プロダクトマーケティングマネージャー(PMM)が不可欠な時代がやってきた!「PMM Japan Community」設立会見レポート

Repro Journal編集部
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2025.05.27
pmm-japan-community発足会見

目次

2025430日、株式会社アイスリーデザイン本社(東京・港区)にて、日本企業におけるプロダクトマーケティングマネージャー(以下、PMM)の普及と実践促進を目的とした知見共有コミュニティ「PMM Japan Community(以下、PJC)」の設立に関する記者会見が開催されました。

発起人(ボードメンバー)として登壇したのは、写真左から重松裕三氏(株式会社SmartHR)、吉澤和之氏(株式会社アイスリーデザイン)、真崎豪太氏(パーソルキャリア株式会社)、道家俊輔氏(株式会社ギアソリューションズ)の4人。

PJCの設立とあわせて、PMMの役割・導入プロセス・組織設計を日本企業の特性にあわせて体系的に整理したホワイトペーパー「PMM完全解説ガイド PMMのすべて ーPdMと一体化したプロダクト成功の方程式-(以下、PMM完全解説ガイド)」も発表されました。

そもそもPMMとは? プロダクトの成長にPdMとPMMの分業体制が欠かせないものになっている

この記事に注目された見識高い皆さまには釈迦に説法かもしれませんが、念のため少しだけご説明すると、そもそも「PMM」とは、アメリカのテック企業を中心に2010年代から広がり始めた概念で、プロダクト開発において「市場のニーズを捉え、適切な市場導入戦略を策定することで、プロダクトの売り上げと成長を最大化する役割」(「PMM完全解説ガイド」より)を担う存在です。 

プロダクト開発のリーダーとして、「プロダクトマネージャー」(以下、PdM)の重要性は多くの人が知るところでしょう。一方、近年ではPdMが担う業務範囲が拡大の一途をたどり、PdMだけでは市場分析や導入戦略まで網羅することが難しくなっていることに危機感を抱いている人も少なからずいるかもしれません。

そんな中、PdMの役割を分担するのみならず、昨今の複雑化する市場や顧客の変化にも迅速に対応し、より価値あるプロダクトを実現するため、「PdMPMMの分業体制が不可欠なものになっている」とPJCのメンバーは説きます。 

PdM/PMM体制をスタンダードなものに」PJC設立にかける思いとは

日本国内でも、プロダクトの成長にとってPMMが不可欠な存在であることを認識した一部の先進的な企業では、すでにPMM導入の動きがあるものの、いまだその役割の重要性が広く理解されているとはいえず、実践的なフレームワークや導入ノウハウも限られています。そこで、様々な立場から実務的にPMMに関わっている4人のメンバーが発起人となり、国内でもPMMの価値を可視化・標準化していくことを目指し、今回のPJC設立に至ったといいます。

ここで、PJCボードメンバーのPMMとの実務面での関わり方や会見でのコメントを一部ご紹介します。

pjc-02株式会社アイスリーデザイン 吉澤和之氏

アイスリーデザインでは、これまでにいくつもの企業に対し「PdM/PMM体制」の構築を伴走支援してきた経緯があり、今後も注力していくとのこと。吉澤氏自身も、これからのプロダクト成長においてPdMPMMが車の両輪のように協力しあう「PdM/PMM体制」をスタンダードなものにしたいという思いを語りました。

さらにPdMPMMの役割の違いについては、「スタジオジブリの宮崎駿監督と鈴木敏夫プロデューサーのような役割分担をイメージするとわかりやすいのでは」と解説。両者の関係性や、それぞれのミッション、業務内容については、今回公開されたホワイトペーパー「PMM完全解説ガイド」でも詳細に説明されています。

pjc-04株式会社SmartHR 重松裕三氏

SmartHRPMMを統括する重松氏は、まだ日本国内においてPMMという職種が一般的ではなかった2019年にPMMとして同社に入社し、業務と並行してPMMに関する海外記事の翻訳やnoteの執筆などを通じてPMMという概念を広める活動を続けてきたそうです。現在は社内にPMM20人ほど在籍し、さらにPMMから派生した新しいポジションにもチャレンジしているといいます。

なお、同社には意思決定のたらい回しを避けるため「“たらい”が2回まわったら新ポジションの合図」という考え方があり、実際にたらいが回った結果PMMとして立ち上がったメンバーがいたというエピソードも明かされました。

 pjc-05パーソルキャリア株式会社 真崎豪太氏

メガベンチャーやスタートアップで10数年にわたりPdMとしてのキャリアを積んできた真崎氏。その中でPMMの役割を担うメンバーたちと連携してきた経験を持ち、今回はPdMという立場から、PMMとどのように連携していくべきかという観点でコミュニティに参画したそうです。

昨年入社した現職のパーソルキャリアでも、大規模な組織におけるPMM導入のトライアルが一部の部署から始まっていると明かしました。

pjc-06株式会社ギアソリューションズ 道家俊輔氏

グロースアウトソーシング事業を行っているギアソリューションズの道家氏。リソースが限られる中でプロダクトを進化させていくことを求める企業が多い中で、今後PMMという役割の重要性が非常に高まると考え、PMMの価値を飛躍させたいという思いからコミュニティに参画したそうです。

この会見でもPMM体制構築を支援する立場から、PMM導入を検討する企業が直面する課題や、PMM導入支援成功のポイントについて解説しました。 

それぞれの企業における具体的なPdM/PMM体制構築例や支援・伴走例は、「PMM完全解説ガイド」に詳しく収録されています。

「PMM完全解説ガイド」公開中、コミュニティへの参加も歓迎!

pjc-07

■「PMM完全解説ガイド」を手に入れよう!

今回公開されたホワイトペーパー「PMM完全解説ガイド」は株式会社アイスリーデザインのサイトよりダウンロード可能です。
https://www.i3design.jp/download/pmm-complete-guide

PMMが果たすべき役割からスキルセット、キャリアパスなどが示されているので、「PMMを目指したい」「私ってもはやPMMかも⁉」と思った人には必見の内容といえるでしょう。さらに、PdM/PMM体制が必要になる条件やプロダクト状態別のPMM関与レベル、組織におけるベストプラクティスなどが明示しているため、自社の組織やプロダクト開発のあり方について悩んでいる場合にもきっと役立つはずです。

■PMMのコミュニティに参加したい! と思ったら

また、PJCではコミュニティへの参加者を募集しているとのこと。コミュニティの詳細や参加方法、今後のコミュニティ最新情報の受け取りは、以下の案内ページをご確認ください。
https://i3design-9395227.hs-sites.com/pmm-japan-community

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