広告を打つ前に要チェック!アプリのマネタイズで犯しやすい8つのミス

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2020.12.15
広告を打つ前に要チェック!アプリのマネタイズで犯しやすい8つのミス

目次

確かにマネタイズは開発者にとって最も大切な目標のうちの1つであり、ほとんどの開発者は最終的に収益を上げることを目的にアプリを作ります。しかしながらアプリのマネタイズに近道はなく、開発者はアプリのマネタイズを効果的に行おうとする過程で通常多くのミスを犯すのです。本記事では、開発者が犯しやすいアプリのマネタイズのミスを8つ紹介していきます。

マネタイズを促進するための戦略として「インストール型課金」を選ぶ

アプリの開発者にとって最初のハードルは、適切なマネタイズ方法を選ぶことです。アプリの開発者はしばしば、どのマネタイズ戦略が彼らのアプリにとって最適なのか判断を迫られます。やってしまいがちなのは、マネタイズの戦略としてインストール型課金を選ぶことです。

アプリは一つ一つが独自の価値を持つがゆえにインストール型課金を利用しても良さそうなものですが、盲目的にこの手法を選ぶのは大きな間違いです。このマネタイズ手法の最大のリスクは、ユーザーがアプリの価格に見合った価値があるのか考慮することができないので、それがユーザーがアプリをダウンロードする妨げになってしまうかもしれないことです。

ダウンロードされすぎたときのリスクもあります。アプリが仮に大当たりして多くのユーザーに使われるようになったとしても、先に値段を決めてしまっているせいで享受できる全ての利益を回収できないかもしれないのです。活用できるマネタイズモデルをいろいろと調査し、アプリの特徴に基づいて考え抜いた決定をすることは開発者にとって非常に重要です。

広告フォーマットを最適化していない

市場には多くの広告フォーマットが存在しますが、アプリをうまく収益化している開発者は異なった広告のフォーマットを効果的に利用しています。多くのアプリ開発者は広告を出すのに1つや2つのタイプのフォーマットに固執し、それぞれの広告フォーマットのもつ特性を最適に使えていないのです。

広告が表示される各位置ごとに異なった広告フォーマットを使うことをお勧めしますし、開発者はそのパフォーマンスや効率性を定期的に評価すべきです。

邪魔な広告を表示している

アプリ開発者はユーザー体験を邪魔する広告を表示しないよう十分に気を付ける必要があります。実際のところ邪魔な広告はマネタイズに逆効果であり、迷惑と感じればユーザーは遠のいてしまいます。ユーザー体験がすべてであり、アプリの開発者はたとえ広告を表示している間でも、ユーザーに最高な体験を提供できるよう尽力すべきなのです。

一般的に、ネイティブアドやインタースティシャル広告((ページ移動時にページとページの間に独立ページとして表示する広告のこと))はユーザーに関連して表示されるので良いユーザー体験を提供していると言えます。広告はアプリの機能とシームレスに結び付き、ユーザー体験を邪魔しないようにするべきです。広告を適切に配置すればユーザーは受け入れてくれます。

分析ツールを活用していない

分析ツールを提供するベンダーは数多く存在し、アプリに関するあらゆる指標は計測可能です。アプリの開発者が利用できるデータはたくさんあり、それ故に活用できていない開発者がほとんどなのです。大抵の開発者は利用できるデータをどうやって分析するのかほとんどわかっていません。開発者は虚栄の指標((Vanity Metrics: 本来の目標に直接関連しない指標))に騙されず、重要な指標を適切に測定する方法を学ぶべきです。

ユーザーのプライバシーを考慮していない

ユーザーのプライバシーは広く議論されてきたトピックであり、モバイル業界においては悪用されることも多々あります。ユーザーのプライバシーデータは、よりターゲットを絞った広告を作るために取引されています。エンドユーザーから適切な許可をとり、彼らのデータがどう利用されているのかクリアにすることはアプリ開発者が責任をもってやるべきです。

ユーザーのデータを慎重に扱うことは開発者にとって非常に大切です。データの扱いに関して開発者側がコントロールできるのと同様、簡単にプライバシーデータの取得をオプトアウトできる権利がユーザーにはあります。

Personagraphのような企業はエンドユーザーのプライバシーを守り、さらに広告業者と開発者にターゲットを適切に絞るツールを提供しています。アプリ開発者はこういったサービスの利用を検討しましょう。

エンドユーザーとセグメント分析に対する知識が不足している

モバイルの形態における最も大きな問題のうちの1つは、エンドユーザーに関する正しい理解の欠如です。モバイルアプリ内でクッキーの制限がある場合、アプリやモバイルウェブを通してユーザーの行動を追い、1人のユーザープロフィールに統合することは大変です。しかしながら、アプリ開発者に自分たちはどんなユーザーを抱えているのか示してくれるPersonagraphのような革新的なサービスもあります。一旦ユーザーの興味やデモグラフィックデータを知ってしまえば、適した広告やユーザーに応じたプッシュ通知を送ることができるのです。アプリ開発者は明確にターゲットユーザーを定義し、ターゲットユーザーに応じたマネタイズ手法を考えるべきでしょう。

メタデータを除外する

メタデータは一般的にユーザーがアプリに利用を許可するデータで、アプリ開発者が広告出稿を行う会社に共有するものです。このデータは年齢、性別、収入レベル、場所などを含みます。このようなデータは財産であり、アプリ開発者は広告出稿を行う会社がよりターゲットに適した広告やプッシュ通知を送るためにこれを共有するべきなのです。

メタデータを共有することにより、eCPMは上がり、結果的に開発者側の利益にもなります。関連性がありターゲティングされた広告やプッシュ通知はユーザーにとっても大きなメリットになるのです。

eCPMに対する誤解がある

eCPMはアプリ開発者の選んだマネタイズ手法が効果的かどうかを判断する助けになる指標です。アプリ開発者はしばしば広告フォーマットやアドネットワークの種類にかかわらず、その効果の良し悪しをeCPMだけで判断しようとします。これは得策とは言えません。eCPMは常にすべてを物語る指標という訳ではないからです。

例えば、特定の広告のフォーマットは他のフォーマットに比べるとeCPMの値は小さいものの、収入に直結しているインプレッションの総数としては多いといった場合があります。アプリの開発者はマネタイズ手法が効果的かを判断するのに、eCPMに加えてフィルレートやリテンションレートのような他の指標も考慮する必要があるのです。

開発者は時間と努力をかけ、強固に、そして練りに練ったマネタイズの戦略を作るべきです。そうすれば本稿で述べたようなミスを避けることができるでしょう。

この記事は、 Business2Community上の記事 " 8 App Monetization Mistakes to Avoid"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Business2Communityin English under the permission from the author.

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