本記事は、フード/ドリンクアプリをプロモーションする方法をご紹介します。すべての種類のアプリに適用可能なプロモーション方法はありません。自分のアプリ、顧客に最も適した方法を見つけて、アプリを紹介しましょう。
ビジネスモデル
フード/ドリンクアプリの場合は、コンテンツ次第で適切なビジネスモデルは異なります。例えば、料理を作るためのコツを教えてくれるアプリで、そのアプリが広く認知されていれば、ある一定の金額なら喜んで支払ってくれる人が集まってくるでしょう。またアプリを無料で提供し、プレミアム機能を用意する方法もあります。収益を増やすという点では、手頃に利用できる広告もあるので、それを活用するという手もあるのです。どれを選ぶにしても、ビジネスモデルを決定する時には、市場を入念に調べましょう。しかし、収益をあげる方法を考える前にまず、ユーザーにとって価値のあるアプリを提供するということを忘れないでください。
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フード/ドリンクアプリをプロモーションする方法
誰にとっても飲食は欠かせないものです。それを理由に簡単にユーザーをたくさん獲得できると思っていませんか?しかし上の画像を見て、もう一度考えてみてください。トップセールスランキング上位のアプリは、オーナーが多くの時間と資金をつぎ込んでやっとランクインを果たしたのです。自分のアプリをそれより上に持っていくにはどうすればいいかと問われると、言葉に詰まってしまいます。多くの方が期待しているような魔法の施策はありません。アプリをターゲットの顧客に見つけてもらうには、多大な努力とコミットメントしかないのです。
他のアプリを参考にする!
常に競合アプリに気を配り、他のアプリのオーナーはどのような方法で顧客を引き付けているのか、開発の段階から探っておきましょう。IoT (Internet of Things) はご存知でしょうか。「Diageo」は、ジョニーウォーカー・ブルーラベルのボトルとアプリを、センサーを使って連携させる仕組みを生み出しました。これには感銘を受けた方も多いのではないでしょうか。もちろんこの種の技術は万人が使えるものではありませんが、ほんの少しのクリエイティビティとイマジネーションさえあれば、何か新しいものを生み出してユーザーをびっくりさせることができます。
ImageSource: https://www.slideshare.net/misterdom/whats-in-the-iot-devops-toolbox
ユーザーの全てのニーズに応える!
目的を達成するための簡単なルートなどありません。自分のアプリをユーザー視点で見ることができるように、常に目を光らせておく必要があります。ではここで少し「スターバックス」のアプリについて考えてみましょう。スターバックスのアプリが世界で最も人気の高いフード/ドリンクアプリとなった理由は、そのアプリがユーザーの求めるありとあらゆるものを提供してくれるからです。スターバックスの戦略には、特別割引からユーザー生成コンテンツまで多彩なマーケティングテクニックが巧妙に取り入れられています。
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ユーザーごとにパーソナライズされたアプリを提供する!
「Yummly」のアプリでは、ユーザーひとりひとりが異なる内容を楽しむことができます。顧客は特別扱いされたいと思っているのです。そして他の人とは異なる特別な待遇を受ければ、満足度も高まります。そこで各ユーザーに合わせて提供する内容を変えられるように、必要となる技術を導入しなければなりません。顧客に何かアレルギーを持っている人はいないか、嫌いな食材のある人はいないか把握する必要もあります。アレルギーのみでなく、顧客の様々な要求に合わせて、顧客をグループ分けしていく必要もあるのです。顧客の中にはローフードを好む人もいればベジタリアンもいます。肉のない食事なんて想像もできないと言う人も何人かいるでしょう。ユーザーを理解し、ユーザーに合わせて行動してください。ちょうどお手本となるのが「Yummly」のアプリです。
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時間を節約できるアプリを提供する!
料理の宅配サービスアプリ向けのプロモーション方法を紹介します。ユーザーは宅配を頼んだら、温かくて美味しい料理を届けて欲しいですよね。ゲストをおもてなしする時には、受け取ったご馳走を自ら用意したかのようにふるまいたいところです。そんな方に「DoorDash」というモバイルアプリは必見です。「DoorDash」は希望のメニューを50分以内に届ける便利なアプリになります。正直なところ、たったこれだけの時間では、あなたはまともな料理を作り上げるのはかなり厳しいです。なので、アプリにオーダー追跡機能を追加し、有料オプションも用意しておけば、ユーザーはこのようなアプリを利用するでしょう。
ImageSource: https://itunes.apple.com/us/app/doordash-food-delivery/id719972451?mt=8
簡単で便利な操作性を提供する!
アプリを開発する前に、もう1点検討すべき点があります。それはアプリが提供するサービス全体の体験です。フード/ドリンクアプリの主な目的は、顧客の時間と費用を節約することです。アプリがなければ顧客は大きなレシピ本を見ながら、美味しくできる保証もないのにややこしい手順に従わなければなりません。本当に求められているアプリとは、簡単に使えて、ほんの数回タップするだけで悩みを解決する方法を教えてくれるアプリです。例えば「Paprika」は約5ドルの有料アプリですが、顧客はその便利な機能を体験すれば払った金額など忘れてしまいます。
ImageSource: https://itunes.apple.com/us/app/paprika-recipe-manager/id392408028?mt=8
視覚で興味を引きつける!
フードアプリは画像がすべてです。アプリについてユーザーに言葉だけで伝えようとしても、関心を引くだけの説得力がありません。アプリをダウンロードしたら使える機能を言葉のみでなく視覚要素を用いて見せる必要があります。そこで使えるチャネルが、ソーシャルメディアです。特に「Instagram」や「Pinterest」は視覚要素を中心に扱っているため最適です。オーガニック検索からユーザーを増やしたい場合、ソーシャルメディアに役立つ情報を投稿すれば、ロイヤルユーザーを引き付けることができます。「Instagram」で「Tasty」のアプリがどのように紹介されているかチェックしてみましょう。
ImageSource: https://www.instagram.com/p/BY_MOopHN2R/?hl=en&taken-by=buzzfeedtasty
プロモーションを楽しみましょう!
自分の開発したアプリを信頼し、人々の食生活に革命を起こすアプリだと自信を持って言えるのであれば、成功は目前です。食通の集まるところに出かけ、イベントに参加して、みんなにアプリを知ってもらいましょう。そして努力の結果、どれだけ素晴らしい成果が得られたか発信しましょう。「Jamie Oliver」にはなれませんが、プロモーションを進め、食べること、料理することへの愛を伝え続ければ、今まさに料理を楽しんでいるユーザーにもリーチできるはずです。
Image Source: http://www.jamieoliver.com/shop/jamies-apps/
最後に
これさえあればユーザーが美味しい料理とこだわりのお酒で食卓を飾れる、そんなアプリが完成した時に、プロモーションに使える特別な方法をいくつか紹介しました。完璧なアプリを開発するのは素晴らしいことですが、自らの働きかけなくしてそれをダウンロードしてもらえることは期待できません。これまでお話してきたように、ユーザーを本当によく理解することで、よりいっそう役立つアプリを提供できるようになります。
この記事は、App Samurai社のブログ"How To Promote Food And Drink Apps"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on App Samurai in English under the permission from the author.