Epic GamesがAppleのDMA対応に言及・Meta、OpenAIがAI動画×SNSを発表 - 今週の海外アプリニュース(2025/10/03号)

Repro Journal編集部
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2025.10.03
Epic GamesがAppleのDMA対応に言及・Meta、OpenAIがAI動画×SNSを発表 - 今週の海外アプリニュース(2025/10/03号)

目次

2025年10月3日、最新の海外アプリマーケティングニュース。今週の大きなトピックは、Epic GamesによるAppleのDMA対応への評価とMeta、OpenAIが発表したAI動画×SNSサービス。そのほか、マクドナルドとモノポリーの伝説的なキャンペーン復活のニュースも紹介しています。
※本記事における日時の記載は、特別な断りがない限りすべて現地時間です。

Epic GamesがDMAの成果に言及。Web経由インストールの離脱率が約6割改善

2025年10月1日、Epic GamesがAppleが実施したデジタル市場法(DMA)対応について声明を発表しました。

第一に言及したのは、iOS 18.6で実施されたWeb経由での代替アプリストアのインストールフロー改善について。従来、15ステップだった手順が6ステップに短縮されたほか、恐怖を煽るようなメッセージが削除された結果、「Epic Games Store」のインストール時の離脱率が、実に65%から25%に減少したといいます。改善率は約60%という驚くべき数字です。

ただし、この成果を評価すると思いきや、「Appleの競合ストアに対するポリシーは依然としてDMAに違反しています」とAppleに対する批判をすぐに展開。より一層の改革を求めています。

アプリマーケターのみならず、すべてのマーケターが、手順の短縮やメッセージングの改善が成功への近道であることを知っています。このマーケティングの基本を改めて認識させられるニュースでもありました。

【グラフ】iOS 18.6公開前後の「Epic Games Store」におけるインストール離脱率※画像引用:Apple’s Improved 6-Step Install Flow Proves That Scare Screens and Deceptive Design Undermine Competition

Meta、OpenAIが相次いでAI動画×SNSを発表

2025年9月25日、Metaが、「Meta AI」アプリ内に、AI動画生成とソーシャル機能をあわせ持つ「Vibes」を追加することを発表しました。生成した動画はVibes内のフィードのほか、Instagram、Facebookのストーリーズ、リールにも簡単にポストできます。

さらに2025年9月30日、OpenAIが、最新の動画生成モデル「Sora 2」とともに「Sora」アプリを発表。SoraはiOS向けのソーシャルアプリ。Sora 2を用いて生成した動画を、フィードに投稿し、共有することができるものです。「cameo」と呼ばれる機能を使うことで、自分自身をAI生成動画内に登場させることも可能です。

なおSoraは、現在、招待制であるにも関わらず、10月2日にはアメリカの「App Store」で総合ランキング3位にランクインしています。「AI動画×SNS」という大きな潮流が生まれる予兆かもしれません。

※動画引用:Sora 2 is here

アメリカ マクドナルドのモノポリーコラボが約10年ぶりに復活

2025年9月29日、アメリカ マクドナルドがモノポリーコラボキャンペーンを約10年ぶりに復活させることを発表しました。モノポリーコラボは、消費者の遊び心、達成欲、報酬欲、ソーシャル性をすべて刺激する傑作ゲーミフィケーション事例としてマーケティング専門書にも頻繁に取り上げられるキャンペーン。今回はアプリという新たな武器を手にして帰ってきた形です。

伝説的なキャンペーンであるだけに、今後、その成果に注目が集まり、報道もされていくでしょう。成功するにせよ、失敗するにせよ、その動向を追いかけておくことが、アプリマーケティングスキルの成長につながるはずです。

【図】マクドナルドとモノポリーのコラボキャンペーンのイメージ※画像引用:Get Ready to Pass GO: MONOPOLY Game at McDonald’s Returns with More Chances to Win

App Storeで急上昇したソーシャルアプリ Neonがセキュリティ欠陥でサービス停止

直近の1週間強で天国と地獄を見たアプリがあります。通話録音アプリ「Neon」です。Neonは通話の音声データをAI学習用に提供できるという機能を持っており、ユーザーは音声データの提供と引き換えに報酬を受け取ることができます。このユニークすぎるともいえるモデルが注目され、2025年9月24日には、アメリカのApp Storeのソーシャルネットワーキング部門で2位になっていました。

ところが、状況が一転します。9月25日、「TechCrunch」が「ユーザーの電話番号、通話記録、トランスクリプトに誰でもアクセスできてしまう」という致命的な欠陥を発見し、報道。Neonはサービスを停止しました。今後、セキュリティ上の欠陥が修正され、復活するのかも不透明な状況です。

突如、急成長アプリが登場し、即座に退場を強いられる事例が近年増えています。以前、Repro Journaでも紹介した「Tea」もその一例です。イノベーションのスピードは速くなり続けています。その裏で大切なものを見落としていないか、アプリマーケターにはより強い誠実さと注意深さが求められているのかもしれません。

Googleがアプリストア改革命令の一時凍結を最高裁に要請

2025年9月24日、Googleはアメリカ最高裁判所に対して、Epic Gamesとの訴訟により発生したアプリストア改革についての命令を一時凍結するように要請しました。Googleは裁判所命令を「前例のないものとし、発効すれば評判を損ない、競争上の不利を被る」と述べています。

この要請が受理されなかった場合、10月中旬から第三者アプリストア、アプリ外決済誘導の解禁といった、アプリストア改革についての履行義務がGoogleに発生します。なお、今後、Googleは正式に最高裁判所に対して上告を予定しています。

【写真】Google対Epic Gamesの法廷闘争のイメージ写真画像クレジット:Koshiro K - stock.adobe.com

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