2023.04.19
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ASO対策・アプリストア最適化とは、アプリストア内で自社アプリが検索結果の上位に表示されやすくしたり、魅力的なアプリ詳細ページを作ることで、アプリのダウンロード数を増やす施策です。あらゆるアプリで効果が期待でき、アプリを運営するのであれば必ず実施すべき施策といえます。
本記事ではASO対策の意味や重要性に加え、施策に落とし込んだときの具体的な改善ポイントとその手法について詳しく解説しています。
ASO対策(アプリストア最適化)とは、「App Store(iOS)」「Google Play ストア(Android)」にある自社アプリページの、自然検索流入とCVR(ダウンロード率)を総合的に増大させるために施策です。ASOは「App Store Optimization」の頭文字を取った略語で、日本語では「アプリストア最適化」と呼ばれています。
ASO対策を理解する際に重要なのは、自然検索流入とCVRの両面を自社アプリページの改善で実現するものであるということ。ASO対策は自然検索流入を増大させるための施策である「SEO(検索エンジン最適化)」とCVRを改善させるための施策「CRO(コンバージョンレート最適化)」にブレイクダウンすることができ、このふたつを総合的に実施します。どちらか片方だけでは本質的なASO対策とはいえません。
アプリストア内検索における検索結果での上位表示を実現することにより、自社アプリの詳細ページへの流入を増大させる施策。例えばレシピアプリであれば、「レシピ」「献立」などといったユーザーが頻繁に検索するキーワードでの上位表示を目指す。
自社アプリの詳細ページ内の要素、タイトルやスクリーンショット、紹介動画などを改善することによって、アプリの魅力を伝え、ダウンロードを促進する施策。
■ASO対策(アプリストア最適化)のアプリマーケティングにおける意味
ASO対策(アプリストア最適化)は、SEOとCROの実施によってアプリ詳細ページへの流入量とCVRを改善し、最終的にアプリのダウンロード数を増大させるための施策です。
アプリのユーザー数を増やすための施策としてASO対策は欠かすことができないものとなっています。もし、自社での実施が不十分と感じているのであればすぐにでも実施をすべきもの。その重要性と理由を紹介しましょう。
ASO対策が重要な理由の最たるものは、アプリのダウンロードは非常に高い割合でアプリストア内の検索を経て行われているという事実です。App Storeにおけるアプリのダウンロードの65%は、検索から発生しているという海外の調査結果もありました。
検索からのダウンロードはApp Store全体の65%を占めています。
アプリストア内での検索を利用してアプリをインストールするユーザーが最も多く26%に上っています。
ユーザーはアプリ名だけを頼りに必要なアプリを探し、ダウンロードしているわけではありません。アプリの「ジャンル」や「機能」をキーワードとして検索し、自分にとって最適なアプリを探しています。例えば「ダイエットをしたいから、何かいいアプリがないかな?」と考えているユーザーは、「ダイエット」「エクササイズ」「筋トレ」「ヨガ」といったキーワードで検索している可能性があるのです。
アプリのジャンルや機能で検索されたときに、検索結果で上位表示されれば、自社アプリの名称を認知していない、潜在的なユーザーにもアプローチすることが可能になります。詳細ページへの流入が増えれば、ダウンロード数も増大していくでしょう。これがASO対策におけるSEOが重要な理由です。
ASO対策を考えるうえでもうひとつの重要な観点は、広告効率の最大化です。アプリ集客の手法にはSNS広告、ディスプレイ広告、Apple Search Ads(ASA)など、様々なものがあります。しかし、アプリのダウンロードは原則としてApp Store(iOS)、Google Play ストア(Android)からしか行えません。
どのような集客施策を実施しようと、アプリをダウンロードするか否かの最終判断はアプリストア内にある自社アプリの詳細ページから行われるということです。つまり、ASO対策におけるCROは、あらゆる集客施策の結果に大きな影響を与えるのです。
■ASO対策の広告施策への貢献
広告によるリーチやストア詳細ページへの流入ユーザー数は同一だったとしても、アプリ詳細ページのCVRを高めることができれば最終的なダウンロード数が増えるため、広告効率が向上します。
Repro株式会社が2023年に実施した「ASO(アプリストア最適化)対策についての実態調査」では、あらゆるアプリ集客施策の中で、ASO対策が最も重要視されているという結果が出ています。アプリ集客においては、SNS広告やApple Search Ads(ASA)などの広告施策をイメージしがちですが、それらに比べてもASO対策が重要であると認識されているのです。
■アプリマーケティング施策(集客)の重要度ランキング
※出典:「ASO(アプリストア最適化)対策についての実態調査」Repro株式会社
