嫌われないプッシュ通知を配信するために気を付けるべきこと

2020.11.06

  • アプリマーケティング・運用
嫌われないプッシュ通知を配信するために気を付けるべきこと

プッシュ通知を実用的でユーザーと関わりのあるものにすることはとても大切です。良い通知は「今、その瞬間に必要な」機能と情報をユーザーに提供します。プッシュ通知によってユーザーに知ってもらいたい情報をすぐにモバイルアプリで配信することができるのです。例えば、メッセージが届く、イベントが行われる、新しいデータがダウンロード可能になる、アプリのステータスが変更になるときがそれにあたります。

プッシュ通知はユーザーと直接コミュニケーションがとれ、エンゲージメントを高めるための適切な時間、適切な場所に、適切なメッセージを届けることができる強力なツールです。

良いプッシュ通知とは何か?

良いプッシュ通知はユーザーが興味のある情報を、適切なタイミングにユーザーの行動を踏まえて配信することです。
ユーザーに興味を持ち、適切な時間にユーザーが興味を持つようなプッシュ通知を少ない回数で配信し、高い効果を得ることが最も大切なアドバイスといえるでしょう。

ユーザが興味を引くような情報

アプリの使い始めでは、通知が来ても不快な気持ちにはなりません。それはプッシュ通知がユーザーにとって興味深く、有用な通知だからです。

noticificationスマートウォッチに来た意味のない通知

大抵のプッシュ通知はプッシュ通知を見る労力に対して、得られる有益な情報が少ないことが少ないです。これが最も大きな問題であると言えます。ユーザーは大抵のプッシュ通知など気にも留めていないのです。ユーザーには必要のないSNSの最新情報、アプリのステータス変化、ドキュメントが保存されたことなど、定期的な配信がそれにあたります。

noticificationSNSや定期的な情報の通知。出典:Material Design

プッシュ通知はユーザーにとって価値のあるものであるべきです。パーソナライズされた通知は有力な候補の1つでしょう。ユーザーに最も深く関係する情報はユーザーが興味のあるコンテンツだからです。

『Netflix』はそれを上手く活用しプッシュ通知を配信しています。プッシュ通知でユーザーのお気に入りの番組が公開されたときにプッシュ通知を配信するのです。

noticificationNetflixのiOS用アプリ

『Google Now』も良い例の1つです。所在地、交通情報、交通手段を元に、待ち合わせに間に合うように出発する時間をユーザーに知らせます。

noticificationAndroid wear 上のGoogle Nowの表示

ポイント:ユーザーのことを常に一番に考えましょう。ユーザー第一で考えている限り、通知はユーザーにとって価値のあるサービスであり続けます。抽象的でユーザーと関係のない通知はユーザーを煩わせるのに対して、良い通知はユーザーの行動をすぐに引き起こします。

適切なタイミングの通知

ユーザーに通知を配信するのは、重要なことを適切なタイミングで伝えるときだけです。通知を配信する時間は内容と同じくらい重要になります。配信した内容によってユーザーが起こしたくなるアクションにふさわしい時間に通知を配信しましょう。

noticificationメッセージの送り主と内容を表示する通知

通知は定期的に配信予約して送ることもできますし、ランダムな時間に送ることもできます。以下のルールを守って良いプッシュ通知を配信しましょう。

  • プッシュ通知の内容が不適切なものになったら、通知の配信を停止しましょう。例えば、深夜0時が期限のクーポンを0時以降に配信してはいけません。
  • 新着ニュースの知らせなどユーザーがリアルタイムで受け取るであろう通知や、メール着信などランダムに受け取る通知であろう配信予約は利用しないでください。情報の鮮度がものをいう内容をプッシュ通知で配信しましょう。
  • タイムリーな内容では即座にプッシュ通知を配信しましょう。ユーザーに情報が遅いと思われてはいけません。

noticification

ユーザーを煩わせる要素を最小限にする

通知はアプリを起動していないときに表示されます。プッシュ通知はユーザーを煩わせることもあるので、賢明なタイミングで送りましょう。「通知が煩わしい」がユーザーのアプリをアンインストールする理由の第1位です。

noticification

プッシュ通知をやたらめったら送るのは止めましょう。配信頻度を高めたからといってアプリの価値が上がるわけではありません。

notificationやりすぎな通知:起こった出来事をすべて通知するのは過剰です。

プッシュ通知を以下の用途で配信しないでください。

  • ユーザーがそのとき表示している画面と同じ情報の通知(例えばアクティブなチャットでの会話など
  • ユーザーが必ずしも行う必要のない技術的な作業の通知(例えばデータの同期など)
  • ユーザーの作業抜きで解決できる一時的なエラーの通知
  • セールス目的の通知(広告やスパム)

