WebサイトのUU数・ユニークユーザー数とは?初心者もわかる定義と計測ルール・改善テクニック(GA4対応)

山﨑 信潔
山﨑 信潔
2023.03.28
WebサイトのUU数・ユニークユーザー数とは?初心者もわかる定義と計測ルール・改善テクニック(GA4対応)

目次

UU数・ユニークユーザー数とは、一定期間内にWebサイトを訪れた実人数を表す数値です。Webサイトの集客力や集客施策の成果を測定するために利用されます。このページでは、UU数の正しい意味、他の指標との違いから、UU数を増大させるメリット、具体的な改善施策までをわかりやすく解説しています。アクセス解析に悩んだときにぜひ参考にしてください。

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UU数・ユニークユーザー数とは何を意味する数値?

UU数・ユニークユーザー数とは、ある期間内にWebサイトを訪れたユーザーの実人数です。延べ人数での計測ではないことから「ユニーク(固有の・一意の)」という言葉が使用されています。

「期間内に何人がWebサイトにアクセスしてくれたか」を端的に表しているため、Webサイトの集客力を測るために使用できます。

理解を深めるために実際のユーザー行動を基にUU数を考えてみましょう。例えば、A、B、Cという3ページで構成されるWebサイトに対して、XXX、YYY、ZZZというユーザーが以下のような行動を取ったとします。

  • ユーザーXXX:
    Webサイトに2度訪問し、1度目はページA、ページB、ページCの順で閲覧して離脱。2度目はページB、ページCの順で閲覧して離脱。
  • ユーザーYYY:
    Webサイトに1度訪問し、ページA、ページCの順で閲覧して離脱。
  • ユーザーZZZ:
    Webサイトに1度訪問し、ページA、ページCの順で閲覧したあとに、ページAに戻って離脱。

図にすると以下のような形になります。UU数は一定期間内にWebサイトを訪れた実人数なので、同一人物の訪問である限り、ひとりが何度Webサイトにアクセスしたとしても、何ページ閲覧したとしても計測される数値は変動しないという特徴を持っています。そのため、このケースでのUU数は3です。

■ユーザーのWebサイト上での行動とPV数(ページビュー数)の関係

ユーザーのWebサイト上での行動とPV数(ページビュー数)の関係・計測法をわかりやすく説明した図

ユーザーはブラウザ単位で計測される

ここまではできるだけ理解しやすくするために、「ユーザー=人」という形で解説してきました。しかし厳密にいうと、ここでいうユーザーは「人」ではなく「Webブラウザ」を意味しているのが通常です。

上記の例で、ユーザーXXXが、1回目はPCから2回目はスマホからアクセスしたとしましょう。このとき、XXXという同一人物がアクセスしているのですが、Webサイトへのアクセスに利用したブラウザが異なります。そのため、UU数は2と計測されるわけです。

混乱しやすい類似指標とUU数・ユニークユーザー数との意味の違い

Webサイトのアクセス解析や分析に使用する指標には実に様々なものがあります。中にはUU数と似た指標も存在するため、意味の違いを正確に理解していないと正しい分析や施策の実施ができません。混乱しがちな指標の代表例を紹介するので、ぜひ確認しておきましょう。

セッション数・訪問数

「セッション数」「訪問数」とは、Webサイトに対して何回のアクセスが発生したかを測る指標です。UU数と異なり、一度、離脱したユーザーが再度Webサイトに訪れた場合にも数値はカウントされます。ユーザーが以下のような行動を取った場合のセッション数とUU数の違いを見てみましょう。

  • ユーザーXXX:
    Webサイトに2度訪問し、1度目はページA、ページB、ページCの順で閲覧して離脱。2度目はページB、ページCの順で閲覧して離脱。
  • ユーザーYYY:
    Webサイトに1度訪問し、ページA、ページCの順で閲覧して離脱。

■ユーザーのWebサイト上での行動とセッション数の関係

ユーザーのWebサイト上での行動とセッション数の関係・計測法をわかりやすく説明した図

この場合、ユーザーXXXが2回、ユーザーYYYが1回、サイトを訪問しているので、セッション数は3です。一方でUU数は、XXXとYYYしかサイトを訪問していないので2となります。

なお、後述するGoogle Analytics 4では、離脱(セッションが切れる)の定義として、ページを閉じた、離れたとき以外に「30分以上操作がなかった場合」を設定しており、それよりあとに再度ページを操作したときには新しいセッションとして計測されます。

PV数(ページビュー数)

