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CPIとは・CPI広告とは
CPIとはCost Per Installの略で、広告媒体を通じてApp StoreやGoogle Playストアからアプリをインストールしたときのコストを表す指標です。CPI広告とは、アプリのインストールに応じて収益が発生するタイプの広告商品のことを指します。
CPIの計算方法
CPIはアプリを新規インストールしてもらうためにかかったコストを獲得したユーザー数で割ることで算出できます。
CPI = Acquisition Cost（獲得コスト） ÷ Installs（インストール数）
CPI広告がCPC広告より高単価になる理由
CPI広告はクリック数に応じて収益が発生するCPC広告より１件あたりの単価が高くなります。その理由は、CPCは総コストを広告のクリック回数で割ることで算出できますが、広告をクリックしたユーザー全員が実際にアプリをインストールすること（CVRが100%になること）はほとんどありえないからです。
広告をクリックしたユーザー全員がアプリをインストールすることはない
CPIの目標値を決めることによって、コストに対してどれくらいのインストール数が必要になるのか、クリックしたユーザーの何パーセントにインストールしてもらえばいいのかなど考えることができます。
CPIからROASの時代へ
これまで、日本のアプリマーケターの多くはCPIを下げ、インストール数を最大化させることに注力してきました。しかし、CPI広告はユーザーがインストールさえすれば成果となるため、その後ユーザーがそのアプリをプレイしたのかは担保されません。
課金に繋がらなければ意味がないため、獲得したユーザーからの売り上げを広告費用で割ったROAS （Return on Advertising Spend＝広告費用対効果）に多くの人が関心を寄せるようになりました。ROASを広告パフォーマンスを評価する指標として扱うことにより、広告効果を可視化できるようになりました。実際に投資した広告が売り上げに繋がっているのか可視化することで、改善点を見つけることができ、また広告の効果を上げる対策を取るときに役立ちます。
CPI悪化の打ち手としてASO対策に注目
iOSにおけるIDFAオプトイン必須化以降、CPIの悪化が多くのアプリジャンルに発生しています。Repro株式会社が2022年に実施した「アプリマーケティング実態調査【2022年版】」によると、IDFAオプトイン必須化後にCPIが「悪化した」と回答したアプリマーケターは48.9％。約半数のアプリマーケターはCPIの悪化に苦しんでいるのです。
■IDFAオプトイン必須化以降、アプリ事業者のCPIは悪化している
iOSでIDFAオプトインが必須になって以降にCPIが悪化したと回答したアプリマーケターは全体の48.9％を占めています。
※出典：「アプリマーケティング実態調査【2022年版】」Repro株式会社
そこで急速に注目度が高まっているのが「ASO対策（アプリストア最適化）」。Repro株式会社が2023年に実施した「ASO（アプリストア最適化）対策についての実態調査」では、あらゆるアプリ集客・プロモーション施策の中で、ASO対策が最も重要であるという認識が一般化していることが判明しています。アプリマーケターは広告偏重から脱却しようとしているわけです。
■アプリマーケティング施策（集客）の重要度ランキング
※出典：「ASO（アプリストア最適化）対策についての実態調査」Repro株式会社
ASO対策は、アプリストア内検索順位の改善によるアプリ詳細ページへの流⼊増加だけでなく、クリエイティブやレビュー改善によるCVR、ダウンロード数の増加を⽬的として実施されるもの。ASO対策単体としてだけでなく、広告施策に対してもレバレッジ効果をもたらし、CPIの改善にも直接的に貢献します。CPIの悪化に悩んでいるなら、まずはASO対策から取り組んでみるのが合理的な判断といえそうです。
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