人々がアプリストアを開き、新しいアプリを探すきっかけは2つあります。1つは彼らが何かしら問題を抱えていて、アプリで問題を解決しようとしている場合。そしてもう1つが、暇な時間をつぶしたい場合です。後者の場合には、「エンターテインメント」カテゴリがまさに求められているカテゴリになります。
今回は、ユーザーが必要としている時にエンタメアプリをプロモーションするための、最も効果的な方法をご紹介します。
ビジネスモデル
エンタメアプリから収益を上げる最善の方法を見つけるために、競合アプリについて少し学んでおきましょう。App Annieは、iOS端末とAndroid端末のエンタメアプリのアメリカにおけるランキングを発表しています。
まずiOS端末の無料アプリですが、アプリ内課金があるのは上位の数個だけでした。ランキングの下の方を見ていくと、アプリ内課金があるアプリはさらに少なくなります。有料アプリの場合は、絵文字を提供するアプリが最も人気です。トップセールスランキングでは、ユーザーがお気に入りの番組を鑑賞できるアプリが上位に入っています。
Androidユーザーにも同じような傾向が見られますが、iOSとは異なる点は有料アプリでは音楽アプリやゲームアプリの方が上位に入っていることです。以上の特徴を踏まえるとユーザーがよく使うプラットフォームに応じて、自分のアプリの最善のビジネスモデルを選べるはずです。
ImageSource: https://www.appannie.com/en/apps/ios/top/united-states/entertainment/iphone/
ImageSource: https://www.appannie.com/en/apps/google-play/top/united-states/application/entertainment/
独自のウォッチリストを作成する
現代において、モバイル端末は顧客に人気の番組を届けるための小さなテレビとしても活用されています。テレビ局やケーブルテレビ会社からもかなりの数のアプリがリリースされている中で、とりわけ秀逸なアプリを開発し、オーディエンスにすばらしいサービスを提供することは非常に難しくなっています。そこで成功するか否かはすべて、アプリのデザインにかかっています。
UIの場合には、「IMDB」がお手本となる戦略を導入しています。「IMDB」は、ユーザーの必要としている情報を提供すると同時に、ユーザーが人気の番組を見つけて整理できる機能も搭載しています。さらに顧客が意見を投稿したり、動画に評価を付けたりする機能もついています。「IMDB」というアプリひとつで、ニュースを見ることもセレブの生活をチェックすることもでき、様々な情報を見つけることができるのです。
ImageSource: https://itunes.apple.com/app/imdb-movies-tv/id342792525
ユーザーにアプリを見てもらう
マーケティング戦略を始める時には、ターゲットオーディエンスにリーチできるタイミングを見極めることが非常に重要です。例えばバスに乗っている時や、行列に並んでいる時など、ユーザーは少しでも退屈を感じたら、それを解消しようとします。これが面白いアプリを求めてアプリストアを開くタイミングです。この時に、自分のアプリが検索結果のトップに表示されるようにしましょう。
エンタメアプリのプロモーションに最適な施策の1つが、アプリストアの検索広告です。検索広告は特に、どのアプリを選ぶか決めかねている顧客を誘導するために作られた広告です。デベロッパーは検索広告を使うことで、ユーザーの入力した検索条件が自分のアプリに関連していれば、アプリをユーザーの目に触れる位置に表示させることができます。
検索広告については「App Storeの検索広告「Search Ads」について徹底解説!」と「Google AdWords アプリインストール広告 : ユニバーサルアプリキャンペーンとは」を参考にしてください。しかし投資対効果を最大にしたいのであれば、まずはアプリページを完璧にしておかなければなりません。「Netflix」の例を見てみましょう。アプリページ最適化のヒントが詰まっていて、大変参考になります。
ImageSource: https://itunes.apple.com/us/app/netflix/id363590051?mt=8
とにかく面白いアプリを
エンタメアプリを検索している人は、楽しめるアプリを求めています。これを忘れないようにしましょう。ユーザーが求めている楽しい雰囲気を作り上げなければなりません。
ユーザーの求めるものを提供するには、様々な調査結果を分析した上で、アプリのエクスペリエンスをユーザーに合わせて変える必要があります。アプリを開発する時にも、プロモーションする時にも、常にユーザーの動態を把握しておきましょう。ユーザーの使用言語を始め、年齢、性別といったすべての要素が重要となり、最終的な結果に影響します。
YouTubeは、子どもにも配慮し、小さな子どもたちでも楽しめる環境を用意しました。「YouTube Kids」の教育コンテンツがどのようにデザインされているか、注目してみましょう。子どもたちが遊びながら、学び、調べることができ、両親が子どもに利用させたいと思えるコンテンツとなっています。
ImageSource: https://itunes.apple.com/us/app/youtube-kids/id936971630?mt=8
感情を伝える
先にも少し触れましたが、モバイルユーザーにとって絵文字は非常に重要なアイテムです。人々は感情を表現でき、自分らしさを追求できる機能をアプリに求めています。絵文字アプリは少ない文字数で内容の濃い文章を、独自のスタイルで作成できます。ソーシャルネットワークやメッセージアプリは、通常のテキストではなく絵文字を使うのに最も適しています。
ここでもう一度、App Annieのランキングを見てみると、絵文字アプリがそれぞれ異なる層のユーザーをターゲットとしていることがわかります。例えば「CatMoji」や「DogEmoji」は動物好きのユーザーに向けて、「ARIMOJI」はAriana Grandeのファンに向けてといったように、絵文字アプリがターゲットとしているユーザーは様々です。オーディエンスについてしっかり調査し、彼らのニーズにマッチした機能を用意しましょう。
ImageSource: https://itunes.apple.com/us/app/arimoji-by-ariana-grande/id1215257106?mt=8
最後に
エンタメアプリは、あらゆる要素を含むアプリです。ユーザーがお気に入りのテレビ番組を探したり、映画を鑑賞したりするためのアプリもあれば、面白いゲームをプレイできるアプリ、人気のソーシャルネットワークに自分らしいスタイルで意見を投稿できるアプリもあります。
エンタメアプリのプロモーションでは、オーディエンスを注意深く観察し、アプリに適した層をターゲットとすることが重要です。ユーザーのニーズに合わせたアプリを提供しましょう。そうすれば、彼らがアプリのロイヤルユーザーとなってくれるはずです。そして休日は、ユーザーを引き付けられるベストなタイミングなので、ぜひ活用してください!
この記事は、AppSamurai社のブログ"How To Promote Entertainment Apps"を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。Repro published the Japanese translation of this original article on AppSamurai in English under the permission from the author.