【海外ノウハウ】より良い結果をもたらすプッシュ通知のベストプラクティス9選

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2023.01.17
【海外ノウハウ】より良い結果をもたらすプッシュ通知のベストプラクティス9選

目次

モバイル化が進むなか、ユーザーとの効果的なコミュニケーションは、より多くのエンゲージメントとアプリのダウンロードを獲得するための重要なカギであり、プッシュ通知は多くの企業にとって強力なマーケティングツールとなります。

もちろん、ユーザーのなかにはプッシュ通知を押しつけがましくてわずらわしいものと感じる人もいるのは確かです。しかしながら、問題なのはツール自体ではなく、企業の誤った利用方法です。そこで本記事では効果的なメッセージをユーザーに届けるために必要なプッシュ通知のベストプラクティスをご紹介します。

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この記事は、BEEZERのブログ ”Top 9 Push Notification Best Practices for Better Results” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Revenue Wire in English under the permission from the company.

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プッシュ通知とは

プッシュ通知のベストプラクティスに話題を移す前に、プッシュ通知とは何なのかを簡単に説明しましょう。より直接的かつパーソナルなレベルでコミュニケーションが取れる強力なツールである理由をご紹介します。

プッシュ通知はクリック可能なポップアップメッセージであり、ユーザーの端末やブラウザに関係なく表示されます。ユーザーがブラウザ上どこにいても、オンラインもしくはブラウザを起動している限り、プッシュ通知を受け取ることができます。

そうはいうものの、プッシュ通知とアプリ内メッセージは別物であることを覚えておくのは重要です。アプリ内メッセージは通常、ユーザーの端末内にインストールされているアプリの、あるアクションをトリガーとして起動します。一方で、プッシュ通知は、ユーザーが通知を許可している限り、いつでも配信することができるのです。

ASOプッシュ通知のベストプラクティス: Anatomy of a push notification

他のデジタルマーケティング手段と比較して、プッシュ通知は比較的新しく、企業は効果的なプッシュ通知の戦略を確立するために、様々なアプリケーションやユースケースをテストしているのです。

プッシュ通知のメリットとは

マーケティング戦略にプッシュ通知を取り入れると、多くのメリットがあります。

カスタマーエンゲージメント

他の手段とは対照的に、プッシュ通知はより直接的にユーザーにリーチします。適切な時間に適切なコンテンツを適切なユーザーに提供することができるため、とても効果的な方法です。

コンバージョン率

プッシュ通知を正しく利用することができれば、飛躍的にコンバージョン率を高めることができます。プッシュ通知を使うとディスカウントや特売情報、製品のお知らせやインサイトを適切なタイミングで配信できるのです。

競合が少ない

ディスプレイ広告やGoogle検索など、他のマーケティング手段と比較すると、プッシュ通知は競合が少ないです。基本的には、ユーザーの注目を奪い合うだけです。逆に、ディスプレイ広告は何百万ものアプリやWebサイトと同時に争わなければなりません。

質の高いオーディエンス

プッシュ通知は既にアプリに詳しい(端末内にアプリをインストールしている)ユーザーをターゲットにしているため、貴社から購入する可能性のある質の高いオーディエンスにリーチできます。それに比べると、他のデジタルマーケティング手段は、まだあなたのサービスを理解していないファネルの最上位層にしかリーチできないのです。

重要な指標をトラッキングする

プッシュ通知と強力なアプリ分析ツールを組み合わせることで、継続的なアプリのパフォーマンスを追跡し、消費者行動に関する貴重なインサイトを得ることができます。オーディエンスを理解することで、コミュニケーションをさらにパーソナライズすることができます。

プッシュ通知のメリットを知ったところで、プッシュ通知のベストプラクティスについて学んでいきましょう。

プッシュ通知のベストプラクティス9選

先述したように、プッシュ通知は適切に活用しないと、簡単に迷惑で邪魔なものになってしまいます。企業の多くはプッシュ通知の配信数が適切でなかったり、適切なユーザーに適切なメッセージを配信できていなかったりします。例えば、有料ユーザーに「無料プランから有料プランにアップグレードしてください」という通知を配信することを想像してください。パーソナライズされているように感じるでしょうか。

