みなさんはアプリのアイコンをどのように決めていますか? デザイナーに任せていたり、外注先に丸投げしてしまっているとしたら、新規ユーザー獲得のチャンスを失っていることになります。アイコンはアプリの「顔」であり、新規ユーザーがアプリをインストールするかを決める重要な要素です。一人の主観や社内だけの意見で決定や変更をしてしまうとユーザーに支持されるアイコンの色やデザインとかけ離れてしまい、DL数や評価を下げることにつながってしまいます。
最近ではUberがCEO自らデザインリニューアルの指揮をとり、アイコン以外も含めた大幅なリニューアルを行いましたが、リニューアル後の評価は散々なものでした。他の例としてはInstagramもアプリのアイコンを新しくしましたが、評判が決して良いとは言えません。これもユーザーの声を聞かずに自分たちの考え方だけをデザインに取り入れた結果だと思います。
上記のような失敗を避けるためには、アプリアイコンのA/Bテストが有効です。アイコンをA/Bテストすることで、ユーザーにダウンロードしてもらえるのはどんなアイコンのデザインなのかを客観的に検証することができます。こちらの記事のようにアイコンのA/Bテストを行い、アイコンによって新規インストール数に40%もの差が出たという事例もあります。
今回はアプリのアイコンのA/Bテストが可能なツールを目的別にご紹介します。どれも手軽に使い始めることができるので、ぜひ最後までご覧ください!
無料でアイコンのA/Bテストを行いたい場合
『Google Developer Console』上では無料で最大3つまでアイコンのバリエーションをテストすることができ、結果が良かったものをすぐに本番アプリに適用することができます。ただしテストできるのはAndroidアプリのみなので、iOSアプリでもA/Bテストを行うためには以下のツールを使う必要があります。
(https://support.google.com/googleplay/android-developer/answer/6227309?hl=ja)
アイコンのABテスト以外にストアページの分析も詳細に行いたい場合
『TestNest』は月額149ドルから利用可能です。アイコンのA/Bテストのみならず、ストアページの各画面の滞在時間や紹介ビデオの閲覧数など、ストアページを最適化するための様々なデータを取得・分析することができます。サポート体制も充実しており、『TestNest』のエキスパートがアプリストア最適化についての相談に乗ってくれるとのことです。
(http://thenextweb.com/insider/2015/07/14/testnest-offers-insightful-automated-ab-marketing-for-ios-app-developers/)
アプリストアページ全体のデザインも手軽に編集 & テストしたい場合
『SplitMetrics』の特徴としては、App StoreとGoogle Playのストアページのデザインを作成できる機能があることです。アイコンのA/Bテストは「アイコンの背景色だけ変えてテストしたい」といったニーズがあるかと思いますが、この機能を使えばPhotoshopなどを使わなくても簡単なデザインやレイアウトの編集ができます。あのAngry Birdsも利用している注目度の高いツールです!
ユーザーからの定性的なフィードバックも得たい場合
A/Bテストの結果だけでなく、選ばれた理由やアイコンに関する意見を知りたい場合は『PickFu』がオススメです。『PickFu』が保有する回答者群に対して「アプリのアイコンはどちらがいいか?」といった2択の質問を送ることで単なる数字上の結果だけでなく、アイコンに関する感想や意見ももらうことができます。
比較表
今回ご紹介した4つのツールについて比較してみました!導入の際の参考にしてみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。アイコンはASO(アプリストア最適化)のなかでも最も重要な要素のひとつなので、新規インストールに伸び悩んでいる方はまずアイコンのABテストから始めてみましょう!
ABテスト以外にアプリの新規ダウンロードを最大化するヒントを知りたい方はこちらの記事もご覧ください!