2020.06.05
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アプリ運営において、コンバージョンポイントを設け、コンバージョン率(CVR : Conversion Rate)をチェックすることは必要不可欠です。
以下がその例となります。
特定のアクションに至るまでの各ステップのどこに問題があるか、把握することが重要です。
本記事は、コンバージョン率の改善などに使える「ファネル分析」についてご紹介します。
ファネル分析とは、商品購入や会員登録など、アプリ内でユーザーにしてほしいアクションに至るまでのプロセスの離脱率を把握し、どこで多くのユーザーが離脱しているかを確認する分析手法です。
ファネルとは漏斗(ろうと)という意味で、目的のアクションに至るまでに徐々にユーザー数が絞り込まれていく様子が漏斗を使ったときに似ていることからそう呼ばれています。
各プロセスの離脱率から、ユーザーがゴールに至るまでにどこで一番多く離脱しているかがわかり、優先的に改善すべきステップが明確になります。 例えばECアプリで、商品一覧の閲覧から決済に至るまでのプロセスを分析した場合、ファネルは以下の通りです。
Reproのファネル分析の画面。商品詳細からカートに入れるまでの離脱率が一番高いことや、商品をカートに入れても最終コンバージョンの「決済」を完了するユーザーは半分以下であることがわかる
このファネルを見ると、決済に至るまでに一番離脱率が高いのは、商品詳細からカートに入れるまでのプロセスであること、カート落ちしているユーザーが7割近くいることがわかります。
ここからUI改善といった課題分析や、期間限定のクーポンを商品詳細を閲覧したユーザーだけに送るなど、マーケティング施策を考えることができるのです。
ここからはアプリで実際に使われているファネル分析について実例を交えながらいくつかご紹介します。
ECアプリで商品閲覧から購入までの各プロセスにおける離脱率を見るのはファネル分析でよく用いられます。
スマートフォンから写真ケーキを注文できるアプリ「ピクトケーキ」はアプリ起動から注文までのプロセスをファネルとして設定し、ケーキ選択画面で離脱率が高いことが分かりました。
そこでケーキを選択してから注文するまでのUXを変更したところ、コンバージョン率が20%上昇したのです。
改善後はケーキ選択画面の種類、味、サイズをそれぞれ別の画面に分け、CVRは20%向上した
ゴールに至るまでに複数のプロセスがあり、どのプロセスのコンバージョン率が一番良いか比較する際もファネル分析を利用することができます。
あるSNSアプリでは、新規会員登録に『Facebook』の情報かメールアドレスが利用できましたが、アプリ起動から『Facebook』の情報を利用して会員登録を完了しているユーザーとメールアドレスを利用して会員登録を完了しているユーザーのどちらの方がコンバージョン率が高いかをそれぞれファネル分析して比較していました。
Facebookとメールアドレスのどちらが新規会員登録率が高いかを双方のファネルを設定することにより比較している
ファネル分析は購買プロセスだけに用いられる分析手法と誤解されることもありますが、ゴールまでのコンバージョンを最適化するために様々な用途で用いることができます。ぜひ考え方を理解して運営されているアプリでも使ってみてください。
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