毎年219,000ものアプリがリリースされていますが、成功しているアプリは1%以下です。『Facebook』や『Instagram』、『Twitter』や『SnapChat』など著名なアプリになるには何年もかかります。
モバイルアプリを成功に導くことは容易ではありません。弊社VUEでは何千ものアプリを見てきましたし、過去には何十万ダウンロードもされるアプリのお手伝いもしました。
最近、LinkTextingという会社に勤めている友人が「10,000個のアプリをダウンロードしてわかったこと」という、素晴らしいアプリを作るために最適化すべきことを記事にしました。
早い段階でアプリを多くのユーザーの手に行き届かせ、アプリについてのフィードバックをもらい改善することはとても重要です。本稿では新しいアプリをリリースするにあたってやるべき重要なステップを4つのステージに分けて解説しています。
ステージ1.最初に思いついたアイデアをマーケティングしてみる
新しいアプリを使ってくれるベータテスターを獲得するため下記のステップに従いましょう。
1)『Facebook』のページと『Twitter』のアカウントを登録する
これら2つのSNSは必須で、『Tumblr』や『Instagram』などあなたのアプリと相性のいいSNSがあればそれも利用しましょう。
2)「バズる」ランディングページを作る
『MockUPhone』や『Promotee』や類似サービスを利用してあなたのアプリのスクリーンショットの外枠に端末の画像を使いましょう。ベータ版のサインアップには『Untouch』を使用してください。『Untouch』はサインアップした際にユーザーに招待コードを『Facebook』上でシェアするようにお願いし、その招待コード経由でサインアップしたユーザーが5人以上になると招待をしてくれたユーザーに報酬を与えるというサービスです。
リワードプログラムの好事例
ベータ版をソーシャルでシェアしてくれた人には下記のようなギフトを送りましょう。
- 1年間サービスを無料で利用できる権利
- 無料でTシャツプレゼント
3)あなたが今まで会ったすべての人にサービスの紹介ページを送りましょう。
自分の個人アカウントとアプリの公式アカウントの『Facebook』や『Twitter』を利用して友達全員にアイデアを共有し、いいねやツイート、サインアップを頼みましょう。さぁ、今すぐやりましょう!
4)新規アプリを紹介しているサービスに投稿しましょう
ローンチ目前の新しいアプリを紹介することのできるWebサイトは沢山あります。我々は最近立て続けにプロダクト(『Vue』、『Intro』、『LinkTexting』など)をリリースして下記のWebサイトに掲載し、サインアップが多いサイト順に並べました。
- Startup Submitter
- Beta List
- BetaTesting.com
- Idea Squares
- Startupli.st
ステージ2:ベータリリース
ベータテスターのリストが集まったら、お次は集めた初期のユーザーたちを上手く活用し、アプリの改善につなげるために役立つツールをご紹介します。
フィードバックはとても重要です。ユーザーからフィードバックを得る手段がないのは、特にリリース初期の段階ではプロダクトにとって機会損失となります。リリース初期において解析ツールで統計的に意味のある数字は得られないのです。『UserVoice』を使えばアプリ内で簡単に小さなウィジェットを加えることができ、ユーザーはアプリの気に入っているところやほしい機能などについて開発者に直接フィードバックを送ることができます。
バグがあるかもしれない新しいアプリがあっても、どこにバグがあるかはわかりにくいですよね。『Crashlytics』はうっとおしいバグをすべて直すのに役立つ素晴らしいサービスです。
3)『VUE』
リリース初期は分析ツールはそれほど便利でないと言いましたが、『VUE』はアプリに再訪して使っているユーザーを特定し、コンタクトをとって使い続けているユーザーと離脱しているユーザーの違いを知ることができる便利なツールです。どのユーザーがアプリを訪れ、何に一番時間を使っているかを知るツールは必ず導入する必要があります。メイン機能の一つがたった1%のユーザーにしか使われていないですって?『VUE』を使って原因を探ってください。
ステージ3:リリース準備
ベータテスターで検証を繰り返し、アプリを積極的に使ってくれる初期ユーザーの数をある程度確保し、素晴らしいアプリを開発することができたら、次は最初のリリースを盛大に行うためのツールや成功事例をご紹介します。
1)LinkTexting-ダウンロードさせるためのSMS
Product HuntやHacker Newsなどに投稿することによってリリース直後はダウンロードが急増します。そういったユーザーを可能な限りコンバージョンしたいところでしょう。成功しているアプリの多くがユーザーをデスクトップPCからアプリストアに誘導するもっとも早い手段としてWebサイト上にアプリがダウンロードできるフォームを設けています。そうしたフォームは内製も可能ですが、LinkTextingを使えば実装に30秒もかけずにそういったリンクを生成することができるのです。
2)アプリをレビューしてもらう
アプリストアは高評価のアプリを取り上げてくれるので、ユーザーからアプリをレビューしてもらうのは大事です。よくあるのはレビューの評価をお願いする通知のポップアップを出す手法ですが、これはユーザー体験を阻害してしまうのでお勧めしません。
もっといいやり方として、ユーザーがアプリでコアとなる体験を終えたあと、UI/UXを阻害しないタイミングでアプリに満足しているかを聞く方法です。彼らがアプリに満足していなかったら『UserVoice』を使ってフィードバックをもらい、満足している場合はレビューをしてもらえばよいのです。こうすることで、質の高いフィードバックと高評価のレビューをしてもらう自然な流れを構築できます。
『Ember』というアプリは上記の施策を実践している好例です。彼らは「このアプリについて」のページでこの施策を実践していますが、例えばゲームアプリでレベルアップしたタイミングやソーシャルアプリで10回目の投稿をしたタイミングなどにレビューかフィードバックをお願いするのも良いでしょう。
ステージ4:リリース日!
そしてついに、あなたの素晴らしいアプリを世界中にリリースする時がやってきます。
1)新サービスの紹介サイトに投稿する
以下は、プロダクトをリリースしたら投稿すべきWebサイトと、投稿するのに最適な時間と実践方法の一覧です。
1.Product Hunt:
新しいプロダクトのリリースをお知らせするのに最適なところです。(最適な時間は午前7時)
2.Hacker News:
Yコンビネーターチームのハッカーが集まるコミュニティです。(自薦してはいけません。コミュニティのメンバーに見下されてしまいます。)
3.Startuplister:
このサイトはあなたのスタートアップが多くのテックニュースに取り上げられるように戦略的に考えた時間に掲載してくれます。
2)コレがあるならば、TechCrunch、The Next Web、Vergeなどに記事を書いてもらいましょう
11個目はボーナスとしてこちらのステップをご紹介します。常にコントロールできるわけではありませんが、記事を書いてもらうベストな方法は記者の友人を持つことです。TechCrunch編集部としてはあなたのスタートアップだけを優遇してくれないでしょうが、ジャーナリスト個人にお願いすれば書いてくれるでしょう。記者の友達を作りましょう。
成功するアプリをマーケティングしたり、開発したりするのは大変
本記事でご紹介したのはアプリを世に広めるためのほんの少しのステップにすぎません。他にもやるべきことは数多くありますが、我々が見つけたこれらのステップはあなたのアプリをリリース直後から軌道に乗せる助けになるでしょう。
他にもアプリのリリース時にやるべきステップがありましたら、ぜひコメントやbrian(at)vueanalytics.coにメールを送っていただければと思います。
この記事は、Mediumの記事" 10 Critical Steps To Launching A Mobile App"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on Medium?in English under the permission from the author.