2022.05.17
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昨今、より多くのマーケターがソーシャルチャネルにアプローチしていることもあり、ソーシャルメディアの重要性がますます高まっています。ソーシャルメディアによるアプリマーケティングがユーザー獲得戦略の成功を担う主要な要因のひとつであることは間違いありません。
この記事では、モバイルアプリマーケティングにおいてソーシャルメディアを活用することの重要性についてお話しします。アプリをプロモーションするためにはどのようにソーシャルメディアチャネルを利用すればよいのでしょうか。
この記事は、App Radarのブログ ”How to use Social Media for App Marketing: Tips for App Marketers” を著者の了解を得て日本語に抄訳し掲載するものです。 Repro published the Japanese translation of this original article on Revenue Wire in English under the permission from the company.
優秀なマーケターと一般的なマーケターとの違いは何でしょうか。それはクリエイティビティと、枠にとらわれない発想力です。ソーシャルメディアによるアプリマーケティングはあなたのスキルを発揮するチャンスであり、何よりアプリの可能性を示すチャンスを与えてくれます。アプリユーザーにまったく新しい方法でアプローチできるのです。
ソーシャルメディアを利用してモバイルアプリマーケティングを行うことで潜在顧客との交流を図ることができます。アプリマーケターはまったく別の視点からアプリを見せることができるのです。16歳から64歳までの全世界のインターネットユーザーのうち、約45%がソーシャルメディアを利用してブランド名を検索しています。ソーシャルメディアプラットフォーム上で存在感を示すということは顧客がブランドを身近な存在として感じることです。さらに、ソーシャルメディアマーケティングを行うことにより顧客と強い関係性を築くことができます。
■ブランド名を検索する際に利用する主要なチャネル
ソーシャルメディアによるアプリマーケティングで重要なのがソーシャルシェアです。アプリマーケターはソーシャルメディア内で自社のWebコンテンツを共有できますし、第三者があなたのコンテンツを共有してくれることもあります。ソーシャルシェアはGoogleのアルゴリズムにかなり貢献しています。Googleは人々にとって価値があり、喜んでソーシャルシェアされるWebコンテンツこそ「信頼がある」と判断しているのです。結果として、ソーシャルシェアされたアプリに関するコンテンツはより早くインデックスされ、より上位に表示されるようになるでしょう。
潜在顧客があるアプリをインストールしたり、話題にしたいと考えるまでには、ブランドとの接触が7回は必要である、そうアプリマーケターの中ではいわれています。ソーシャルシェアはより頻繁にあらゆる側面や角度から顧客にリーチできる素晴らしい方法です。したがって、アプリのトラフィック増加が主な目的であれば、ソーシャルメディアによるアプリマーケティングは非常に理にかなっているのです。
世界にはありとあらゆるソーシャルメディアプラットフォームが存在します。しかし、すべてのプラットフォームがあなたのアプリビジネスに適しているわけではありません。ターゲットにしたい国やオーディエンスによってどのソーシャルメディアチャネルがあなたのアプリマーケティング戦略に有益かどうかを選択する必要があります。よく知られているプラットフォームを紹介していきましょう。
「Facebook」はソーシャルネットワークの中で最も成功を収めており、月間アクティブユーザー数は約30億人です。アメリカのFacebookユーザーの15%は、商品を探したり、購入したりする目的で利用しています。Facebookは簡単にスケールしやすく、多くのボリュームを獲得することができるため、アプリマーケターにとって最適なソーシャルメディアチャネルです。しかし、オーガニックトラフィックがある一定のレベルまで到達した場合、Facebookはそれに気が付きます。すると、Facebook側は有料広告を利用してほしいからという理由だけで、アカウントを終了させる場合があるのです。InstagramもFacebookに所有されているので同じような事例が発生しています。それでもなお、モバイルアプリの広告を打つには素晴らしいプラットフォームであるといえるでしょう。
■Facebookにおけるビジネスプロフィールと広告の例
出典:Hily, Pleo on Facebook
「LinkedIn」はビジネス向けのソーシャルメディアですが、アプリマーケターに多くの機会を与えています。モバイルアプリのソーシャルメディアマーケティングを始める場合、他のソーシャルメディアチャネルと比較すると、LinkedInはユーザーに簡単にリーチできるのが特長です。また、コンテンツを自作している人はたった3%のため、口コミで拡散する可能性があります。魅力的なコンテンツを作成することで、ユーザーがシェアしてくれる可能性が広がるのです。
■LinkedInにおけるビジネスプロフィールと広告の例