ASO対策のうち特にSEOを効果的に実施するためには、アプリストア内の検索エンジンの仕組みを知っておかなければなりません。検索エンジンはアプリストア内に存在するコンテンツをアルゴリズムに従ってランキング化して表示しますが、そのアルゴリズムは公表されておらず、Google Play ストアの検索アルゴリズムには200以上の要素が含まれているともいわれています。
主要なアプリストアであるApp StoreとGoogle Play ストアでは以下のような要素が検索結果に影響することが知られています。ASO対策を実施するのであれば確実に覚えておきましょう。
検索エンジンは、ユーザーが必要としている情報を入力された検索キーワードから読み取り、アプリ詳細ページのコンテンツの内容やコンテンツに含まれるキーワードと照らし合わせ、アルゴリズムに従ってランキング化しています。
近年のアルゴリズムは、キーワードとアプリ詳細ページのコンテンツのマッチ度だけではなく、そのアプリがどのくらいの人にダウンロードされたのか、つまりアプリのCVRも考慮しているといわれています。アプリがダウンロードされたということは検索結果にユーザーが満足した証拠であると捉えられるからです。
アプリはダウンロードがゴールではありません。実際にどのくらいそのアプリが利用され続けているのかもアプリストア内検索の上位表示に関係します。
レビューの数はどのくらい多くの人にそのアプリが使用されているかを示し、レビューの点数はそのアプリの質を表します。「多くの人に利用され、評価が高ければ検索順位も上昇する」という現象は理解しやすいでしょう。
Google Playストアでは、上記以外にもアプリストア内の検索順位に関わる要素がいくつもあります。例えば「Webページ上でのアプリについての言及」。信頼性が高いWebサイト、Webページ内でどのくらい多く言及されているかが重要になります。
ここからはASO対策の具体的な手法を改善ポイント別に詳しく解説していきます。自社で着手していないもの、重要視していないものがあれば、すぐにでも改善策を検討するのがいいでしょう。
■ASO対策における主な改善ポイント
タイトル、サブタイトル、説明文などに含まれるキーワードや内容は、ASO対策におけるSEOの領域に大きな影響を与えています。どのキーワードによってアプリが検索されているのかを調査し、キーワードを含むアプリ名、説明文などを使用することで検索ランキングの上昇や検索結果からの流入の増大を見込めます。
なお、アプリストアの最適化を効果的に行うには、各アプリストアで使用されるアルゴリズムを理解することが重要です。
SEO、CRO両面に影響を与える要素です。検索結果にはアイコンが表示されるため、アプリの魅力を効果的に伝えることでタップを促進し、アプリ詳細ページへの流入を増大できるのです。アプリの訴求力はダウンロード率に影響を与えるとも言われています。
アイコンデザインのポイントはシンプルで見やすいものにすること。ユーザーが目にする機会も多く、アプリの内容を視覚的に伝えることができます。「アプリアイコン作成ガイド! 最適化のためのベストプラクティス」で、アイコンデザインのコツを紹介しているので、あわせてチェックしてみてください。
特にCRO、つまりダウンロードの促進に効果を発揮する要素です。スクリーンショットにアプリについての説明を加えると内容が伝わりやすくなります。また、表示順にも気を配りましょう。ユーザーにアプリの利用価値を伝えるためのストーリーを検討し、ストーリーに合わせた表示順で設定します。
スクリーンショットと紹介動画の作成のノウハウは、「最新版!アプリストア用スクリーンショット作成ガイド」「アプリストア最適化(ASO)における動画の重要性」で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
アプリのレビュー内容はCROに非常に大きな貢献するポイントです。レビューの内容自体をアプリ事業者が操作することはできませんが、ユーザーをレビュー作成を促進して、より多くのレビューを受けることは可能です。
また、レビューを受けたあとは、そのレビューに返信する必要があります。詳しくは「ASOにも有効! iTunes Connect上のユーザーレビューへの返信方法」を参考にしてください。
ディープリンクはユーザーをアプリへ導きます。そのため、アプリのダウンロード数を増やし、間接的に検索順位を上昇させます。
ASO対策は、アプリ内検索というチャネルを利用して自社アプリへのユーザー認知と接触を増大させ、さらにはCVRの改善によりアプリのダウンロード数を増大させる、アプリマーケティングには欠かせない施策です。
アプリ事業者が改善できる要素が多数存在しているため、もしASO対策を重点的に取り組んでいないのであれば、改善のポテンシャルは非常に大きい可能性があります。急激にダウンロード数が伸びるケースもあるでしょう。
また、一度結果が出たとしても、競合他社の取り組みによってはまた効果が薄れていくリスクがあります。ASO対策には継続的なPDCAが不可欠なのです。監視すべきKPIを的確に設定し、ひとつひとつの施策を継続的に実施していきましょう。ASO対策を行う際の重要KPIと監視方法については「ASOを行う上で分析すべき7つの重要な指標」で詳しく解説しています。ぜひご覧ください。
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