2026年1月23日、最新の海外アプリマーケティングニュース。TikTokがリリースした新ショートドラマアプリ「PineDrama」、「ChatGPT」の年齢予測機能の追加といったビッグアプリ動向のほか、Sensor Towerによるモバイルアプリのグローバルレポートについても紹介しています。
※本記事における日時の記載は、特別な断りがない限りすべて現地時間です。
TikTokがショートドラマアプリ「PineDrama」をリリース
2026年1月16日、海外のビジネス、テック系メディアが、TikTokの新アプリ「PineDrama」のリリースを一斉に報じました。現在、全世界のエンタメ業界を「ReelShort」や「DramaBox」といったショートドラマアプリが席捲中。PineDramaはその市場に割って入ることになります。
現時点で、PineDramaの収益モデルの詳細は開示されておらず、現時点では、他のショートドラマアプリのようなエピソードごとの課金やサブスクリプションも存在していません。TikTokアカウントでアプリにログインするだけで全エピソードを視聴できると報道されています。
現在、ショートドラマの主要な集客経路として動画SNSが機能しています。配信コンテンツの印象的なシーンを切り抜き、SNSで無料公開することでアプリに誘導。アプリ上でいくつかのエピソードをユーザーに視聴させたうえでマネタイズへと導く形です。PineDramaはTikTokという世界最大級の動画SNSと連携しうるポジションにあり、将来的にシームレスなコンテンツ展開が想定されます。マネタイズ手法を含めて動向を注視したほうがよいでしょう。
EUの第三者アプリストア「Setapp Mobile」が2月にサービス終了へ
2026年1月15日、EUで展開されているiOS向けの第三者アプリストア「Setapp Mobile」の閉鎖が明らかになりました。サービス終了は2月16日とされています。Setapp Mobileはデジタル市場法(DMA)による、Appleの第三者アプリストア解禁を背景に立ち上がったアプリストア。約1年5カ月の歴史に幕を閉じることとなりました。
Epic Gamesのアプリストア「Epic Games Store」における「Fortnite」のような、圧倒的なキラーコンテンツの存在が第三者アプリストアの存続には必要不可欠なのかもしれません。課金時の料金の安さやアプリの多様性というメリットだけでは、「アプリはOS公式のアプリストアからインストールする」習慣を変えるのは容易ではないようです。
2025年12月には日本国内でも「スマホ新法(スマートフォンにおいて利用される特定ソフトウェアに係る競争の促進に関する法律)」により、第三者アプリストアが解禁されています。「キラーコンテンツの存在」という意味合いでは、世界でも日本の右に出る国はないでしょう。モバイルアプリのエコシステム変革を促し、ゲームチェンジをもたらすチャレンジャーの登場が待たれます。
画像引用:About Setapp Mobile – Setapp Support
Sensor Towerが「モバイルアプリの現状 2026」を発表
2026年1月21日、Sensor Towerが「モバイルアプリの現状 2026(State of Mobile 2026)」の公開をX上で発表しました。このレポートは2025年における全世界のモバイルアプリのトレンドを総括し、2026年を予測するもの。最大の注目は「生成AIの歴史的な躍進」と「非ゲームアプリの収益増大」です。
レポート内では生成AIアプリが大規模なユーザーベースを獲得しており、ユースケースが多様化。モバイルアプリ成長の原動力になっていると考察しています。そして、生成AI、ソーシャルメディア、動画配信といった非ゲームアプリの収益性が飛躍的に向上し、非ゲームアプリに対するユーザーの支出が、初めてゲームアプリに対する支出を上回ったことがわかっています。
※画像引用:State of Mobile 2026: The Industry-Defining Report
Spotifyが「Prompted Playlist」機能の提供拡大を発表
2026年1月22日、Spotifyが同社アプリのAIプレイリスト作成機能「Prompted Playlist」の提供拡大を発表しました。ユーザーの細かな要望に応じてAIが自動的にプレイリストを作成する機能で、2025年12月にニュージーランドのプレミアム会員を対象にβテストが開始されていました。今回、アメリカ、カナダのプレミアム会員にもβ提供が拡大されます。
Global Head of EditorialであるSulinna Ong氏は、「プレイリストは大好きだけど、自分で作るのは少しハードルが高い」という、音楽配信アプリのユーザーであれば誰もが頷ける意見を紹介しています。ユーザーペインをAIで効果的に解消する機能として、日本でも高確率で提供されるでしょう。エンタメ系、コンテンツ系のアプリ事業者はその成果やUXに注目しておくことをおすすめします。
※動画引用:Prompted Playlists in Beta Coming to Premium Listeners in More Markets
OpenAIが「ChatGPT」に年齢予測機能の導入を開始
2026年1月20日、OpenAIが「ChatGPT 」に年齢予測機能の導入を開始したことを発表しました。これによりそのアカウントが18歳未満のユーザーによるものか、18歳以上のユーザーによるものかを判断できるようになるとしています。
背景にあるのは、今後、実施予定であると考えられている成人向けコンテンツの許可。年齢予測モデルが「18歳未満の可能性がある」と判断した場合、センシティブコンテンツの表示削減が自動的に適用されます。
センシティブコンテンツの例
- 生々しい暴力表現や残虐なコンテンツ
- 未成年者に危険または有害な行動を促すおそれのある SNS 上の流行チャレンジ
- 性的、恋愛的、または暴力的なロールプレイ
- 自傷行為の描写
- 極端な美の基準、不健康なダイエット、または体型への偏見を助長するコンテンツ