このようなメッセージを配信してしまうと、成果が上がらないだけでなく、プッシュ通知の配信を停止されてしまう可能性もあるのです。相手の関心を失ってしまうと、それ以上直接コミュニケーションを取ることができなくなります。

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このような事態を避けるためにも、企業がマーケティング戦略のなかでプッシュ通知を導入する際に、考慮すべき最も重要なベストプラクティスをいくつか紹介しましょう。

【1】タイミングを最適化する

プッシュ通知のパーソナライゼーションにおいて、データに基づく最善の方法のひとつは、ユーザーにとって最適なタイミングでプッシュ通知を配信することです。このタイミングはユーザーによって異なる可能性があることに注意してください。

タイミングをパーソナライズする方法のひとつとして、ユーザーのカレンダーのデータを活用し、重要なイベントにプッシュ通知が割り込む可能性がないようにすることが挙げられます。特に、スマホを利用してイベントを視聴している場合、非常に迷惑になる可能性があります。ユーザーと繋がるのに最も適切なタイミングを見つけ出すもうひとつの方法として、端末を使用する習慣を分析することで、どうしても避けなければいけないタイミングを切り捨てることができます。

【2】位置情報を活用する

2番目のベストプラクティスは、位置情報を活用し、ユーザーベースを効率的にセグメント化することです。

位置情報を利用すると、ユーザーがどのタイムゾーンに住んでいるのかを把握でき、タイミングの最適化だけでなく、オファーやプロモーションを適切な場所に調整することができます。

例えば、アメリカだけの特別なプロモーションを提供する場合、位置情報を利用してプロモーションが適用されないヨーロッパにはプッシュ通知が送信されないようにできます。

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位置情報データはジオフェンシング、ジオターゲティング、ジオフレーミングなど、様々なツールや技術を活用することで利用できます。更に詳しく知りたい場合は、netcorecloud.com.から、こちらの記事をご確認ください。

【3】事前許諾通知

プッシュ通知はユーザーがアプリをダウンロードしたら(PWA=プログレッシブWebアプリの場合はURLにアクセスすると)、すぐに配信することができます。しかし、iOSネイティブのアプリの場合は、ユーザーがプッシュ通知を確かに許諾したと確認するための追加手順が必要です。

そのため、プッシュ通知のベストプラクティスとして次に挙げるのは、プッシュ通知を配信する前に、事前許可通知が含まれていることを確認することです。ただし、これはiOSに限った話であり、Androidユーザーはデフォルトで通知を受け取る設定になっているので、受け取りたくない場合は主体的にオプトアウトする必要があります。PWAでも同じことが言えます。

PWA

【4】ウェルカム通知を送信する

すべての企業が実施すべき最も重要なプッシュ通知のベストプラクティスのひとつは、ユーザーがアプリのオンボーディングを完了したら、すぐにウェルカム通知を送信することです。また、事前許諾通知(iOS用)と組み合わせることで、ユーザーの同意を確認し、すぐさま直接的なコミュニケーションを開始することができます。

また、ウェルカム通知を活用し、アプリで販売している商品(有料プランがある場合はアプリ自体)のキャンペーンや割引を掲載することも可能です。

【5】関連性のある通知を送信する

次のベストプラクティスは、関連性のあるコンテンツを配信することです。言い換えると、ユーザーにとってプッシュ通知がどれだけ価値があるかということです。ユーザーに「こんにちは」など、何の価値もなく関係のない通知を配信することは、おそらくユーザーが最も嫌がる行為です。やりすぎてしまうと、ユーザーがアプリをアンインストールしたり、二度と利用してくれなくなったりします。

アプリの分析を活用することで、ユーザーの行動やどのページを訪れたか、どのようなコンテンツの更新を待ち望んでいるのかなどを知ることができます。例えば、ユーザーがアプリ内でいくつか商品をお気に入りとしてマークしており、ショッピングカートに頻繁にアクセスしていることが分かった場合、商品を購入させるために特別なディスカウントという形でユーザーを後押ししましょう。そこで、商品の10%オフや15%オフのプッシュ通知を配信するのです。

