2021.01.27

プッシュ通知のパラドックス:実はこんな時に通知のニーズがあった!

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当社Breaking News社ではいつもそうですが、実験的に始めました。新たなプッシュ通知を創り出したらそうなると思いますか。初期段階の速報が重大事件になりそうな時点で編集者が発信するプッシュ通知があったら?国中の見出しを飾ることになる、何か大きな事が起こっているぞという「要注意」通知があったら?

私たちはそれをエマージング・アラートと名付け、この夏にローンチしました。どれだけのユーザーが好んでプッシュ通知が増えることを選択すると思いますか?この通知はBreaking News社のアプリの通知としては4種類目となります。他の3つは、重要ニュース、フォローしているニュース、近隣ニュースアラートです。しかし驚くことに、100,000人を超えるユーザーがアクティブ化してくれました。

breakingnews

Breaking News社の通知はそもそも常時速いのですが、エマージング・アラートは更に早いです。アンプクア・コミュニティ・カレッジの銃乱射や、中国・天津の爆発事故、そしてトルコ・イスタンブールにおける爆発事件などの主要ニュースは、他の全国的なニュース通知と比較して30分またはそれ以上速く発信されました。このようなアラートは、今何が起きているのかを仕事として把握しようとする人たち、例えばジャーナリストや政府職員、法曹関係者には好まれていることを証明しています。彼らにとって、エマージング・アラートの速さは他にはない価値をもたらし、追加的な通知であっても好ましいものなのです。

ユーザーに価値をプッシュする

多くのアプリでは、プッシュ通知を、広く撒くタイプの販促ツールとして用いています。すなわち、「開封率」を向上するマーケティング媒体です。それが原因で、多くの通知がスパムのように、個々を対象としておらず一般的で不快なものばかりになってしまっています。

しかし私たちはそうではなく、通知はユーザーに対して価値をプッシュするものだと考えています。通知はロック画面やデジタルウォッチ画面で盛んになってきており、より独立した消費体験になってきているからです。ちらっと画面を見るだけで、情報をキャッチアップできます。

“通知画面がモバイル・コンピューティングの主要なインターフェイスとなり、私たちは今アンバンドリングの新たな世界を目にしています。” Betaworks社CEO John Borthwickは言います。”(それは)プルからプッシュへ、という構造的移り変わりの一部なのです。”

ユーザーがアラートを選択するとき、それはデジタル生活で一番メインとなる個人の財産にそのブランドを招き入れていることになります。FacebookやTwitterでブランドをフォローするよりも深い繋がりです。最も価値のある通知とは、個人に対するもので、あなたを取り巻く世界のコンテクストに関連しているものになります。

例えば、Breaking News社の近接ニュースアラートは、緊急な主要ニュースが起こった付近にたまたま居合わせた人々に対して通知するサービスです。アンプクアの銃乱射事件の時には、警察が初めて現場に到着した15分後には、私たちは近接ニュースアラートを「アクティブ・シューター」((アクティブ・シューター:誰かが学校などに侵入して銃を乱射するような現場の状況の総称)) である犯人のいる近隣地域のユーザーに送りました。つまり、人々は通知を欲していないわけではありません。役に立たない通知はいらないだけなのです。

プッシュ通知のパラドックス

私たちのエマージング・アラートの試みは、一つの重要な教訓をもたらしました。「価値あるプッシュ通知を提供すると、人々はそれをより欲するようになる」ということです。ですが、その開封率はどうでしょうか?

当社のユーザーの多くは、基本的にアプリ以外でコンテンツを見ています。逆説的ですが、上述のアプローチはアプリ内でのアクセスを高めることとなりました。通知が良いものであれば、より多くの人が登録する、そしてより頻繁にアプリを使用するのです。言い換えると、「時間の節約」に焦点を当てれば、実際には「費やす時間」をより増やすことができるのです。驚くべきことですが、ユーザーを満足させることがやはり優秀なビジネス戦略であると思い出させてくれる素晴らしい発見でした。(執筆:NBC News社のモバイル・スタートアップBreaking News社共同創設者兼ジェネラルマネジャーCory Bergman)

この記事は、Medium上の記事 ”The Push Notification Paradox: When People Actually Want More Alertsを著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Medium in English under the permission from the author.

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