私は問題を2つ抱えていました。
- 参加したい魅力的なSlackグループを見つけること
- 開発中のアプリの初期のユーザーを見つけること
全く違う種類の問題であることは分かっていましたが、たった24時間、それもマーケティングなしで2万PVと280人のアクティブユーザーを集めたソリューションによって問題は両方とも解決されたのです。
パート1: SlackList.info
私は現状のSlackグループに不満を持っていました。そこで自分で、Slack Listという名前のグループを作成することにしました。
Webサイト公開の準備ができた朝6時頃に、友人がサービスをProduct Huntに投稿してくれました。すぐに同サイト上で1位になり、その日は1日中ランキングトップでした。得票数を100、200、300、400と伸ばしていき、その日の終わりには500以上に達したのです。
Webサイトへの反応は上々でした。Twitter上でも多くの支持を受け、Product Huntでも素晴らしい反応をたくさんいただき、Webサイトのトラフィックはすさまじいものでした。
Product Huntからのトラフィック
最初の週の総PV
Slack Listは一定期間に約60~80ユーザーを獲得しました。最初の週の総PV数は2万を超え、今では総PV数は約7万にまで届こうとしています。CodeCondo やUpStartedなど他のメディアにも取り上げられました。週末行ったハック計画としては悪くない結果です。
こういったプロダクトのローンチをする際に肝心なのは、コミュニティが鍵となるプロダクトだということです。多くのSlackグループが持続的に拡大する役に立つことができました。沢山のSlackグループの管理者の方々から「新規サインアップがすごく増えました!」というツイートをいただきました。そう、最初の問題「参加したい魅力的なSlackグループを見つけること」は解決されました。自分だけではなく、他の人の問題まで解決しました。次は2番目の問題、開発中のアプリの初期のユーザーを見つけることです。
パート2: #gaming のSlackグループ
魔法のような出来事は #gaming で起こりました。私はLeetというアプリを開発しています。ゲームプレイ中のハイライトシーンを見つけてシェアできる、ゲーマーのためのアプリです。私はLeetのフィードバックを早めにもらうためにゲーマーのSlackグループを作りたいと考えていました。
なので、SlackList.infoに登録する前に#gamingというSlackグループを作り、サインアップした人用にTypeform ((https://www.typeform.com/ 簡単にアンケートが作成できるサービス))を設置し、SlackListの一番上に 掲載しました。
#gaming a the top of Slack List
天才的なアイデアでしょう?ずるいって?失礼なことを言わないでください。うまくいったかって?とってもうまくいきました。SlackListに掲載された他のSlackグループと同様、 #gaming にも多くのトラフィックがきました。初日で170以上ものサインアップがあったのです。全てのメンバーを手動で追加しなければいけなかったので、Slackin appを設定しておくべきだったとは思いましたが。翌朝登録してくれた全てのユーザーを一斉に招待し、そのSlackグループを開始しました。Leetの共同創業者のMohamedからは、私が正式にインターネットの魔術師として殿堂入りするのではないかというテキストメッセージをもらいました。
彼の言う通りだと思いました。私たちは無からSlackグループを作り出したのです。このグループは規模を拡大し続けており、いまでは800以上の参加者がいます!私たちのターゲットに即したコミュニティを作ることができたばかりか、他の人が自分たちのプロダクトを宣伝し、フィードバックをもらい、プロダクトのどんな点に夢中かを話し合えるコミュニティを作り上げたのです。この試みは大成功でした。私たちがLeetのβ版をローンチした際も、#gaming のグループで素早く、そして簡単に初期のユーザーを獲得することができたのです。そしてこのグループから素晴らしいフィードバックを得ています。
学んだこと
初期のユーザーを見つけるのはたやすいことではない
初期のユーザーを見つけるのはRedditに投稿して幸運を祈るだけでは難しいです。(うまくいく場合もありますが)初期のユーザーを見つけるのは創造的かつ少し悪知恵を働かせて考えましょう。
コミュニティを管理するのは大変だが、やる価値はある
コミュニティを運営するのにこんなに時間と手間がかかるものだとは想像できませんでした。管理者としては常に活発で最初から人々に積極性を出してもらうように促すことが重要です。開始して数日中にコミュニティのエバンジェリストを見つけることができると思います。彼らが時間を割いてコミュニティ運営を手伝ってくれるでしょう。なので、この種の旅に乗り出す前には必ずコミュニティを育てるために時間を割きましょう。
売り込み厳禁
私が失敗してしまったことは、すぐにアプリの売り込みをすることでした。まずは運営するコミュニティのことをよく知り、友人を作り、猫のgif画像をシェアし、それからプロダクトの話を始めるべきです。 思い出してください、グループにいる人々は単なる潜在ユーザーではありません。彼らは友人なのです。プロダクトの宣伝をしたい人向けには #startupというチャンネルを作りました。
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この記事は、Medium上の記事”How I created a community in 24hrs with no marketing*”を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese **translation of this original article on Medium in English under the permission from the author.*