指名検索でも約半数は離脱!?独自調査でわかったアプリストア検索とインストールの実態

山﨑 信潔
山﨑 信潔
2025.05.12
指名検索でも約半数は離脱!?独自調査でわかったアプリストア検索とインストールの実態

目次

アプリの新規ユーザー数。すべてのアプリデベロッパーがその増大を望んでいます。アプリはユーザーに利用されてはじめて価値を持ち、収益を生み出すものだからです。一方、アプリサービスの流行の変化は非常に早く、一世を風靡したアプリが1年後には名前を聞かなくなるなんてこともしばしば。
そこでReproでは、2025年1月に「モバイルアプリのインストール実態調査」と題した調査を実施。アプリのインストールに関するユーザーの行動とその実態を明らかにしました。本記事では、特に「アプリストア内での検索」について興味深いデータを紹介します。

モバイルアプリのインストール実態調査(全54ページ)

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半数以上は3カ月に一度はアプリをインストールしている

「モバイルアプリのインストール実態調査」では、それぞれのユーザーがどの程度の頻度で新しいアプリをインストールしているのかを尋ねています。アプリがインストールされる機会がどれくらいあるのか、どのくらいのスピードでスマートフォン内のアプリに新陳代謝が起きているのかを明らかにするのが目的です。

■アプリのインストール頻度(全体・性別)
【グラフ】アプリのインストール頻度(全体・性別)出典:「モバイルアプリのインストール実態調査」Repro株式会社

アプリのインストール頻度を尋ねたところ、「1カ月に1度程度」「3カ月に1度程度」という回答がそれぞれ20%を超え、ボリュームゾーンとなっていることがわかりました。また、性別を分けて集計すると、男性の方がインストール頻度が、やや高いことがわかっています。

また、このデータを年代別に見るとより深い示唆が得られます。それが下のグラフです。

■【年代別】アプリをインストールする頻度
【グラフ】年代別 アプリをインストールする頻度
出典:「モバイルアプリのインストール実態調査」Repro株式会社

グラフを見ると一目瞭然で、年齢が若くなるほどアプリをインストールする頻度が多くなっていくのです。10代では「1カ月に1回程度」以上の頻度を選択した人が50%以上となりました。デジタルネイティブ、スマホネイティブ世代のアプリへの感度の高さがうかがえる結果となっています。必要に応じてアプリをインストールするのではなく、面白そうなもの、流行っているものがあればとりあえずインストールしてみるという行動を取っているのかもしれません。

インストールはアプリストア内でのアプリ名指名検索が大半

それでは、世の中の人々はアプリをどのようにインストールしているのでしょう。どのようなきっかけ、経路であろうと、アプリのインストールは原則としてアプリストア(App Store、Google Play ストア)のアプリ詳細ページから行われます。そこでインストールを目的としたアプリ詳細ページへのアクセス方法を調査しました。

■アプリ詳細ページへのアクセス方法(最も多い方法)
【グラフ】アプリ詳細ページへのアクセス方法(最も多い方法)出典:「モバイルアプリのインストール実態調査」Repro株式会社

圧倒的に多かったのが「アプリストアを開いて、インストールしたいアプリの名前を検索した」で54.3%。ほとんどの人がアプリストアにアクセスした時点でインストールするアプリを決めているということでしょう。続いたのは「アプリストアを開いて、インストールしたいアプリに関連するキーワードを検索した」でしたが、14.4%でアプリ名指名検索の4分の1程度にすぎません。どれだけアプリ名の指名検索が起点になるインストールが多いのかがわかります。

指名検索後、他のアプリに浮気することは珍しくない

「モバイルアプリのインストール実態調査」では、指名検索後の行動についてさらに深掘りした設問を設けています。それは「アプリストアでインストールしたいアプリの名前を検索したあとにそのアプリをインストールせず、同ジャンルの別のアプリをインストールしたことはありますか?」というもの。

例えば、「『LINEマンガ』をインストールしようと検索したが、『LINEマンガ』はインストールせずに、アプリストアの検索結果から『めちゃコミ』をインストールした」というようなケースです。結果は下のグラフのようになりました。

■指名検索後に当初の予定とは別のアプリをインストールした経験
【グラフ】指名検索後に当初の予定とは別のアプリをインストールした経験出典:「モバイルアプリのインストール実態調査」Repro株式会社

「はい」と回答した人は実に49.9%にも上りました。「このアプリをインストールしよう」と決めていたにもかかわらず、指名検索後に別のアプリを選択するケースは少なくないのです。

では、ユーザーはどのような理由で、当初インストール予定だったアプリではなく、別のアプリをインストールすることになるのでしょうか。その理由も尋ねています。

■指名検索後に当初の予定とは別のアプリをインストールした理由
【グラフ】指名検索後に当初の予定とは別のアプリをインストールした理由※複数回答可。割合は364名に対する各選択肢の回答比率。
出典:「モバイルアプリのインストール実態調査」Repro株式会社

「レビューの内容が良かったから」「評価スコアが高かったら」「機能・サービス内容に魅力を感じたから」という選択肢を、ぞれぞれ47.5%、43.4%、42%が選んでいます。レビューや評価はアプリ詳細ページにアクセスしなければ確認できませんし、機能・サービスの内容もアプリ詳細ページでチェックする場合が多いはずです。

つまり、「インストールしたいアプリが決まっている」「そのために指名検索をした」あとにも、ユーザーは詳しい比較検討を行っているわけです。逆にいえば、詳しい比較検討をした結果として「インストールしたいアプリが決まっている」状況になったわけではないということ。アプリならではのユーザー行動・インサイトかもしれません。

もうひとつ注目すべきなのは「検索結果で上位に表示されたから」を選択した人が42.6%もいること。Apple Search Adsのようなアプリ内検索結果に対する広告出稿において、他社アプリ名をキーワードとして設定するのがセオリーになっています。この結果はその有効性を裏付けていると捉えることもできます。

  1. 「テレビで紹介してたこのアプリをインストールしてみよう」
  2. 「あれ?検索したら似たようなアプリがたくさん出てきた」
  3. 「こっちのアプリのほうがいいみたい!こっちにしよう!」
    というようなシーンが思い浮かびます。

最終判断の場となるアプリ詳細ページの改善は必須

今回の調査では、アプリストア外での認知やユーザーの意思決定が、アプリストア内でひっくり返る可能性が多分にあることが浮き彫りになりました。そして、意思決定を覆す起点となるのがアプリ詳細ページです。

Reproでは、定期的にアプリ集客に関する相談会を開催しているほか、ASO(アプリストア最適化)対策支援のソリューションも提供しています。アプリ詳細ページの最適化に改善の余地が残されているお客様が多いのが現状です。多くのアプリが伸びしろを十分に残しているにも関わらず、適切な施策を実施しきれていないのです。

アプリ詳細ページはアプリをインストールする際、ユーザーが必ずタッチするポイントです。自社のアプリの魅力をしっかりと伝えきれているかを確認してみてください。

■調査概要

  • 調査名:モバイルアプリのインストール実態調査
  • 調査期間:2025年1月29日~2025年1月31日
  • 調査方法:インターネットアンケート調査
  • 調査対象:日常的に「iPhone」もしくは「Androidスマートフォン」を使用し、自身でアプリのインストールをしたことがある方
  • 有効回答者数: 1,236名

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