2024.05.29
関連する記事
おすすめのお役立ち資料
Repro株式会社が制作した独自の市場調査資料、ホワイトペーパー、お役立ち資料です。
ほかでは知ることのできない貴重な情報が掲載されているので、ぜひダウンロードしてご覧ください。
「【ASO調査データ】App Storeのプロダクトページで犯しがちな間違い」「検索順位とビジビリティを台無しにするApp Storeのプロダクトページ 間違いと改善方法」に続く第3回目は、CVR(コンバージョン率)に影響するプロダクトページの間違いと改善方法の解説です。CVRはアプリのダウンロード数に直接的に影響し、その低下は致命的な損失を招きます。ぜひ改善方法のヒントを手に入れてください。
この記事は、SplitMetricsのブログ “App Store Product Page Mistakes Killing Your App’s Visibility and Conversions” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。原文記事を3回に分けて掲載しています。
アプリのCVR(コンバージョン率)に影響を与える最も一般的な間違いは、スクリーンショットに関係しています。分析したアプリの実に56%がこの問題を抱えているのです。
アプリをダウンロードする前に「機能や性能を知りたい」と思うのは当然のことです。ユーザーのアテンションスパンは約8秒であるといわれています。これは「アプリを検索してからスクリーンショットを見てダウンロードするか否かを判断する」までの時間が8秒しかないということです。
スクリーンショットの主な目的はアプリの価値と主要な機能を伝えることですが、検索結果で目を惹くためには、単なるUI画像や機能説明に止まるべきではありません。
スクリーンショットにどのような情報を表示するのが最適かを検討するために、ターゲットユーザーや競合他社を調査してください。我々の調査によると、ソーシャルプルーフ(アプリの受賞歴、評価、ユーザー数など)や行動喚起のメッセージ(「学ぶ」「始める」「探索する」など)をスクリーンショットに表示することで、CVRが2倍になり、最終的に優れた結果を達成することがわかっています。
アプリのデータを活用することで、ユーザーに良い印象を与えることもできます。教育アプリならレッスンを予約できる先生の数を表示するのもよいでしょう。写真・動画編集アプリならテンプレートやフィルターの数を示すのも効果的です。これらの情報はユーザーの注目を集め、信頼獲得を手助けします。
我々の経験によると、ユーザーのおよそ半分はアプリのプロダクトページを3秒間で離脱しています。スクリーンショットをわざわざ拡大してまでキャプションやテキストを読んだりすることはないのです。にもかかわらず、分析したプロダクトページの40%は読みづらいキャプションやテキストを含んだスクリーンショットを掲載しています。
スクリーンショットにテキストを追加するとしたら、どのようなことを考慮するべきなのでしょうか。
我々の調査の結果、36%のアプリはスクリーンショットに要素を詰め込みすぎていることが判明しました。スクリーンショットを構成する要素が多すぎると、ユーザーはアプリとその機能について明確なメッセージを得られません。
スクリーンショットのデザインで重要なのは、一目で理解できること、余白を確保することです。スクリーンショットを制作する際は、ユーザーの興味をアプリの主要機能やキーメッセージに惹きつけること意識しましょう。競合他社やターゲットユーザーの分析に基づく戦略の一部であれば例外ですが、原則としてスクリーンショットには余計な要素を含めないことが重要です。さらに、A/Bテストを通じて、ターゲットユーザーにとって最適なスクリーンショットを見つけることをおすすめします。
ユーザーにとってスクリーンショットはアプリをダウンロードするかどうかを決める重要な要素です。アプリの重要な機能やメリットを示さなければいけません。しかし、アプリの35%はその提供に失敗しているのです。
一枚のスクリーンショットにつき、紹介する機能はひとつにしましょう。情報を詰め込み過ぎるとアプリのメリットが把握しづらくなります。最も多く閲覧されるスクリーンショットは1枚目から3枚なので非常に重要性が高くなります。アプリの最も重要な機能の紹介と適切な価値提案ができているかを確認してください。
調査対象となったプロダクトページのほぼ3分の1にはクオリティの低いスクリーンショットが含まれていました。陳腐なストック写真や曖昧な要素、背景とのコントラストが弱いテキストでユーザーの認識を損ねています。
このようなスクリーンショットはコンバージョンにおいて決定的な障壁となる可能性があります。ただし、注意したいのはターゲットユーザーに対してA/Bテストを実施しないと効果がわからないということです。ターゲットオーディエンスは地域、店舗、カテゴリやアプリごとに行動や認識が異なるため、マーケティングによって得られた仮説はテストして裏付ける必要があります。
アプリの主要な機能を明確にデザインしたアイコンはCVRを2倍にする可能性があることがわかっています。ユーザーが自分が探しているアプリであることを認識しやすくなるからです。
しかしながら、分析したアプリの31%がカテゴリに関連する要素をアイコンデザインに取り入れておらず、ユーザーの注意を引くことができていません。
ターゲットユーザーの興味や期待、アプリを利用する主な目的を調査し、競合やアプリ業界をリードしているアイコンのリサーチに力を入れることをおすすめします。現在の市場でのベストプラクティスを土台としつつ、競合の中で目立つことデザインを目指すのです。
アプリの評価は、CVRに影響を与える重要な要素のひとつです。ユーザーは最低でも星4つの評価があるアプリをダウンロードする傾向にあります。我々の経験では、星3つの評価のアプリは潜在的に「悪い製品」とみなされており、CVRはほぼ半減します。
また、ユーザーは星5つの評価がついたアプリを警戒します。「そんなに良いアプリがあるはずがない」と判断することがあるのです。あわせて、App Storeチームが星4つ未満のアプリを特集することは滅多にないことも覚えておきましょう。
レビューはユーザーの体験やアプリの満足度に関する重要な情報源でもあります。ユーザーが残したレビューに関してはすべてに対応することをおすすめします。既存ユーザーと新規ユーザー両方の信頼とロイヤリティを構築することができるからです。
「【ASO調査データ】App Storeのプロダクトページで犯しがちな間違い」「検索順位とビジビリティを台無しにするApp Storeのプロダクトページ 間違いと改善方法」、そして本記事と3回にわたって、App Storeのプロダクトページにおける、犯しがちな間違いと改善手法について解説してきました。
ASO(アプリストア最適化)対策は非常に重要です。適切に実施することでアプリのビジビリティをコントロールし、ターゲットユーザーの検索結果に表示されるようになります。それがダウンロードにつながるのです。
ASO対策の効果を最大化するために、プロダクトページを新鮮な視点で見直し、アプリのメタデータ、ビジュアルセット、パフォーマンスの指標に関するよくある間違いを修正しましょう。ASO対策は「一度やって終わり」という性質のものではありません。継続的なモニタリングと改善を怠らぬよう注意をしてください。
Repro株式会社が制作した独自の市場調査資料、ホワイトペーパー、お役立ち資料です。
ほかでは知ることのできない貴重な情報が掲載されているので、ぜひダウンロードしてご覧ください。