出典:Banxy Bank, Canto on LinkedIn
月間検索回数が30億回の「YouTube」はGoogleに次いで世界で2番目に大きな検索エンジンです。YouTubeはGoogleに買収されたため、アプリを開発する企業はソーシャルメディア戦略にYouTubeを取り入れ、新作アプリが出るたびにYouTubeに動画をアップロードするとよいでしょう。動画をアップロードしてから最初の一時間で再生数を稼ぐことができれば、YouTubeにおける検索でより上位に表示されます。正しいキーワードを含めてさえいればいいのです。App Radar Toolを使えば適切なキーワードを簡単に見つけ出すことができます。正しいソーシャルメディア戦略によって、動画をアップロードしてから24時間後には成果が目に見えてくるでしょう。
■YouTubeにおけるブランドアカウントと広告の例
出典: Tinder, RAID on YouTube
アプリのソーシャルメディア運用について考えるとき、「Twitter」は常に良い選択肢になるでしょう。2021年7月に15周年を迎えたにもかかわらず、未だにランキング上位に食い込むパブリックネットワークです。Twitterによると、60%を超える中小企業のフォロワーがTwitter経由で何らかの商品を購入した経験があるそうです。さらに、このフォロワーの内93%が将来的にも商品を購入する意思があるとしています。これら3点だけでも、Twitterをアプリマーケティングとして考慮すべき理由になるでしょう。
■Twitterにおけるブランドプロフィールと広告の例
出典:Gopuff in Twitter
「Instagram」でのアプリマーケティングは、ブランドとのエンゲージメント率がFacebookの4倍もあることから、大きく成功する可能性があります。B2C製品、ライフスタイルブランド、アプリブランドの個性を表現する場としてInstagramは最適です。Instagramユーザーの81%は製品やサービス検索を理由に利用しています。したがって、一般的にInstagramはソーシャルメディアによるアプリマーケティングにおいて大きな可能性を秘めているのです。高価格のB2Bサービスでは多くの顧客を望めないかもしれませんが、できないわけではありません。
■Instagramにおけるビジネスプロフィールとフィード、ストーリーズにおける広告の例
出典:Tinder, Vacier and Crypto.com on Instagram
「TikTok」ユーザーの平均年齢は比較的低く、約60%がZ世代です。しかし、たとえターゲットオーディエンスの年齢が少し高かったとしても、TikTokマーケティングの影響力を過小評価してはいけません。このソーシャルメディアプラットフォームは驚異的なスピードで成長しています。アプリプロモーションにとって強力なマーケティングチャネルになる可能性があるのです。ある調査によると、全世界のTikTokユーザーの61%がこのプラットフォームで目にした商品を好んで購入すると回答しました。TikTokはコストを抑えながら多くのユーザーにリーチすることができます。他のソーシャルプラットフォームと比較すると、TikTokは強力なアプリブランドが少ない状態です。このプラットフォームに力を入れることで、大きなアドバンテージになるでしょう。
■TikTokにおける広告の例
@ulikecamera Ulike for YOU.
♬ nhạc nền - Ulike
出典:Ulike app on TikTok
「Snapchat」も強力なプラットフォームのひとつです。このプラットフォームはよりパーソナライズされたコンテンツを公開することができるため、顧客との信頼関係を築くにはうってつけです。Snapchatのビジネスアカウントでは広告のオーディエンスをフィルタリングすることができます。広告は全画面で表示され、ユーザーの60%以上が音声付きで再生するのです。そのため、ユーザーがあなたのアプリをインストールする可能性は2倍になります。Snapchatユーザーに関する調査によると、Snapchatユーザーの60%が衝動買いをする可能性があると回答したそうです。
■Snapchatにおけるビジネスプロフィールと広告の例
「Pinterest」はソーシャルメディアネットワークや検索エンジンのような機能を持つプラットフォームとしてコンスタントに成長しています。Pinterestの興味深い点は、ブランド名を含めない検索が97%を占めるという点です。これは新規アプリブランドにとって発見してもらうチャンスが多くあるということを意味します。同時に、もしソーシャルメディアマーケティングにおける主な目的がアプリページへのトラフィックの増加ならば、Pinterestは最適なプラットフォームであるといえるでしょう。Pinterestユーザーはアプリの詳細を知るために広告ピンをクリックする可能性が他のソーシャルメディアプラットフォームと比べて3倍も高いのです。したがって、オーガニックやペイドによるユーザー獲得のためにPinterestを利用することは、価値のあることだといえます。
■Pinterestにペイド広告とブランドプロフィール
出典:Kartne&Son and Piscart on Pinterest.
