2020.12.15

本記事は2018年8月27日にD2C Rにて開催されたイベント「#MarketingLIVE vol.2」での発表内容を元にしたレポートです。近年、ゲームアプリ市場は成熟しつつあり、どのようにマーケティングを行うかが収益化のポイントとなっています。今回は、人気アプリの担当者の方が、実際に取り組んでいるマーケティングを、事例を踏まえて紹介します。
株式会社D2C R 取締役 戸倉優太 (とくら・ゆうた) 氏
リテンションマーケティングは、いかにユーザーに継続してアプリを使ってもらうかという観点でのマーケティングを指し、近年重要視されています。では、なぜリテンションマーケティングが重要なのでしょうか?
近年、ソーシャルゲーム市場は成長が鈍化傾向にあります。これに伴い、新規ユーザーを獲得することが難しくなって来ているためリテンションに注力する必要が出てきているのです。
ゲームアプリのセールスランキングを見てみると、長期タイトルが上位を占めていることがわかります。これらの長期タイトルは依然として絶大な人気を誇っており、なかなか新規タイトルを人気アプリにするのは難しい状況にあるのです。
新たにインストールされたアプリの3日間継続率は平均20%となっており、初回起動後の3日間がその後のリテンションのためにはいかに重要かがわかります。つまり、新規ユーザーの獲得だけでなく、継続して使ってもらうための取り組みも必要となってくるのです。
では、リテンションを改善するためには、具体的にどんな施策を行えばいいのでしょうか。アプリを継続的に使ってもらうには、各施策を様々なチャネルで行うことが重要になってきます。
アプリ内での施策としては、活用促進のためのコラボイベントやログインボーナス、休眠復帰のためのプッシュ通知などを実施するといいでしょう。
アプリ外での施策としては、リテンション広告を活用して休眠ユーザーの復帰を促します。また、活用促進のためにオフラインでのファンミーティングやオンライン配信イベントなどを開催してファン化させることもリテンションに大きく影響します。
「チュートリアル」「ストーリー1 クリア」などのイベントを突破すると、ユーザーはゲームの楽しさを理解し始めるため、その後のアプリ起動率が上がり、リテンション率の向上にも効果があります。そのため、いかにハマるポイントを作りゲームの良さを理解してもらえるかが大切になってくるのです。
また、DAUを維持するためには、アクティブユーザーのみに頼るのではなく、リテンション施策を実施してユーザーを積み上げることが重要になって来ます。
リテンションマーケティングを行うことでアプリを大きく成長させることが可能になります。今回ご紹介した施策を参考に、DAUを維持してください。ご清聴ありがとうございました。
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