2020.05.29
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個人情報保護の観点から個別ユーザーをターゲティングした広告配信が困難になりつつあります。アプリマーケティングの論点はいかに継続率やエンゲージメントを高めていくかに注力するフェーズへ。このページではリッチプッシュ通知の定義や使い方、プッシュ通知との違いについて解説しています。激化するプッシュ通知競争に勝ち抜くための一助として参考にしてください。
「リッチプッシュ通知」とは、アプリから配信されるプッシュ通知の中でも、より豊かな表現ができる機能・形態を指す言葉です。単に「プッシュ通知」と言った場合、「テキストおよび絵文字」のみのメッセージを指すのに対して、リッチプッシュ通知は「画像」「動画」「音声」を添付できたり、ボタンやレイアウトをカスタマイズしたりできるプッシュ通知を意味しています。
■プッシュ通知とリッチプッシュ通知の比較
左側が通常のプッシュ通知、右側が画像を添付したリッチプッシュ通知の例。テキストのみの場合に比べて、表現力や訴求力が向上しているのがわかる(「Repro App」を使用して作成したリッチプッシュ通知のプレビュー表示)。
なお、リッチプッシュ通知で表示・再生できるファイルや実装できる機能については、iOS(iOSでは「リッチ通知」と呼ばれる)とAndroid間で仕様が異なります。また、配信ツールによっても添付容量などに差があるため、対象とするユーザーや自社環境に合わせた最適な設定が必要です。
表現力豊かで豪華なプッシュ通知を作成・配信できるリッチプッシュ通知。ここからはリッチプッシュ通知を使うことによって得られる、より具体的なメリットについて見ていきましょう。
プッシュ通知の開封率を高める工夫として、真っ先に思い浮かぶのは「訴求テキスト」と「配信タイミング」でしょう。このふたつの要素を欠かすことはできません。さらにリッチプッシュ通知による画像や動画を組み合わせることで、ビジュアル訴求力を高めることができるようになるほか、様々なバリエーションを実装することができるようになり、開封率向上施策に多様性を持たせることができます。
例えばECアプリでセール情報に関するプッシュ通知を目玉商品の紹介動画付きで送ったり、ゲームアプリでイベント開始を知らせる動画を配信したりすることでユーザーの開封率をより高めることができるでしょう。
プッシュ通知でユーザーに提供できる情報量が多くなるということは、アプリを起動しなくてもユーザーに便利に使ってもらうことができるようなるということです。
例えば配車アプリから「目的地まで連れていってくれるタクシーが近くにいます。配車予約しますか?」という通知とともに車の現在地情報が送られてきたら、ユーザーはアプリを起動せずに車の現在地を確認し、通知画面から配車リクエストを送ることができます。より多くのアプリがリッチプッシュ通知に対応するほどユーザーのモバイル体験は向上するでしょう。
リアルタイムで有益な情報を配信し、ユーザーのアプリ利用の促進、エンゲージメントの向上を図るのがプッシュ通知の本来の役割です。しかし、近年、一人のユーザーが受け取るプッシュ通知の量が問題になってきています。
2016年に株式会社ジャストシステムが実施した「プッシュ通知に関する実態調査」では、回答者の36.5%が1日に10件以上のプッシュ通知を受け取ると回答。2022年現在ではより多くのプッシュ通知が氾濫している想定され、プッシュ通知の受信自体にユーザーがネガティブな印象を持っている可能性がぬぐえないのです。
事実、同調査でも46.6%が大量のプッシュ通知が原因でアプリをアンインストールした経験があると答えています。日々大量に送られてくるプッシュ通知の中で、いかに自社アプリのプッシュ通知が有益かつ訴求力の高いものであり続けられるか。差別化と高品質化が求められています。こういった観点からもリッチプッシュ通知は有用性が高いと考えられるでしょう。
■プッシュ通知に関する実態調査
「1日に何十件もプッシュ通知が来ると見る気が失せてしまう」に「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人は全体の66.6%。「大量のプッシュ通知が原因でアプリを削除したことがある」に「あてはまる」「ややあてはまる」と回答した人は全体の46.6%にも上る。
※出典:「プッシュ通知に関する実態調査(2016年)」株式会社ジャストシステム
プッシュ通知内では収まりきらない量の情報を届けたい場合は、従来と同様にDeepLinkを使ってアプリ内の特定コンテンツ(Webviewを含む)へのアクセスを促進させる方法も有効です。DeepLinkを使った事例も紹介しておきましょう。
メニューのクーポン情報を開封先に指定することで、ユーザーにクーポンの情報を確実に届けている。
地震情報、豪雨情報、津波情報、熱中症情報などを開封先に指定し、プッシュ通知によるアプリ起動後、ユーザーがすぐに詳細を確認できるようになっている。
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