Scott Lin、 Tat Yang Koh

2021年の11月から、Google Playストアのスマートフォンユーザーは自分のデバイスを登録している地域のレーティングやレビューのみを見ることが可能になりました。言い換えると、ドイツ在住の人はドイツを居住国として選択しているユーザーのレーティングや評価のみを閲覧できるということです。

Googleはこれらの措置をとることでGoogle Playストアにおけるユーザーとデベロッパーの体験が向上するだろうと予想しています。今後はある地域のレーティングやレビューが他の地域に良い意味でも悪い意味でも一切の影響を与えることはありません。例えば、ドイツのユーザーがアメリカのバグの修正に基づくレーティングの影響を目にすることはないのです。そして2022年初頭からユーザーは使用している端末で特定のアプリがどのようなパフォーマンスをしているのか把握できるようになるでしょう。

Googleはこのような変更が一部のアプリデベロッパーに深刻な影響を与えることは理解しています。したがって、Googleはレーティングが0.2以上変化してしまうアプリのデベロッパーに連絡を取ると約束しているのです。Google Play Consoleで定期的に通知を確認し、アプリストアの戦略を調整してください。

Googleの評価やレビューのアップデートに合わせてElena Wibmerのおすすめを紹介します。


■App Snacks

Googleレーティングアップデート

Google Playはモバイルユーザー向けに国別アプリ評価を表示し始めました。アプリマーケターにはどのような影響があるでしょうか?
国別になると全体の平均評価による恩恵を受けていた国のレーティングが低くなってしまう国がでてくる可能性があります。ASOの観点でいうと、評価というのはユーザーがアプリをダウンロードするかしないかを判断する重要な材料です。したがって、国ごとに評価を上げることに集中することが重要です。

  • 国ごとに評価数を高めるようにしましょう。ユーザーがアプリに対してポジティブな印象を持った瞬間にプッシュ通知を打ち、評価をお願いすることで評価数を高めることができます。両ストアとも評価をお願いできる回数には制限があることをお忘れなく。お願いするタイミングは賢く決めましょう。
  • 国ごとに星のレーティングを上げるようにしましょう。その国の言語で定期的にレビューに対する回答をすることで実現できます。また、ユーザーのフィードバックをしっかりチェックして、適宜にアプリに反映させましょう。

2022年、Googleはサービス手数料を引き下げ

最新のAndroidデベロッパーのブログの投稿で、GoogleのVice President Product ManagementであるSameer Samatはアプリデベロッパーに向けて速報を発表しました。2022年1月1日より、Googleはサブスクリプション型アプリのサービス手数料をサービス初日から現在の30%から15%に引き下げました。Googleがいうように、サブスクリプションビジネスはユーザー獲得とリテンションに特定の課題を抱えています。様々なアプリカテゴリーの開発者と緊密に連携した結果、「Google Playのすべてのサブスクリプションのサービス手数料を、サービス初日から現在の30%から15%に引き下げる」ことに決めました。

さらに、GoogleはMedia Experienceプログラムにおいてもサービス手数料を変更すると発表しました。

「コンテンツ作成にかかる費用が売上の大半を占める電子書籍やオンデマンド音楽配信サービスも、最大で10%という低いサービス料が適用されるようになります」

- Google Vice President & Product Management / Sameer Samat

これらの変更はサブスクリプション型アプリ、電子書籍、オンデマンド音楽ストリーミングサービスアプリのデベロッパーにとっては朗報です。その他のアプリ開発者にとっても、手数料の引き下げは自社のビジネスモデルを適応させるための良い判断材料になるかもしれません。

Google Playの新たなセーフティセクション

2022年第1四半期より、Google Playストアの各アプリにプライバシーに関する詳細が表示されるようになります。Googleの新たなユーザーデータポリシーはGoogle Playストアにおけるすべてのアプリユーザーにさらなる透明性を提供することを目的としています。つまり、アプリがどのように、どんなデータを収集しているのか知ることになるのです。このデータポリシーの概要はアプリのストア一覧ページで確認できるようになります。