また、ユーザーのスマートフォンのバッテリー残量も気に掛けましょう。プッシュ通知はどんな時間帯でも受信されます。バッテリーの残量がほとんどない時でさえ受信してしまうのです。通知を送れば送るほど、スマホを起動し、より多くの電源を消費します。プッシュ通知の頻度を決めるときにはこのことを覚えておいてください。

ポイント:モバイルマーケティングは無駄なメッセージを送らないことがとても重要です。ユーザーのアプリ体験を素晴らしいものに保つことができる、最低限の通知頻度を選びましょう。

プッシュ通知を運用するときに覚えておくこと

シンプルな通知を心掛ける

文言を明確で理解しやすいものにしましょう。どんな内容のものでも、ユーザーと同じような言葉遣いにしてください。

通知をまとめる

同じようなイベントのために何回もプッシュ通知を送らないでください。通知を何回も送ってしまうと、同じような通知でユーザーの通知センターを埋め尽くしてしまいます。そうなるとユーザーはあなたのアプリからの通知を拒否するかもしれません。もし、同じタイプの通知を送りたいなら、それらを1つの通知にまとめて送りましょう。何件通知が届いているかグループ化して画像のように表示させることができます。

notification通知をまとめる。画像:Material Design

ユーザーを適切な場所に誘導する

ユーザーが通知をタップした時に、ユーザーがすぐアクションを起こせるようにして下さい。例えば、メッセージでは詳細画面を表示したり、複数の通知に対してはそのまとめを表示しましょう。

通知の受信の有無を選択可能にする

通知の主導権は常にユーザーの方にあるべきです。ユーザーがアプリの設定の中で通知を変えたり、通知の受信を拒否したりできるようにしましょう。

notificationiOS版のGame Centerアプリ

ユーザーの個人情報をプッシュ通知で送らない

通知はロック画面にも表示されます。ユーザーのプライバシーは特に重要な注意事項です。通知がユーザーのプライバシーを侵害するコンテンツを含んでいる場合は、画面の前にいる本人以外の誰もが見れるようになっていてはいけません。ロックスクリーンにパスワード機能(PINまたはパスワード)があるデバイスでは、ロックスクリーンに安全な情報だけを表示するべきです。プライバシーにかかわる情報はデバイスのロックを解除した後に表示されるようにしましょう。

notificationロック画面でのプライバシー。画像:Material Design

音を使ってユーザーに通知する

通知が届いた時に鳴る音をユーザーが選べるようにしましょう。音を使うことで、ユーザーがデバイスの画面を見ていないときも彼らの注意を引くことができます。例えば、カレンダーアプリは警告音で差し迫った用事について通知をすることができるでしょう。

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入念にテストする

良い通知をさらに良くするにはどうすればよいでしょう?テストです!A/Bテストは通知のために適切でしょう。通知の主要な指標を全て、特にユーザーのエンゲージメント率を追うべきです。「通知がユーザーのアプリ体験をより良く、より豊かなものにできたか?」を問い、通知がユーザーの精神的、デジタル的なスペースを占めるのに十分な意味がなければなりません。

notification

まとめ

プッシュ通知の運用はしっかり考えないとユーザーに迷惑をかけてしまいます。特に迷惑だと感じたユーザーはプッシュ通知を拒否し、アプリをアンインストールしてしまうのです。最悪の場合、アプリに悪いレビューを残す可能性もあります。

思慮深く、面白いユーザーをアクションへと誘導するような、ユーザーの需要とマッチした通知はあなたのアプリに価値を付加することができるのです。

素晴らしいプッシュ通知の施策の前にアプリが素晴らしいものでなければなりません。アプリが価値のあるサービスをユーザーに提供していなかったら、どんな通知もユーザーをアプリに誘導することはできないのです。通知の追加を考える前に、アプリの機能的な面に注力するのもいいかもしれません。

最後までお読みいただきありがとうございました。

この記事は、 UX planet上の記事 " Notifications for Mobile App"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on UX planet?in English under the permission from the author.

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