モバイルデータをうまく活用するには?

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2020.12.14
モバイルデータをうまく活用するには?

目次

アプリ解析ツールを使うことで、ユーザーがどのようにアプリを使っているのか詳しいデータを収集することができます。始めは、その集めたデータをどのように扱えば良いのか分からないかもしれませんが、アプリマーケターであれば誰でも、試行錯誤しながらアプリ解析ツールで集めたデータを基にレポートを作成し、より良いアプリを実現させるためにパフォーマンスを解析していますよね。しかし、この膨大なデータはアプリ以外のチャネルでも活用できる可能性があるのです。

本記事では、モバイルデータを活用し、あらゆるチャネルにおいてパフォーマンスを向上させるためのMarTech(ITを駆使したマーケティング)の例をいくつかご紹介します。

オムニチャネルとしての見方

MAツールをCRM(顧客関係管理)と連携させる事で、さらに有用なユーザープロファイルを構築することが可能になります。また、すでにデータベースに顧客情報や連絡先として存在するアプリユーザーを特定することもできるのです。これら全ての情報を利用することで、メールの開封率やWebサイトの訪問者数などの数字に頼るよりも、ユーザーのエンゲージメントを正確に判断することができます。

アプリにおけるユーザーアクティビティをMAツールと同期させることで、価値のあるアクションをリードスコアリングに組み込むことができます。これによって、よりターゲティングされた広告キャンペーンやメール、Webサイトのおすすめコンテンツなどを配信することができ、マーケティング全体におけるCVRを向上させることも可能になるのです。

リアルなユーザー行動を利用する

アプリデータから、見落としてしまいがちなユーザー行動の洞察を得ることもできます。例えば、ユーザーの好みや、アプリ内での行動、あるいは動画の視聴履歴などは、すべてMAツールを使ってデータ化することができ、ユーザーをセグメントに分類するときなどに役立ちます。

MAツールを使って得られたデータを活用し、よりターゲティングされたメルマガや広告を配信することも可能です。プロモーションや特別セールなど、効果が期待できそうな特定のユーザーだけに提供することで、ユーザーの満足度やCVRを向上させることができるでしょう。また、ユーザーがアプリをDLした日付や、アプリ内課金をした日付に関するデータを利用して、「アプリをDLしてから◯◯記念日」などのメッセージや、アプリ内の商品を購入するリマインダーなどを送ることもできます。

顧客範囲の拡大

「Localytics」などのMAツールを使うことで、任意の顧客データをFacebookなど他の広告プラットフォームで利用することもできます。ロイヤルユーザーのデータを利用し、様々なプラットフォームにおいて自身のブランドに興味を示す可能性の高いユーザーに広告を表示させることで、さらにロイヤルユーザーを増やすことができるのです。

より効率良く広告費を使う

ユーザー行動に関するデータを利用することで、効率良く広告を配信することができます。前述した通り、MAツールを使うことでユーザーがどんなページを閲覧したのか追跡することができるのです。この情報を利用し、ユーザーがどんなページに興味を持ったのかを基に広告を作ることで、よりユーザーにとって関連性の高い広告を実現させることができます。また、しばらく自社のサービスに関わっていないユーザーに対して広告配信を控えることで、webサイトやメールを開かない可能性の高いユーザーに広告を配信しまう、広告費が無駄になる事態を防ぐ事ができます。

位置情報による広告配信

ほとんどのユーザーが肌身離さず携帯しているモバイル端末から得られる位置情報は、IPアドレスから取得するデータよりも、遥かにタイムリーで信頼度が高いと言えるでしょう。このユーザーの位置情報を利用して、顧客ターゲットを設定する事もできます。例えば、ジオフェンス(地図データ上に設置する仮想のフェンス)を自店舗の周囲に設置することで、ユーザーがその区画内にいるかどうか、または過去に入った事があるかどうかを調べる事ができるのです。この位置情報から得たデータを利用して、その区画内で開催予定のイベントや、新規店舗についてのお知らせを、対象となるユーザーにメールで送ることができます。

アプリの価値を証明しよう

アメリカの市場では、2018年度のスマートフォンによる消費額は、1年で1,180億ドルにも及ぶと言われています。 このようにモバイルが普及していく中で、ユーザーはわざわざカスタマーセンターに電話をかけたり、預金残高を確認するために銀行に足を運んだりというような面倒な作業を、アプリを使うことで効率化したいと常に考えているのです。この相互作用によって、モバイルビジネスとユーザーとの関係に価値が生まれています。

ビジネスの最終的な目標は、利益を上げることであったり、コールセンターの業務量を削減することであったりと、企業によってさまざまです。どんな目標を掲げているかに関わらず、モバイルデータをビジネス全体で共有することで、自身のアプリがどの程度目標を達成しているかをより明確にする事ができます。 そして何よりも、アプリはあらゆるデータの宝庫です。これらのデータを無駄にせず、全面的に利用する事で、デジタルマーケティングのパフォーマンス向上に繋げましょう!

この記事は、Localytics社のブログ"How to Leverage Mobile Data Across Your Business"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Localytics in English under the permission from the author.

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