■Google Playのセーフティセクション

GooglePlayセーフティセクション出典:Android Developers Blog

アプリデベロッパーにとってこの新たなセーフティセクションは有益であると同時に悪影響である可能性もあります。正確かつ最適化された方法でデータポリシーを記述するデベロッパーはユーザーをさらに惹きつけ、信頼を獲得するでしょう。一方で、これまでユーザーデータをサードパーティーと共有していたアプリは、ユーザー獲得数が減少してしまうかもしれません。

■アプリリスティングにおける主要なプライバシーとセキュリティに関する取り組み

主要なプライバシーとセキュリティに関する取り組み出典:Android Developers Blog

Googleはセーフティセクションの承認なしに、新たなアプリのローンチやアップデートを行うことはできないと強調しています。そのためアプリがユーザーのデータをどのように収集、保護、共有しているのか必ず見直しましょう。アプリのプライバシーポリシーの主要内容を紹介する準備をしてください。それは同時にユーザーから収集するすべてのデータを正確に提供することを意味します。(位置情報、連絡先、個人情報(氏名、メールアドレスなど)、財務情報、その他)

韓国向け代替アプリ内課金システム

韓国の「反Google法」への対応として、Googleは韓国のユーザーに対して代替アプリ内課金システムを利用できるようにしました。アプリデベロッパーは、代替アプリ内課金システムを追加できるようになります。これにより、ユーザーは課金する際に、Googleの課金システムもしくは他の課金システムを利用するのかを選択することができるようになります。

■代替アプリ内課金システムの例

韓国の代替アプリ内課金システムの例出典:Google Developers

Apple App Storeトレンド2022

2021年、最も大きなニュースのひとつはiOS 15のリリースです。それにともない、3つの新機能がApple App Storeに追加されました。

これらの機能はすべてApple App Store内でアプリマーケターがユーザー獲得のために行っていることをさらに最適化するために追加されました。この新機能は2022年のASOとペイドでのユーザー獲得に新たな時代をもたらします。私たちは新機能に大きな可能性を感じています。どんな内容なのか、掘り下げてみましょう。

アプリ内イベントとは?それによってアプリマーケターが受ける恩恵とは?

アプリ内イベントとはiOSアプリ内のコンペティション、映画の公開、ライブストリーミング体験など、期間限定のイベントのことです。これらのイベントは画像や動画、イベント名、簡単な説明を含むイベントカードとしてApp Store内に表示されます。アプリ内イベントは新規ユーザー獲得と同様に既存ユーザーのエンゲージメントも高めます。その妥当性はカテゴリーに大きく依存します。その好例がゲームです。例えば、期間限定の特別なキャラクターに焦点を当てたアプリ内イベントは、ダウンロードを促進する可能性が非常に高いでしょう。

アプリ内イベントアプリ内イベントはApple Store内に大きく表示されます。

2022年、アプリマーケターがこの機能を積極的に利用するだろうと強く信じています。アプリ内イベントを利用する理由は大きく分けて3つです。

  • 新規ユーザーにリーチする
  • 既存ユーザーに通知をすることでエンゲージメントを維持する
  • 休眠ユーザーに再接触する

アプリ内イベントをトラッキングすることで、アプリインストール後の活動を詳細に知ることができます。

アプリ内イベントを利用してオーガニックビジビリティを高める方法についてさらに知りたい方はこちら→もっと読む

Apple App Store内のA/Bテスト

ついに、「プロダクトページの最適化」によってApple App StoreにA/Bテストが導入されました。元のプロダクトページに対して最大3種類のプロダクトページをテストすることができるようになりました。更に、アプリマーケターはApp Store Connect内でトラフィック分割とローカライゼーション(アプリがローカライズに対応している範囲内)を行うことができ、テスト期間の予測を取得することができます。

この機能がどこまで進化するのか、またアプリマーケターがこの機能を利用してどこまでコンバージョン率を伸ばすことができるのかはまだわかりません。ただ明確なのは、このApp Store Connect内の新機能は2022年にアプリマーケターに積極的に利用されるだろうということです。スクリーンショット、アイコン、動画をまだ試していない人はぜひ。