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他には、例えばスポーツアプリを運営しており、ユーザーがかなりの割合でおもにサッカーのページを閲覧しているとします。この時、ただ色々なスポーツに関する配信を行うのではなく、サッカーに関する最新で特別なプッシュ通知を配信するのです。

【6】リアルタイムでアップデート情報を配信する

次のプッシュ通知に関するベストプラクティスは、正確な最新情報をリアルタイムで配信することです。例えば、スポーツのアプリであれば、試合のスコアやお気に入りのチームに関する最新ニュースを配信することができます。また、エンターテインメント系のアプリであれば、プッシュ通知を使って、ユーザーが興味を持ちそうな番組やポッドキャストの最新情報を配信することができるのです。

BeezerのようなDrag & Dropのウェブアプリビルダーを利用すれば、リアルタイムでアップデートを提供することがさらに簡単になります。高度な機能により、プッシュ通知をすぐに配信できるだけでなく、アプリのコンテンツや機能を即座に更新することも可能です。修正をして、公開ボタンを押すだけで、ユーザーはすぐに更新されたコンテンツを見ることができます。もう、アプリストアのアップデートに煩わされることはありません。

【7】ユーザーに感謝を伝える

プッシュ通知のベストプラクティスとして、もうひとつ重要なのは、ユーザーに感謝の気持ちを伝えることです。多くの企業は、プッシュ通知を一方的なコミュニケーション手段として扱い、自社製品の販売や自社アプリのマーケティングしか行わないという事態に陥っています。正直なところ、実際の価値を提供しない商業的なメッセージを常に送られることは誰も好まないでしょう。

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価値あるコンテンツやインサイトを提供するだけでなく、ユーザーに感謝の気持ちを伝えましょう。「コミュニティの一員として参加していただき、ありがとうございます」や「アプリを利用していただき、ありがとうございます」といったシンプルなメッセージを送るのも効果的です。また、新年のお祝いなど、年間行事にあわせて特別なメッセージを送ることも良いでしょう。

【8】価値のあるフィードバックを得る

最高のサービスを提供しようと努力する企業は、ユーザーからのフィードバックを得ることが、長期的に成長するためには非常に大切であることを知っています。実は簡単に解決できることが原因で、ユーザーがサービスを解約していることが判明するかもしれません。問題なのは、アプリの問題点を知らせるよりも、アプリから離脱したりアンインストールしたりするユーザーが多いことです。

このため、ユーザーが離脱して手遅れになる前に、積極的にプッシュ通知を活用してフィードバックを得るようにしましょう。また、アプリ分析を活用して離脱するリスクのあるユーザーを特定し、アプリ体験を共有してもらうこともできます。大抵の場合、ユーザーはあなたの積極性を前向きに受け止めてくれますし、ユーザーは思いや意見を正直に共有することでアプリに対する思い入れがさらに強くなる可能性もあります。

最悪の場合、それでも一部のユーザーが離れてしまうことはありますが(プロセスにおいてはまったく普通のことです)、少なくともアプリの体験をさらに向上させるために利用できる価値のあるフィードバックを得ることができるでしょう。

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【9】クーポンやディスカウントを提供する

最後のベストプラクティスは、プッシュ通知を利用してプロモーションコード、ディスカウントやクーポンをユーザーに配布するというものです。もちろん、やりすぎは禁物です(スパムとみなされるかもしれません)。ユーザーの関心、需要や行動に基づいたキャンペーンを提供しましょう。

アプリのオンボーディングの段階で商品を簡単に購入できた経験があるユーザーは長期間アプリを通して商品を購入してくれる可能性が高くなることを頭に入れておいてください。例えば、アプリやアプリ内で販売している商品の10%ディスカウントを限定配布するとしましょう。これは購入を考えていたユーザーにとっては嬉しいキャンペーンと言えます。

また、この時点で商品の購入を考えていなかったユーザーにも、この特別なディスカウントを配布することで、商品の購入を考える可能性が高まるでしょう。

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