「PV数(ページビュー数)」とは、単純に「Webページが何回表示されたか」を表した数値です。誰が何度閲覧したとしても累積する形で計測されるため、UU数や前述したセッション数よりも大きな数になるのが通常です。各ページに掲載される広告からの収入が収益の母体となるニュースサイトやWebマガジンなどのメディア系サイトにおいて最重要視される指標となっています。

UU数との違いをわかりやすくするために、下記のようなユーザー行動を想定してみましょう。この場合、PV数は7になります。

  • ユーザーXXX:
    Webサイトに2度訪問し、1度目はページA、ページB、ページCの順で閲覧して離脱。2度目はページB、ページCの順で閲覧して離脱。
  • ユーザーYYY:
    Webサイトに1度訪問し、ページA、ページCの順で閲覧して離脱。

■ユーザーのWebサイト上での行動とPV数(ページビュー数)の関係

ユーザーのWebサイト上での行動とPV数(ページビュー数)の関係・計測法をわかりやすく説明した図

アクセス数

「アクセス数」は、Webサイトへの訪問やWebページの閲覧を漠然と表した言葉です。通常は、UU数、セッション数、PV数のいずれか、もしくはすべてを指して使われます。仮に「アクセス数が増えた」といった場合でも、UU数、セッション数、PV数のどれが増えたかによって意味合いが違うので注意が必要。Webマーケティング施策の実施や効果測定においては使用しないのが適切です。

UU数・ユニークユーザー数を計測・確認する方法

UU数の計測は、「Cookie」「IPアドレス」「ホスト」のいずれかで行われるのが一般的です。

「Cookie」とはWebサイトが発行し、Webブラウザに保存されるファイルのことで、Cookieを利用してWebの閲覧履歴をブラウザに保存できるため、ブラウザ単位でのUU数が計測できるのです。IPアドレスとホストは、インターネット上のデバイスを特定するもの。同一のデバイスからのアクセスであることがわかるので、UU数を計測することができます。

また、UU数の計測・確認をする際には、アクセス解析ツールを利用するのが通常です。ここでは最も一般的なアクセス解析ツールである、「Google Analytics 4(GA4)」でのUU数の確認方法を紹介します。なお、Google Analytics 4はCookieをベースにUU数を計測しています。

■Google Analytics 4でのUU数の確認方法

  1. Google Analytics 4にログインする
  2. 画面左のナビゲーションで「レポート」⇒「集客」⇒「トラフィック獲得」を開く
  3. 「トラフィック獲得」のレポートにUU数(ユニークユーザー数)が「ユーザー」という形で表示される

■Google Analytics 4でのUU数(ユニークユーザー数)の計測・確認方法

Google Analytics 4でのUU数(ユニークユーザー数)の計測・確認方法をわかりやすく説明した図画面左のナビゲーションで「レポート」⇒「集客」⇒「トラフィック獲得」を開いた画面。「ユーザー」の列の数値がUU数。

UU数・ユニークユーザー数の増大がWebサイトに必要な理由

UU数はWebサイトの集客力・集客施策の結果を端的に表現した数値です。Webサイトはユーザーが訪れて、サービスを利用してくれなければ価値がありません。Webサイトの存在価値や影響力を示す指標と考えてもいいでしょう。具体的にいうとUU数が増大すると以下のようなメリットが考えられます。

■UU数・ユニークユーザー数を増やすメリット

  • 流入ユーザー数が増えることでCVや売上が増大する
  • PV数が増えることで広告収入が増大する
  • 接触量が増え、ブランド・サービス認知が向上する
  • 分析対象となるデータが増え、高速なPDCAが実現する

流入ユーザー数が増えることでCVや売上が増大する

UU数は、どれだけの人数がWebサイトを訪れているかを正確に測るための指標です。訪れる人の数が増えるということは、Webサイトが提供する情報やサービスに触れる人数が増えるということ。情報やサービスに触れてもらうことが、商品購入やサービス利用の第一歩なので、UU数の増大はCVや売上を増大させる可能性を高めてくれます。

UU数はあらゆるWebサイトにおける最重要指標であり、積極的に改善施策を実施すべきといえます。

PV数が増えることで広告収入が増大する

UU数の増大はPV数の増大にもつながります。サイトに人が訪れれば、最低でも1PVは計測される仕組みになっているからです。サイトに訪れた人がたくさんのページを閲覧してくれれば、PV数はUU数の5倍にも10倍にもなります。

