2026年3月6日、最新の海外アプリマーケティングニュース。今週はGoogleによる新手数料体系の発表というビッグニュースがありました。アプリ内決済を利用する際の手数料は合計で25%になる見込みです。Xの新メッセージアプリ「X Chat」のテストや、ASO(アプリストア最適化)とApple Adsに特化したAIエージェントに関する情報も紹介。
※本記事における日時の記載は、特別な断りがない限りすべて現地時間です。
Googleが新手数料体系を発表。アプリ内決済の手数料を実質5%引き下げ
2026年3月4日、Googleが手数料体系を刷新し、アプリ内決済の手数料を引き下げる予定であることを発表しました。新たな手数料体系はアメリカ、EEA(欧州経済領域)イギリスを皮切りに、順次、グローバルに展開予定。日本には2026年12月31日までに展開されると発表されています。
Google Playの新手数料体系について、日本のアプリデベロッパーが確実に押さえておきたいポイントは以下の7点です。
Google Play 新料金体系の主なポイント
- Google Playの手数料構成において、「サービス手数料」と「課金システム利用料」が分離される
- 「新規インストール(新料金体系への移行後にユーザーが初回インストール)」の場合、サービス手数料は都度課金で20%、サブスクリプションで10%に引き下げ
- 「既存インストール(新料金体系への移行前にユーザーがインストール)の場合、サービス手数料は新規インストールより高くなる可能性が高い(改めての公式発表はない)
- 課金システム利用料は日本では未定。アメリカ、EEA(欧州経済領域)イギリスで5%と発表されている点を考えると、5%前後になると予想できる
- 新規インストールの場合のアプリ内決済の手数料は、20%(サービス手数料)+5%前後(課金システム利用料)=25%前後になる見込み
- 「Apps Experience Program」「Games Level Up program」参加者は手数料に優遇があり、サービス手数料は、新規インストールで15%、既存インストールで20%となる
- 新料金体系は2026年12月31日までに日本でも展開される予定
なお、「Google公式課金システム以外のアプリ内利用」と「代替アプリストア利用の推進」についても同時に発表されています。
画像引用:A new era for choice and openness
Xがメッセージアプリ「X Chat」のテストを開始
2026年3月3日、Xがメッセージアプリ「X Chat」のテストをiOS向けに開始したと発表しました。テストユーザーの募集は初回1,000名でしたが、3月4日時点で5,000名に拡大されています。X Chatは「X」アプリのダイレクトメッセージ機能を正統進化させたアプリ。今後、「認証バッジ」「メッセージリクエスト」「音声通話」といった機能が追加される予定です。
XのオーナーであるElon Musk氏は、以前からXを「Everything App(複数のサービス・機能を包含するスーパーアプリ)」にすると語っていました。X Chatのテストはこの方針に逆行するように見えます。「複数アプリ連携型のスーパーアプリを目指す」「スーパーアプリの核を『WeChat』のようなメッセージングアプリに変える」といった、戦略の修正があったのかもしれません。
AppTweakがASO・Apple Ads特化のAIエージェントを公開
2026年3月2日、AppTweakが「ASO(アプリストア最適化)」「Apple Ads」のパフォーマンス改善に特化したAIエージェントを公開しました。すでに公開されていた「広告エージェント」に追加する形で 「 ASOエージェント」「レビューエージェント」「レポートエージェント」の3つのAIエージェントが導入されています。
- ASOエージェント
市場全体のキーワード パフォーマンスを分析したうえで、競合とのギャップを特定。実際の検索ニーズに合わせた効果の高いメタデータの最適化を推奨する。
- レビューエージェント
繰り返し発生するクレームや機能リクエスト、評価など、リテンションレートに影響を与える感情の傾向を明らかにすることで、大量のアプリストアのレビューを構造化された分析情報に変換する。
- レポートエージェント
ダッシュボードのデータを関係者がすぐに理解できる分析情報に変換。施策の積み重ねや戦略の効果を明確に伝えられるよう支援する。
画像引用:Introducing AI Agents for ASO and Apple Ads