「Appleは、アプリ開発者やマーケティング担当者向けに、カスタムストアページやA/Bテストなどユーザー獲得戦略を最適化するための新機能を提供しています」

- App Radar Managing Director / Thomas Kriebernegg

Appleのカスタムプロダクトページに期待することとは

カスタムプロダクトページでは、キャンペーンごとに訴求軸を分けることができます。史上初めて、異なるプロモーションテキスト、スクリーンショット、アプリのプレビューを含む最大35のApp Store Productページを作成できるようになりました。各製品ページには特定のオーディエンスを誘導するためにUAキャンペーンで使用できるURLが付与されます。

これはモバイルユーザー獲得に力を注いでいる人たちにとってはビッグニュースです。来年初めには、Apple Search Adsもカスタムプロダクトページに対応する予定です(※Repro追記:2022年1月末よりASAとの連携を開始)。つまり、キーワードグループごとに最も訴求力のある広告バリエーションを作成することが可能になるということです。しかし、キャンペーン先としてアドネットワークがいつ、どのようにカスタムApp StoreURLをサポートするようになるのかは不明です。とはいえ、2022年、カスタムプロダクトページはモバイルの世界で働く人にとって多くの可能性を秘めています。

Appleのアカウント削除の義務化

2022年、さらに知っておくべき重要なことは、Appleはユーザーの個人情報の自己管理をより良くしようとしていることです。2022年1月31日から、すべてのアップルユーザーはアプリ内からデータを削除できるようになります(※Repro追記:2022年1月22日に延長の決定あり。延長期限は2022年6月30日)。この選択肢によって、ユーザーは個人情報に関するさらなる権利と管理を持つことになります。

アプリデベロッパーにとっては、データ収集のプロセスを見直す必要があるということを意味します。さらにいうと、アプリオーナーにはどんなユーザーデータを収集しているのかを明確にすることを強く推奨します。データ収集のポリシーを透明化するほど、Appleによるペナルティを受ける可能性は減少します。

広告主のSKAdNetwork 3.0に対する挑戦

プライバシーやサイバーテロに対抗する救世主的なアプリが2022年のトレンドセッターになると予想されています。iOS 15とともに、Appleは、端末が複数の広告ネットワークにポストバックを送信できるようにするSKAdNetwork 3.0を発表しました。SKAdNetwork 3.0は個人情報の盗難防止とユーザーのサイバー・プライバシーへの介入に関する推奨事項を作成しました。抜群の接続速度を発揮しています。この技術によって高いセキュリティ率と接続数の増加が可能になりました。iOS 15の登場後、AppleはROASが悪化するという印象を避けるためのプライバシーポリシーの公開の準備に余念がありません。私たちはモバイルアプリ広告主にとってSKAdNetwork 3.0が2022年の課題になるのではないかと予想しています。しかしながら、Appleのコンバージョンメカニズムを熟知することがこの課題を克服するカギとなるでしょう。

「アップルの検索広告は2022年アプリマーケティングの手段としてさらに台頭してくるでしょう。その理由はIDFAの変更により、以前のように他のアドネットワークとユーザーIDをシェアしなくなったからです」

- AppRadar Managing Director / Thomas Kriebernegg

Huawei AppGalleryがヨーロッパでのシェアを拡大

2021年、Huawei AppGalleryのアクティブユーザーは5億3,000万人を超えました。この数字は驚異的に増加しています。間違いなく、Huaweiはユーザー数を増やすだけにとどまらず、新しい市場に参入するという大きな野望を持っています。2022年はヨーロッパ内において主要なアプリマーケットプレイス間の「戦い」が見られると予想しています。

「2022年、最も興味深いことのひとつが、特にヨーロッパにおいて、Google Playに対しHuaweiがAndroid アプリ市場でどこまで挑戦できるかです」

- App RadarマーケティングディレクターThomas Kriebernegg

Huaweiモバイルサービスコア

主要なアプリマーケットプレイス間の競争は、多くの利益をアプリデベロッパーとアプリユーザーにもたらします。 例えば、Huawei AppGalleryはすでにアプリ開発者とパブリッシャーにHuawei Mobile Service Coreへのアクセスを提携することを紹介しています。Huawei端末とAndroidプラットフォームに基づくHMSコアはアプリデベロッパーに様々な機能を提供しているモバイルサービスフレームワークです。これによって革新的なゲーム体験やレベルアップアプリゲームの開発がよりやりやすくなるでしょう。