PV数が増えることで大きな恩恵を受けるのが広告収入です。多くの広告プログラムでは、広告バナーやリンクの表示回数に合わせて広告収入が得られるシステムを採用しており、PV数、すなわちWebページの表示回数が増えることによって広告収入は増大するからです。特にニュースサイト、Webマガジン、ブログなどのメディア系サイトにとってはPV数増大という意味でもUU数の改善が非常に重要なのです。

接触量が増え、ブランド・サービス認知が向上する

Webサイトへのアクセス人数が増えるということは、Webサイトが発信する情報への接触数が増えるということでもあります。接触数はブランドやサービスの認知に直結しているため、明確なCVポイント(商品購入やサービス申し込みなど)を持たないWebサイトにとってもUU数の改善が必要不可欠です。

分析対象となるデータが増え、高速なPDCAが実現する

UU数が増えることによって、アクセス解析ツールで分析できるデータの量が増大します。正確な分析を行い、スピーディに施策へと落とし込むためには、分析が可能なだけのデータの母数が必要。つまり、UU数の増大は正確かつ素早い分析と施策立案、そして実行へと繋がるのです。高速PDCAの実現に対してもUU数の改善は貢献します。

UU数・ユニークユーザー数を増やす・改善する方法

UU数が増えることは、原則すべてのWebサイトにとって非常に良いことです。CV、売上、広告収益の伸長に加えて、ブランド認知にも繋がっていきます。では、どのようにしてUU数を伸ばしていけばいいのでしょうか。最後に代表的なUU数増大施策を紹介しておきましょう。

■UU数・ユニークユーザー数を増やす方法

  • 各種広告施策を実施して流入を増大させる
  • SEO(検索エンジン最適化)を実施する
  • SNS(ソーシャルメディア)の運用を適切に行う
  • メールマガジンを定期的に配信する
  • オフラインの施策を活用する

各種広告施策を実施して流入を増大させる

できるだけ確実にUU数を増大させたいと考えた場合、最もシンプルで即効性があるのが広告の利用です。Webサイトの外部への露出が増えるのですから、当然、UU数も伸びる形になります。

ただし、当たり前のことながら広告施策にはコストがかかります。リスティング広告、ディスプレイ広告など、Web広告には様々な種類がありますが、コストがかかるのは一緒です。UUの増大から受けられるCV、売上などの増大と見合うように綿密にプランニングしなければなりません。広告を利用する場合は、UU数だけを見るのは不十分です。

SEO(検索エンジン最適化)を実施する

純粋にUU数の増大を目指すのであれば、最も有力な候補となる方法は、SEO(検索エンジン最適化)の実施です。広告と違って露出自体には費用が発生せず、長期的な流入増を期待できるため、UU数のみに目的を絞りやすいのです。

なお、SEOとはGoogleなどの検索エンジンに対してWebサイトの構造やコンテンツを最適化し、検索結果の上位に自社のサイトを表示されやすくすることを目的とした施策です。検索結果の上位に表示されればされるほど、大きな流入を見込むことができます。

SNS(ソーシャルメディア)の運用を適切に行う

Twitter、Facebook、Instagram、TikTokなどのSNS(ソーシャルメディア)の活用もUU数の増大には有効な手段です。自社のサイトのユーザーを適切にターゲティングし、インサイトに合わせたコンテンツ発信を実現することで、UUが大幅に増大することもあります。

ただし、SNSの運用においては、コンテンツ配信はできるだけSNS内で完結させることが重要視されています。SNSのユーザーはWebサイトへの遷移を望んでいるわけではないからです。まずはSNS上でユーザーを惹きつけ、より深く知りたい、利用してみたいと思ってもらうことから始めてください。

メールマガジンを定期的に配信する

Webサービスを運用するうえでメールアドレスを取得しているのであれば、メールマガジンも効率的に利用しましょう。メールマガジンでキャンペーン情報やニュースなどを定期的に配信することで、ユーザーとの接触回数が増え、Webサイトへの訪問に繋がる可能性があります。

オフラインの施策を活用する

ここまではオンラインの施策を紹介してきましたが、オフラインでの露出もUU数の増大に寄与することがあります。

例えばテレビCM。テレビCMで商品名を覚えてもらうことができれば、その商品名での検索が増え、検索結果からのWebサイト流入が増えるでしょう。ダイレクトメールにQRコードを載せてWebサイトへの誘導を図る方法もあります。店舗に訪れたお客様に対し、SNSアカウントのフォローを促し、SNS経由でのWebサイト流入を増やすという手も考えられます。

ただし、オンラインの施策に比べて、オフライン施策から直接にWebサイトへのアクセスを発生させるのは難しいのが通常です。オンライン施策と連動させて戦略的に実施しましょう。

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