写真加工アプリ『Prisma』に学ぶモバイルアプリの成功事例

2021.01.27

  • アプリマーケティング・運用
写真加工アプリ『Prisma』に学ぶモバイルアプリの成功事例

モバイル時代のトレンドの1つに写真をSNSに投稿するのがあります。ただ写真をシェアするだけではなく、素敵な写真を撮って友人の注目を集められることが重要です。

写真を投稿するにも芸術的なセンスが問われます。『Prisma』の開発会社「Prisma Labs」は、シンプルな見た目でありながら、写真をアート作品のように加工できるアプリを開発しようと様々な工夫を凝らしました。

今回は、AndroidiOS両方で利用できる写真加工アプリ『Prisma』の成功事例をご紹介します。『Prisma』がどのようにしてGoogleAppleの双方から2016年のアプリ・オブ・ザ・イヤーに認められるアプリとなったのか見ていきましょう。

Image Source: https://prisma-ai.com/

画期的なアイデア

アプリのコンセプトが思い浮かんでも、他のアプリがすでに似たようなことを実践してしまっているということはありませんか?『Prisma』の場合も同様でした。モスクワのAlexey Moiseenkov氏が率いる開発チームは2ヵ月弱で『Prisma』の開発を完了させ、2016年6月にiOS用アプリ『Prisma』をリリースしたのです。その1ヵ月後にAndroid用のアプリもリリースしました。

これまでにも数多くの写真加工アプリが開発されてきたのに、『Prisma』はなぜリリースしてすぐトップセールスランキングの上位を獲得できたのか。その答えはシンプルで、『Prisma』には他のどのアプリよりも優れた何かがあったからです。

『Prisma』は、写真にフィルターを被せるだけのありふれたアプリではありません。フィルター機能ではなく、人工知能とニューラル・ネットワークを上手く組み合わせて写真を一から作り直して芸術的に仕上げる機能を搭載しています。『Prisma』を使えば、自分の取った写真がほんの数秒で、ピカソやレヴィタンといった有名画家の作品のような一枚に変換できるのです。

『Prisma』の施策

これまで市場になかったような画期的なアイデアがあるなら、アプリのプロモーションはそう難しくありません。しかしそういった場合であっても、見込み顧客にアプリを見つけてもらうためには何らかの施策が必要です。『Prisma』を成功へ導いた施策の中から重要なものをいくつか見ていきましょう。

革新的なテクノロジー

「Prisma Labs」は今後さらに話題になると予測される人工知能とニューラル・ネットワークといった最新トレンドを取り入れました。「Prisma Labs」はアプリにディープラーニングのアルゴリズムを導入しています。これによりアプリの処理能力が劇的に速くなり、画像を高品質のアート作品に変換することができるようになりました。

「Prisma Labs」は、加工後の写真をすぐにプレビューできるアプリが欲しいというユーザーのニーズを発見し、それに応えたのです。『Prisma』が加工写真を表示するまでに何秒もかかっていたら、チャーンレートは大きくなっていたでしょう。

Image Source: http://www.androidcentral.com/prisma

ソーシャルメディア

テクノロジーの次に重要になったのは、ユーザーが自分の作品を友人とシェアできる機能です。ユーザーにアプリの話題を発信してもらう戦略として、『Prisma』を『Instagram』と連動可能にしました。現在、『Prisma』には新たな機能が追加されており、『Prisma』でデザインした写真に関心を持った人々のコミュニティを作れる、フィード機能が利用できるようになっています。

Image Store: https://itunes.apple.com/us/app/prisma-free-photo-editor-art/id1122649984?mt=8

口コミ

次のようなシナリオを想像してください。面白いアプリを見つけてしばらく使ってみることにします。アプリで加工した写真にも満足いき、友達にもアプリの存在を教えてあげました。その友だちも同じようにアプリを試し、別の友だちにアプリについて話します。

これを何度も繰り返すことでアプリの口コミは次から次へと広まり、リリースされてから1週間後に『Prisma』は1,600万ダウンロードを達成しました。「Quora」で『Prisma』が取り上げられているのでチェックして口コミの主な効果を学びましょう。

