世界のアプリ業界マップ・Googleが推奨する画像生成AIのアプリ開発統合 - 今週の海外アプリニュース（2025/10/17号）

2025年10月17日、最新の海外アプリマーケティングニュース。今週は世界のアプリの業界マップ、Googleが紹介する画像生成AIのアプリ開発活用法、そしてスマートフォンの世界出荷台数と、アプリだけでなくモバイル市場全体に枠を広げてニュースをお届けします。
※本記事における日時の記載は、特別な断りがない限りすべて現地時間です。

Business of Appsが「ショッピングアプリ業界マップ 2025」を発表

2025年10月13日、「Business of Apps」がグローバル規模の「ショッピングアプリ業界マップ 2025（Shopping App Market Map 2025）」を発表しました。「Amazon」「Taobao」といったマーケットプレイス型から、「Temu」がリードするディスカウント・マーケットプレイス型、「eBay」「Depop」のようなCtoCマーケットプレイス型、そのほかファッション、フードデリバリー、家電といったジャンル別のショッピングアプリまで幅広く網羅されています。

日本国内のアプリマーケティング施策は、残念ながらグローバルに一歩遅れを取ることが多い状況です。世界のリーダーアプリの取り組みをチェックしておくことは、国内ライバルとの競争に打ち勝つ足掛かりになるかもしれません。

また、Business of Appsでは、ショッピングアプリだけでなく、旅行アプリ、生産性向上アプリ、AIアプリ、アプリ開発といった、様々なジャンルの業界マップを公開しています。幅広く世界のアプリ市場を俯瞰できるので、一度、目を通しておくとよいでしょう。

※画像引用：Shopping App Market Map 2025

Googleが画像生成AIを用いたユーザーエンゲージメント向上ノウハウを公開

2025年10月13日、Googleが自社の開発者向けブログで、画像生成AIを用いたユーザーエンゲージメント向上ノウハウを公開しました。冒頭で「アプリにカスタム画像を追加すると、ユーザーエクスペリエンスを大幅に向上・パーソナライズし、エンゲージメントを高めることができます」と語り、その有効性を強調しています。

解説されているのは、「Firebase AI Logic」の2つの新機能である、「Imagen」「Gemini 2.5 Flash Image（Nano Banana）」を用いた手法です。例えば、Imagenでは既存の画像ファイルの一部をマスクして、マスク部分だけをAIによってパーソナライズ可能。上手に活用すればアプリのデザインを、ユーザーにとって自分だけのものにすることもできます。

一方、Nano Bananaは推論に優れたモデルなので、アプリのコンテキストやユーザー操作に合わせた画像生成が得意。アプリ体験の中で、そのタイミングに適切な画像を自動生成することが可能です。サンプルコードが掲載された実践的な記事なので、自社のアプリを「AIで進化させられないか」と考えたことがある人はぜひ確認しておきましょう。

※画像引用：Boost user engagement with AI Image Generation

IDCが2025年Q3の世界のスマートフォン出荷台数データを発表

2025年10月13日、International Data Corporation（IDC）が、スマートフォン世界出荷台数データを発表しています。2025年3Qの出荷台数は前年同期比で2.6％の成長。後押しをしたのは、AI搭載スマートフォンへのニーズ拡大でした。AIが買い替え需要を刺激したのです。アプリケーションに軸足を置いた話題で取り上げられることが多いAIですが、ハードウェア市場にも確実に影響をもたらしています。

また、Samsungの「Galaxy Z Fold7」「Galaxy Z Flip7」も好調。デザイン、フォルムが固定化していたスマートフォンですが、折りたたみ型スマホの普及が徐々に始まっています。

■2025年Q3 スマートフォン世界出荷台数 トップ5社

※単位：百万台（速報値）
※出典：Worldwide Smartphone Market Grows 2.6% in Q3 2025 as Upgrades Accelerate, Driven by New Innovative Products, according to IDC