旅行をする人なら『Airbnb』のことを話すのが大好きです。このような会話はしばしば『Airbnb』の目の届かないところで行われています(直接の会話やAirbnbのリスティング写真など)が、『Airbnb』のWebサイト、iOSとAndroidアプリ、もしくは『Airbnb』にリンクしているサイトで行われることもあります。後者のケースにおいては我々『Airbnb』の開発チームがその会話を外に広げる影響を与えるチャンスがあるのです。この記事では旅行者の『Airbnb』についての会話を広げるために『Airbnb』のグロースチームが2015年にローンチした機能と最適化施策についてお話します。
Twitterを通じた『Airbnb』の拡散
私が『Airbnb』で最初に書いたコードはTwitterカードに紹介ページの誘導を加えるものでした。Twitterには詳しいので、Twitterカードに対応しているリンクの表示形式はツイートを見た人により詳細な情報を提供できる(願わくばCTRの増加にもつながる)ことがわかっていました。下記はAirbnbの友人紹介コードをTwitterでシェアした時の画面です。
ハイライトされている部分はユーザーが変更できるデフォルトの文章です。金額と短いメッセージを含んだこの仕様が気に入っています。
タイトル、画像、説明文がTwitterカードでシェアした時に表示されます。
Twitterカードに対応することによって見た人はリンクが信頼できるものであることがわかりますし、ユーザーがメッセージをカスタマイズすると削られてしまうかもしれないツイートの詳細情報を付加し続けることができます。
EメールやFacebookでのAirbnbのリスティング物件の拡散
リスティングをシェアする初期のウィジェットのデザインです。現在のバージョンは下記からご覧ください。
https://www.airbnb.com/rooms/5781222
以前『Airbnb』のリスティング物件がどうシェアされているかを見てみたところ、ほとんどの旅行者がEメールかFacebookを使っていることがわかりました。なので、いくつか実験を行って結局リスティングをシェアするウィジェットを変更し、EメールとFacebookを目立たせてそれ以外は全て「もっと」というドロップダウン形式のボタンにまとめたのです。人々がよく使っている会話のフォーマットに合わせたUXにしたので、シェア率が著しく上昇しました。
Facebookメッセンジャーを通じたAirbnbの拡散
英語のPC版でリスティングをシェアするウィジェットのデザインです。
2015年に行った変更で私が気に入ってるものの一つは、Facebookメッセンジャーのボタンを追加しFacebookのタイムラインにシェアするボタンよりも優先して表示したことです。実験の結果によって、ソーシャル共有は全ての友人やフォロワーにシェアするのではなく個人旅行者の気持ちに合わせた仕様がふさわしいということがわかりました。
リスティング物件の写真の拡散
2015年にリスティング物件の各写真をシェアする新しい機能が実装されました。ユーザーはホストが1枚目に選んだ写真ではない写真をシェアしたい場合もあるのではないかという直感に基づいて開発を進めたのです。実験結果がよかったので、『Airbnb』についている全てのチャネルでどの写真でもシェアできるようにしました。ユーザーは写真をメールしたり、Facebookメッセージで送ったり、Pinterestで保存したり、Webページに埋め込むことさえできます!
シェアに関する2016年のAirbnbの方針
我々グロースチームは人々が『Airbnb』の体験をシェアしたくなるような新たな方法を常に考えています。どの施策でもソーシャル共有にメタデータを追加し、UIをチューニングし、愉快なキャッチコピーを生み出して、オンライン上で『Airbnb』についての会話が増えるようにしています。今年も新機能やアップデートをどんどんと行うのでご期待ください!
この記事は、Airbnbのテックブログ ”Growth at Scale: Getting to product + sharing fit*” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese **translation of this original article on *Airbnb* in English under the permission from the author.*