Uberのライバル『Lyft』に学ぶモバイルアプリの成功事例

Repro Journal編集部
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2021.03.23
Uberのライバル『Lyft』に学ぶモバイルアプリの成功事例

目次

カーシェアリングのモバイルアプリ『Lyft』の成功の秘訣として、大都市に住むユーザーや旅行に行くユーザーに対して、価値あるソリューションを提供したことが挙げられます。

目的地に行きたい時、『Lyft』を利用すれば、いつでもそこへ向かうことができるのです。今回はこの『Lyft』の事例を見ながら、モバイルアプリの成功の秘訣を探ってみようと思います。

『Lyft』の画期的なアイデア

休暇中に実家に帰る学生など長距離の移動を必要とする人のカーシェアリングに焦点を当てて、2007年にJohn ZimeerLogan Greenによって「Zimride」が設立されました。自分たちのビジネスを成長させるには、挑戦を恐れずにモバイルを活用するべきであると彼らは考えていたのです。

当初、アプリの名前は『Zimride Instant』でしたが、会社のコアな機能とは異なり、車で移動したい人と、その人の近くにいて乗せてあげたいというユーザー同士につながってもらうために作ったので、2012年からアプリの名前を『Lyft』に変えました。

シンボルであるピンクのつけ髭には、サービスを楽しんでもらいたいという「Zimride」の想いが込められています。数年後、創業者であるJohnとLoganは「Zimride」を売却し、『Lyft』の成長に力を注ぎました。では彼らは実際には何をしたのでしょうか?

Image Source: https://techcrunch.com/2012/08/25/lyft-san-francisco-launch/

『Lyft』は何をしたのか?

『Lyft』に似たアプリは数多く存在します。しかしその中でも、『Lyft』がユーザーの信頼を得ている理由とその戦略を紹介していきます。

Image Source: https://www.humansynergistics.com/resources/content/2017/07/18/culture-and-hyper-growth-ron-storn-on-keeping-lyft-s-values-alive

安全性

『Lyft』と他のアプリの違いは、アプリの土台である地域性にあります。『Lyft』では、車で移動したいユーザーと同じ地域にいるドライバーが、そのユーザーを目的地まで連れて行きます。

このアプリの1番の目的は、気軽に他人の車で移動できることです。その過程で、ユーザーはドライバーを信頼できなくてはなりません。ユーザーは配車前にドライバーの詳細情報を受け取り、利用後にそのドライバーを評価することができます。そして高い評価を獲得したドライバーだけが、ドライバーを続けられる仕組みになっています。

手頃な価格設定

ユーザーが『Lyft』を使う決め手は、タクシーよりも手頃な価格設定です。乗車する場所から目的地を設定すれば、配車前に料金を確認することができます。事前に価格を知ることで、全ての手続きを明確にし、安心して利用することができるのです。料金の支払いもアプリ内でできるので、ユーザーは現金でのやり取りを行う必要がなく、時間も節約することができます。

リファラルマーケティング

ユーザーは満足すると、ユーザー自身がブランドを宣伝してくれます。自分の生活を便利にするプラットフォームがあれば、それを誰かに話したくなるはずです。誰かに紹介することでお金や特典がもらえるなら、さらに紹介したくなるでしょう。ロイヤルユーザーは、アプリから多くのメリットを得ることができれば、アプリの成長に貢献したいと思う傾向があるのです。

また『Lyft』には、誰にとっても便利であるという事実があります(パーティー後に安全に帰ることもできますし、すぐにある場所に向かう必要がある時に役立ちます)『Lyft』の公式ページを見てみると、“uniting humanity and technology to make every day rides welcoming, affordable and memorable” (人と技術を組み合わせることで毎日の移動をより快適に、より手頃に、そしてより印象的に) というミッションが、紹介プログラムを利用する人の必須条件であることが分かります。

Image Source: https://www.lyft.com/ambassador

動画広告

『Lyft』が成長するには、コミュニティが重要なファクターになります。動画広告では、ドライバーと乗る人の関係性をうまく表現しながら、『Lyft』の基本的なコンセプトを伝えています。動画広告は30秒以内に収めることが推奨されていますが、Juneのような、オスカー賞受賞者によってつくられた動画であれば、7分でも飽きずに見られるでしょう。

Image Source: https://medium.com/@johnzimmer/introducing-june-a-short-film-inspired-by-the-lyft-community-aa38613e0bff

全自動運転技術

路上にある全ての車が小さなロボットとなり、私たちを素早くどこにでも運んでくれるなら、それほど素晴らしいことはないでしょう。数年後に、『Lyft』が使用する全ての車が全自動運転になるかもしれません。

『Lyft』が「General Motors」、「Jaguar Land Rover」、「nuTonomy」との提携を発表しました。これには全自動運転技術を試みるという目的があります。ユーザーから集められた情報は、車両が目的地まで効率的に辿り着けるようにする技術の実現の助けになるはずです。現段階では、ユーザーに将来的にどのような影響があるのかはまだ分かっていません。

Image Source: https://www.recode.net/2016/9/18/12955162/lyft-gm-self-driving-cars

ポイント:慈善活動を支援する

ユーザーに対してケアを行うことは、ビジネスとして当たり前のことでしょう。ビジネスに関係なく、同じ世界で助けを求めている人に救いの手を差し伸べることは、自分の会社が世界をより良くしていくきっかけになります。

『Lyft』では、アメリカ軍に従事するメンバーに対して毎年10万ドルを寄付すると同時に、ユーザーに対してもチャリティ活動への参加を促進しています。アプリオーナーであれば、利益の一部を誰かの幸せに還元できるような革新的な方法とは何かを考えるべきでしょう。

Image Source: https://blog.lyft.com/posts/roundup-donate-uso

まとめ

競合アプリがたくさんある中で、アプリが人気になることは簡単なことではありません。簡単かつフレンドリーな方法で、ユーザーとコミュニケーションを取ることにエネルギーを費やしてください。競合アプリがどんなに手強くても、本来の目的に忠実で、ユーザーを助けたいと思う気持ちがあるならアプリは大きく成長できるでしょう。

この記事は、AppSamurai社のブログ"Mobile App Success Story: How Lyft Did It"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on AppSamurai in English under the permission from the author.

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