2021.03.23

アプリストア最適化のためのA/Bテストをスクリーンショットの背景の色を変えたり、スクリーンショットの順番を変えるだけで十分だと思っている方は、是非この記事を読んでください。
単純なテストでも多少の成果は出るかもしれませんが、パターンをランダムに変更しても大きな成果は見込めません。どうして新しく変更したパターンの方が良い結果を生み出したのか要因と仮説を考え、そのロジックをもとに他のパターンを作成しましょう。そして、失敗したとしてもまた次のテストを行なって、最適化を進めていくのです。
この記事では、アプリストア最適化のためのA/Bテストを成功させるための実用的な方法をご紹介します。
まずASO(アプリストア最適化)を行う前に、ユーザーはアプリストアであなたが開発したアプリと競合アプリを比べ、その中の1つをインストールする(そしてその後の顧客ロイヤリティを得られる)ということを知ることから始まります、A/Bテストのパターンはランダムに作らずに、アプリストアで自分のアプリをインストールしてもらうえるようにリサーチをし、仮定を立て、パターンを作ることが重要です。
下記の4点をA/Bテストの作成と作成プロセスに役立つ仮説を立てるための参考にしてください。
写真保管アプリ「Keepsafe」の場合、A)「Keepsafe」が上位に出ている1番人気のあるキーワード とB)「Keepsafe」を競合アプリの中でも上位を出すための文言を見つける調査を行いました。そして以下のことをテストしていきました。
A/Bテストにより良い結果の出たものは(アメリカ以外の6か国でもローカライズバージョンをで使用)、数カ月たった今でも「Keepsafe」で使用されています。採用された文言は、「数百万人のユーザーが数十億枚の画像を保存しています」で、青いバナーを使用しています。
Source: Keepsafe Google Play live listing.
ローカルフリーマーケットアプリ、「5miles」に関しては異なるインサイトをもとにA/Bテストの調査を行ないました:
Android上の「5miles」の掲載情報では、1文または2文をスクリーンショットの上に表示するよくあるスタイルは、何も文章のないスクリーンショットよりも成果を上げられませんでしたが、スクリーンショット自体にキャプションとして入れる形で文言を取り入れている競合アプリもありました。
頻繁にリストされる商品には人気があると考え、スクリーンショットに市場で最も人気のある商品が表示されていると大きな成果を上げるという仮説を立てました。
競合調査の結果、物を売買したいと思っているユーザーはブランディングなどよりも、売買に役立つ機能に特化したキャプションを好むという結論にも至りました。
この情報から、私達は「Google Play Experiments」上でいくつかのA/Bテストを行い、新しいキャプションの字体、文言、そして「5miles」で人気のあるいくつかの違う商品の画像をテストしました。その結果、新しいスクリーンショットのスタイルはAndroidのみならずiOS上でも好成績を収めました。
Source: 5miles Google Play listing.
A/Bテストを行なうときは市場調査のデータ、またはバックエンドデータベースを有効活用して下さい。調査では適切な言葉を使い、競合アプリよりもランキング上位を取れるキーワードを確保し、競合アプリよりもユーザーの目を引くビジュアルを使用しましょう。
この記事は、INCIPIA社のブログ"How to do Research for Your App Store Optimization A/B Tests"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on INCIPIA in English under the permission from the author.
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