SNS広告で失敗するととても大きな損害になってしまいます。今回はSNS広告での失敗とは何か、そしてその失敗を避ける方法をご紹介します。
目標設定が間違っている
SNS広告を出稿する前に、なぜ広告を出したいのか考えてみましょう。自社ブランドの認知向上が目的でしょうか?それとも他社と差をつけることが目的でしょうか?SNS広告で何を成し遂げたいのかを一度考えてみてください。
SNS広告を運用するうえではS.M.A.R.T.ゴールを設定することをおすすめします。S.M.A.R.T.ゴールとは目標設定の指標で、具体的か(Specific)、測定可能か(Measurable)、到達可能か(attainable)、関連しているか(relevant)、期限があるか(time-bound)の略です。
例えば、目標を単なる「売り上げ増加」にするのではなく、実際何パーセント売り上げをあげたいのか、それをいつまでに成し遂げたいのかを考えます。最初にビジネスゴールを設定すると目標が立てやすくなるのです。
もしも明確なゴールがない場合、広告を出しても意味がないでしょう。ゴール設定がわからないのであれば、広告を見る人がどんな疑問を持っていて何を知りたいから見ているのかを想像して設定してみてください。
広告がどれくらい効果的だったのかを測定するには、複数の広告パターンを用意してテストするといいでしょう。
プラットフォームごとに広告を作成していない
全てのSNSプラットフォームは同じ仕様ではありません。SNSごとに仕様は異なり、広告もプラットフォームごとに対応しなければ失敗してしまいます。
まずどのプラットフォームに出稿するのか、またどのデバイスに向けて出稿するのかを考えましょう。出稿先の仕様を理解し最大限に良い広告を作成して下さい。
各プラットフォームごとの広告の特徴を簡単にまとめました。
- Facebook 推奨画像サイズ: 1200x628ピクセル ヘッドライン:25文字 文言:90文字
- Instagram キャプション:テキストのみ最大2200文字 画像サイズ: 1080 x1080ピクセル landscapeフォーマットはあまり対応していない
- Twitter 文言:最大116文字(24文字はリンクテキスト) ハッシュタグ:21文字 ヘッドライン:23文字
- Snapchat 長さ:3秒から10秒 ファイルサイズ:最大32GB カンバス:1080 x 1920ピクセル
- LInkedIn サムネイルサイズ: 1200 x 627ピクセル (1.91:1)スマホ表示 会社ロゴ:最小100 x 100ピクセル 文言:最大50文字(スペース含む)
広告を出しっぱなし
広告を出したまま何もしないでいると多額の費用を損失することになってしまいます。
一番コストがかかっている広告媒体やターゲット層(年齢、住まいなど)はかけるコストを効率化しないといけません。注意深く分析を行うことでどの広告は止めるべきかの判断がつき、獲得効率の良い広告へ費用を集中することができます。
広告の内容がターゲット層に合っていない
SNS広告での獲得に重要なのが広告の内容がターゲット層に合っているかどうかです。
例えば動画コンテンツに関する広告の場合、配信するターゲットは動画に興味がある人なのか、またはその人の職業が動画に関連するのかなど考慮しなければいけません。
ターゲットへのリーチは戦略的にしましょう。もしあなたが新しい肉屋の広告を出すのなら、お肉が大好きな人に広告を出すべきです。
広告を見るであろう人を分析することで良質なターゲットを割り出すことができます。
実際のコンテンツのノウハウを生かしていない
広告ではなく、実際に運用されているサービスやコンテンツを分析することで広告内容に生かすことができます。広告を出す前に、どのサービスやコンテンツがうまくいっているのか検証しましょう。
アプリ内でのサービスやコンテンツがあまりユーザーからの反響を得られなかった場合、以下を検討してみてください。
- コンテンツに興味がありそうな特定のターゲットのみにテストする。
- このコンテンツを広告に使わない。
もし広告のパフォーマンスが悪い場合は、配信ターゲットをさらに絞るか、潔く広告を止めましょう。
予算設定をしていない
広告担当者が一番やってはいけないミスは先のスケジュールを引かないことです。 少なくとも次の月が始まる前までには予算を固めておかなければいけません。 そのためには翌月の広告戦略を決め、それぞれの広告媒体にいくらを使うかを決めないといけません。
広告戦略を先に決めておかないとどこに予算を使ったのか、どの広告が結果的によかったのかを見ることができません。
以下は良い予算のたて方です。
- ExcelなどにSNS広告の戦略を書き出してください。
- 2つ列を追加し1つ目の列に予算をもう1つの列に実際にかかったコストを記録してください。
- 頻繁にデータをアップデートして進捗を追うようにしましょう。
それぞれの広告にいくら予算を当てるかを可視化することが重要です。 月を追うごとにどの広告媒体の費用対効果が良いのか見えてきます。 それが見えてくると勝ちパターンが分かり費用対効果の高い媒体への予算を増やすことでCPVが安定してきます。
最後に
今回紹介したことを気をつけることでSNS広告で良い結果を得られるかもしれません。どのような広告を出し、どれだけの予算をかけるのかを整理して正しい判断をすることで失敗を避けることができより良い結果を得ることができるでしょう。
この記事は、Hootsuite社のブログ"6 Social Media Ad Mistakes Brands Need to Avoid"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Hootsuite in English under the permission from the author.