Huaweiは2022年に32ビットのアプリをAppGalleryから削除

Huaweiはアプリマーケットプレイスでダウンロードできるアプリのクオリティを高めようとしています。そこで2022年2月1日から新規アプリやアップデートが必要なアプリは64ビット版を含んでいなければならなくなりました。さらに2022年9月1日からAppGalleryは32ビットのアプリを非対応とする予定です。

Huawei Developer Allianceはこれらの対応によって、AppGalleryのアプリパフォーマンスが向上するだろうと述べています。64ビットのアプリに対応しようと決断した理由は、32ビットのアプリに比べてバッテリー消費が少ないからです。しかしながら、これはHuaweiが世界的規模のiOSプラットフォームとユーザーベースで競争相手に成り上がるための最初のステップに過ぎないと考えています。実際に、iOSは2017年に64ビットのアプリへの切り替え、Google Playは2021年に切り替えが完了しています。

2022年におけるモバイルユーザー獲得とは

2021年の動向からわかるように、アプリユーザー獲得に最適な方法はオーガニックとペイドによるユーザー獲得を組み合わせることです。この継続的なトレンドは2022年も引き続き重要であるでしょう。私たちは、普遍的であることでより多くのユーザーがアプリを利用するようになると強く信じています。しかしながら、企業の収益を上げようとすると、ユーザーエンゲージメントとリテンションを優先しなければいけません。2022年、あなたのアプリにとって最も適したユーザー獲得方法の再考を推奨します。

2022年におけるオーガニックユーザー獲得方法について

依然として、ASOはオーガニックユーザー獲得の重要な手段のひとつであることは間違いありません。Google Playストアの新ルールとApple App Storeのガイドラインに沿ってメタデータとストアリスティングを最適化しましょう。最適化しないと、アプリストアの処罰対象になる可能性が非常に高くなります。

2022年には、すべてのアプリマーケットプレイス、特にGoogle Playストアがアプリデベロッパーに対してより厳しくなるのではないかと予想しています。つまり、アプリストアは、広告主にとってより魅力的なものにするために、アプリデータベースの品質を向上させることを目指しています。したがって、新しいアップデートを承認する前に、アプリはより慎重に審査されるようになるでしょう。

しかし、私たちはアプリマーケターにSNSからのオーガニックユーザー獲得の可能性について、詳しく調べてみることも提案しています。FacebookやInstagramにおいて存在感を示すことは間違いなく良いアイデアです。ですが、オーガニックユーザー獲得戦略のために他の手段も選択肢に入れておくとより可能性が広がるでしょう。

ペイドによるユーザー獲得

すでに言及したように、普遍性がアプリマーケターの2022年における優先事項になるでしょう。データプライバシーに関するトピックが話題になっているので、アプリ広告のトラッキングや分析に悪い印象を与えてしまいました。したがって、高品質な広告コンテンツの作成と適切なチャネルで適切なユーザーをターゲティングすることに主眼を置くべきだと考えます。2022年のアプリマーケティングの世界では、ユーザーエンゲージメントとリテンションが優先事項であるということを忘れてはいけません。抱えているユーザー数は関係ありません。収益を生み出さないユーザーであるならば、あなたのアプリにとって適切なユーザーではないのです。

「アプリ広告主は理想的なターゲットオーディエンスに真っ先に自社アプリを思い浮かべてもらうために様々なチャネルで広告を回す必要があるでしょう。普遍的であることがアプリマーケターにとってカギになります」

- App Radar Managing Directo / Thomas Kriebernegg

アプリマーケターは最も収益が出るチャネルを発見するために様々なチャネルを試し、より多くの広告費を費やすようになると予想しています。したがって、2022年の広告予算は慎重に検討することをおすすめします。アプリマーケットプレイスによってそれぞれ手数料が異なるため、手数料に関する情報は常に確認するようにしましょう。

