【Google I/O 2025速報】アプリマーケターが注目すべき9つのアップデート

山﨑 信潔
山﨑 信潔
2025.05.22

目次

日本時間の2025年5月21日、Googleの開発者向け大規模カンファレンス「Google I/O 2025」が開催されました。キーノートは生成AI「Gemini」に関する話題で埋め尽くされましたが、個別のセッションにはAndroidやGoogle Playの最新情報を発表するものも存在しています。本記事では、アプリマーケターに関連が深い「What's new in Google Play」セッションにフォーカスして速報します。

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大規模アップデートを迎えたGoogle Play Console

セッションの冒頭で紹介されたのが「Google Play Console」の新機能。内容は2025年3月から4月に発表・実装されたものと新情報が混在したものでしたが、改めて丁寧にプレゼンテーションが行われた印象です。主要ポイントを改めてチェックしておきましょう。

Google Play Consoleのアップデートの主要ポイント

  • ダッシュボードのリデザイン
  • 「起動数」「起動率」「事前登録数」などの新指標の追加
  • アプリリリース停止機能の追加
  • 新たな問題検出ツールの追加
  • 「Android Vitals」に新指標「Low Memory Kill」を追加

ダッシュボードのリデザイン

Google Play Consoleのダッシュボードが「テストとリリース」「モニタリングと改善」「ユーザーを増やす」「Google Play で収益化」という4つのカテゴリを中心に再設計されています。各カテゴリの情報は、重要度の高い3つの指標が一覧表示される仕様。さらに最下部には「KPIトレンドのモニタリング」セクションが追加されました。

この変更にともなって、「テストとリリース」「モニタリングと改善」専用の概要ページも追加されました。「ユーザーを増やす」「Google Play で収益化」についても今後、概要ページが用意される予定だといいます。

■再設計されたGoogle Play Consoleのダッシュボード【図】Google Play Consoleの新しいダッシュボード※画像引用:From dashboards to deeper data: Improve app quality and performance with new Play Console insights

「起動数」「起動率」「事前登録数」などの新指標の追加

ストアのパフォーマンスを計測する指標に、「起動数」や「起動率」「事前登録数」などの新指標が追加されました。このアップデートによってインストール数だけではなく、収益化にとってより重要なエンゲージメントやリテンションのモニタリングが可能になります。

Google I/Oでのプレゼンテーションはあっさりしたものでしたが、デベロッパーにとっては非常に重要な更新といえます。

アプリリリース停止機能の追加

従来はアプリが一度公開されてしまうと後戻りができませんでした。今後、Google Play Consoleと「Publishing API」を通じて、完全に公開されたリリースを停止し、問題のあるバージョンがユーザーに届くのを防ぐことができるようになります。

■アプリリリース停止機能【図】Google Play Consoleのアプリリリース停止機能※画像引用:I/O 2025: What's new in Google Play

新たな問題検出ツールの追加

「 edge-to-edge レンダリング」のエラーと、レターボックスやレイアウトの制限によって引き起こされる大画面レイアウトの問題を検出するチェックツールが実装されています。また、リリースダッシュボードには、最新のリリースについて、対応優先度の高い問題とその修正方法が表示されるようになっています。

■新たな問題検出ツール【図】Play Consoleの新たな問題検出ツール※画像引用:From dashboards to deeper data: Improve app quality and performance with new Play Console insights

「Android Vitals」に新指標「Low Memory Kill」を追加

「Android Vitals」で、新たな指標である「Low Memory Kill(LMK)」の計測が可能になりました。デバイス固有の問題であるメモリの制約を統計的にモニタリングできるようになるため、より高い品質を実現するための足掛かりになるはずです。

■Play ConsoleのLow Memory Killの計測【図】Play ConsoleのLow Memory Killの計測※画像引用:From dashboards to deeper data: Improve app quality and performance with new Play Console insights

キュレーションスペースの地域・カテゴリ拡大

「キュレーションスペース」は「Google Play ストア」内にある特定テーマの情報が集約されたページ。タブの形で展開されています。日本国内では「コミック」のキュレーションスペースが表示されており、毎月92万人ものユーザーがアクセスしているとのこと。好評を背景にさらに多くの地域・カテゴリで展開されることが発表されました。

■Google Play ストアのキュレーションスペース【図】Google Play ストアのキュレーションスペースのスクリーンショット※画像引用:I/O 2025: What's new in Google Play

トピックブラウズページの公開

タイムリーかつ視覚的にリッチなコンテンツが掲載される「トピックブラウズページ」が新たに実装されます。5月にアメリカで「メディア&エンターテイメント」のカテゴリからスタートする予定。2025年後半には全世界で展開されることが発表されました。

■Google Play ストアのトピックブラウズページ【図】Google Play ストアのトピックブラウズページのスクリーンショット※画像引用:I/O 2025: What's new in Google Play

アプリ詳細ページの表現力が飛躍的に向上

Google Play ストアのコンテンツ表現力が格段にアップ。2025年7月から、すべてのデベロッパーがアプリ詳細ページにーローコンテンツカルーセル」と「YouTube再生リストカルル」追加できるようになります。さらに、音声系のアプリの訴求力を高められる音声サンプルの掲載も開始予定です。

■ヒーローコンテンツカルーセル・YouTube再生リストカルーセル・音声サンプル【図】Google Play ストアのヒーローコンテンツカルーセル・YouTube再生リストカルーセル・音声サンプルのスクリーンショット※画像引用:I/O 2025: What's new in Google Play

Engage SDKを活用したコレクションのグローバル展開

Google I/Oの開催当日である日本時間2025年5月21日、「コレクション」機能が日本にも展開されました。コレクションはGoogle Play Store外に対してもパーソナライズされたコンテンツを配信し、インストールやエンゲージメントを高められる新たなチャネル。機能の詳細は「Introducing Collections, a new on-device surface for your content」でチェックできます。

■Google Playのコレクション【図】Google Playのコレクションのスクリーンショット※画像引用:I/O 2025: What's new in Google Play

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