Image Source: https://www.quora.com/What-is-your-best-Prisma-picture

インフルエンサーの影響力

口コミが広まるまでの経緯を上記で説明しましたが、例えばロシアのドミートリー・メドヴェージェフ首相は、#Prismaというタグを付けて『Prisma』で加工した写真を『Twitter』でフォロワー全員に紹介しました。国のリーダーが紹介してくれれば注目度は一気に高まるでしょう。

Image Source: https://twitter.com/MedvedevRussiaE/status/746072223174230017

メディアの反応

世界中の有名サイトにアプリが取り上げてもらえれば、簡単ににユーザー基盤を拡大できます。下のリストを見てください。これらのメディアが記事にしてくれれば、かなりの影響力があると想像できるでしょう。リストに載っている企業の多くが『Prisma』関連のカテゴリを作成し、アプリから得られた知見を常時発信しています。

Image Source: https://prisma-ai.com/

ローカライゼーション

『Prisma』ははじめから複数の国でリリースされました。これが『Prisma』を人気アプリへと押し上げる原動力となったのです。『Prisma』は初リリースから1ヵ月で、ロシアやアメリカなど10ヵ国に進出しました。『Prisma』は、特にヨーロッパの市場に力を入れており、ヨーロッパ各国のユーザーは何千枚もの写真をアップロードしています。またすべての情報をクラウドで管理することで、デベロッパーは影響力の大きなユーザーの動向を常に把握できるようになりました。

Image Source: http://www.appninjaz.com/appsense/app_details.php?app_id=1122649984&country=at

アプリのランディングページ

今までの「モバイルアプリの成功事例」シリーズで取り上げた他のアプリと同様に、『Prisma』を成功に導いたもうひとつの要因は、その秀逸なランディングページにあります。アプリを紹介する時には、『Prisma』のランディングページが参考になります。『Prisma』の公式サイトでは、最初に表示される項目はこちらです。

  • アプリのロゴ
  • 「アプリについて」のリンク
  • アプリのメイン機能を表現した印象的な画像
  • アプリを紹介する上でわかりやすいタイトル
  • アプリについてより詳細な情報を知りたい人に向けた説明文
  • アプリストアに誘導するバッジ
  • Apple及びGoogleのアワード受賞歴

さらにページを下にスクロースすれば、アプリが搭載しているその他の機能を見ることができ、『Prisma』が提供するサービスについて詳細な情報が多数表示されます。

ポイント:アプリの品質を重視する

優れたモバイルアプリをいくつも研究した結果、アプリの成功の鍵と言えるある共通点が明らかになってきました。「Prisma Labs」は最高品質のアプリを開発することに徹底してリソースを割いた結果、このような成功を手にすることができました。周囲の人々が抱える問題に注目すること、そしてその問題を解決できるアプリを開発することが成功には欠かせないのです。

退屈な写真しか撮れないアプリの需要はありません。『Prisma』は人々がより良い生活を送れるようにと開発されました。使いやすい無料アプリであるということが『Prisma』の魅力です。

Image Source: http://coolmomtech.com/2016/07/prisma-photo-app-cool-free-app-week/

最後に

Alexey Moiseenkov氏の率いるチームは、『Prisma』をカテゴリ内トップのアプリへと成長させました。『Prisma』を実際に試してみれば、自分の写真の印象をアート作品のように変えることができるとわかるでしょう。写真を加工しようと思ったことがないという人も、『Prisma』を使えば様々なエフェクトや装飾を使って加工できるので、時間を忘れて夢中になってしまうでしょう。

この記事は、AppSamurai社のブログ"Mobile App Success Story: How Prisma Did It"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on AppSamurai in English under the permission from the author.

Webとアプリの
売上最大化ツール
「Repro」

資料ダウンロード お問い合わせ

Webとアプリの
売上最大化ツール
「Repro」

資料ダウンロード お問い合わせ

PAGE TOP