すでにご存じかもしれませんが、SNS広告を使ってアプリのプロモーションをするアプリマーケターが増加しています。これまでのところ、2022年におけるペイドユーザー獲得の観点からすると、SNS広告を使ったプロモーションはアプリマーケティングの主要な焦点のひとつになると肯定的な意見が多いようです。したがって、様々なSNSチャネルで広告をテストすることをおすすめします。私たちの予想では2022年はTikTokがいまだに最も有益でかつ継続的にトレンドし続けるSNSプラットフォームであると考えています。TikTokでのアプリマーケティング戦略をすでに試したことがあるアプリマーケターは2022年、さらに多くの新規ユーザーを獲得できるのではないでしょうか。

2022年における5G技術とモバイルゲーム開発

5Gテクノロジーの発明は、すでに2021年のアプリ市場の人気トレンドに影響を与えています。高音質や動画ストリーミングは目新しいものではなくなりました。しかしながら、2022年にはモバイルアプリ開発業界のトップトレンドになると予想されています。

確かに、ストリーミング配信の技術は潜在的な利点を備えています。例えば、ストリーミング配信アプリの「Shudder」は、より多くの収益をヨーロッパの市場で生み出すことができています。「Hotstar」「Netflix」「Amazon」などのストリーミング配信アプリも、2021年にわたってシームレスなパフォーマンスを実現しています。統計によると、イギリスとアメリカの利用率が最大80%にも及んでいます。

我々の観点からすると、5Gテクノロジーの発達は2022年のモバイルアプリ市場に主に3つの変化をもたらすだろうと考えています。

  • モバイルベースのクラウドゲームサービスとARゲームが大きく発展
  • 動画のストリーミング配信の質が向上
  • モバイルアプリでのアップロード、ダウンロードの速度が大幅に向上

5Gテクノロジーの発展によって、モバイルゲーム業界が盛り上がりをみせるだろうと予想しています。Newzooによると、2023年末までには世界中のモバイルゲーマー数は30.7億人になるそうです。モバイルゲームの収益も大幅に増加するのは間違いないでしょう。

■国際的なモバイルゲーム収益予想

国際的なモバイルゲーム収益予想出典:Newzoo

Tips : Google Play Academyの無料コースに申し込んでゲームビジネスに対する理解を深めましょう。

2022年モバイルコマースのトレンド

2022年はお金を追う人にとって幸運の年になりそうです。App Annieによると、モバイルコマースは2022年のモバイルアプリ業界で注目すべき新トレンドです。多くの人々はモバイルアプリによる収益を増やしたいと思っています。同時に、大手小売業者も自社ブランドのアプリを制作しています。

モバイルコマースは、あなたのビジネスの収益において有利に働く可能性があります。その機能は、収益や売上を伸ばす大きな利点として考えられます。買い物アプリと株取引アプリはモバイルアプリマーケティングトレンドに他のパラダイムをもたらすでしょう。モバイルマーケターは世界中にモバイルマーケティングアプリが普及するのを待っているのです。

フィンテックアプリユニコーンの成功事例について学ぶ。

2022年アプリマーケティングまとめ

2022年はアプリマーケターやデベロッパーにとって新たな挑戦や機会をもたらすことは間違いありません。Google PlayストアやApple App Storeの新ルールやポリシーの変更が現在も予測できないことを受け止めなければいけません。2021年という年は、ひとつのアプリストアのリリースがアプリマーケターの仕事に大きな影響を与えることを示しました。しかしながら、私たちは2022年に期待を寄せています。

これらすべてをまとめると、2022年に成功するであろう戦略は次の通りです。

  • 実際のASOガイドラインに従う
  • Huawei AppGalleryのような新しいアプリマーケットプレイスを試してみる
  • オーガニックや課金アプリにおけるユーザー獲得と獲得チャネルの拡大
  • 明確で的確なデータ収集詳細を提供すること。プライバシー第一
  • アプリ機能向上のための5G技術の利用

業界のトレンド動向を把握しておくために、専門的なイベントに参加することもおすすめします。今年開催されるアプリマーケティングとデベロッパー向けのカンファレンス、全42件を載せました。要チェックです。

2022年にいいスタートをきるために最初に行ったほうがいいことは、アプリマーケティングの見直しでしょう。現状を把握し2021年から学びを得ることで、2022年の成長への道筋をつけるのです。

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