モバイルアプリのソーシャルメディアマーケティングにおいて、まず知っておくべきことは、アプリユーザーについてです。どんなユーザーにリーチしたいのか、彼らに何を見てもらいたいのか、そして彼らは何に興味を持っているのか。ユーザー心理をすでに理解しているかもしれませんが、実際ソーシャルメディア上で期待されていることやニーズは異なります。そのため、ソーシャルメディアマーケティングにおけるペルソナが役立つのです。
ソーシャルメディアによるアプリマーケティングは多くの時間を必要とします。どのプラットフォームがプロモーションするにあたって最も適切かを判断することはアプリマーケターの最も大きな仕事のひとつです。
ターゲットオーディエンスが主に利用しているソーシャルメディアプラットフォームは何か探し出しましょう。それと同時に、競合他社がどのプラットフォームを利用しているのか調べることも重要です。どのプラットフォームがあなたにとって最も価値があるのか判断する方法は数多くありますが、できる限りテストを重ねることを推奨します。様々なプラットフォームでいろいろなコンテンツをテストし、オーディエンスとのコミュニケーション方法を見つけ出しましょう。
■ソーシャルメディアプラットフォームにおけるデイリーアクティブユーザー
ソーシャルメディアを利用している人々はブランドアカウントの投稿頻度に慣れていきます。ソーシャルメディア戦略における一貫性はとても重要な要素です。様々なソーシャルプラットフォームの投稿頻度を事前に決めておきましょう。
投稿時間もソーシャルメディア戦略にとっては重要です。他のタイムゾーンに住むユーザーのことも考慮しなければいけません。同時に、オンライン率が最も高い時間帯も調べましょう。コンテンツカレンダーを作成し、投稿時間をスケジューリングすることで仕事を構造化できます。
コンテンツはもはや単なる戦術やチャネル、もしくはツールではありません。体験の一部なのです。ソーシャルメディアプラットフォームリストでも言及したように、B2Bに適したものもあれば、B2Cに適したものもあります。中にはよりビジネスに関連したトピックを扱うプラットフォームもあるのです。クリエイティビティを存分に発揮してアプリブランドの個性や哲学を示すこともできます。同じコンテンツを異なるプラットフォームに投稿し、様々なレイアウト、構造、形や声のトーンを駆使しながら異なる方法で行ってみて下さい。
ソーシャルメディアは販売プラットフォームではないことを忘れないでください。ユーザーの興味、見たいと思っているものに焦点を当てましょう。ソーシャルメディアによるアプリマーケティングは、なぜあなたのアプリがユニークなのか、なぜそれが必要なのかを示すための最適な方法です。投稿したコンテンツにユーザーが興味を持てば、アプリページをチェックしてくれるでしょう。常にアプリストアのページを最適化し、ファネルのラストステージで潜在ユーザーを逃さないようにしてください。
あなたのコンテンツをフォロワーはどのように受け取り反応しているのか知るために、すべてのソーシャルネットワークを分析し、インサイトを利用します。これはモバイルアプリのソーシャルメディアマーケティングには欠かせません。定期的に数値をチェックしてください。そこから得られる情報によって、計画を調整するのです。数値が良いときは計画を変更せず、数値が悪いときは戦略全体を変更しましょう。数値が低かったからといってコンテンツの質が悪いというわけではありません。マーケティング戦略がうまくいっていないと言及する必要もないのです。投稿が適切なオーディエンスに届いていない場合もあります。人々が何を検索しているのか予測し、そこにキーワードを合わせていきましょう。そうすると、あなたのコンテンツを気に入ってくれた人が見つけてくれます。同時に、ソーシャルネットワーク上のフォロワーに耳を傾けることで、アプリストアページ内で使用するべきキーワードを見つけることができます。
■Google Play ストアのソーシャルメディアカテゴリにおけるダウンロードトレンド
出典:Source: App Radar ASO Tool
オーガニックソーシャルはソーシャルメディアプラットフォームがすべてのユーザーに提供している無料コンテンツです。これらの投稿、ストーリー、写真や動画に対して一切のお金を支払う必要はありません。誰がどのくらいあなたのコンテンツを閲覧するかはソーシャルのアルゴリズム次第です。これはモバイルアプリのソーシャルメディアマーケティングの中でも最も難しい面のひとつです。
しかしながら、オーガニックソーシャルはソーシャルメディアマーケティングにおいて重要な役割を果たします。主な役目は顧客とのコミュニケーションと関係構築です。あなたの投稿を見るのはあなたのフォロワー、フォロワーのフォロワー、もしくはあなたがつけたハッシュタグをフォローしているユーザーだということを覚えておいてください。ある一定のレベルまではオーガニックソーシャルはとても有効です。しかし、もし新規ユーザーやフォロワー獲得に焦点を当てるのなら、ソーシャルメディアアプリ戦略に有料広告を取り入れなければいけません。
有料広告を打つ際は、ソーシャルプラットフォームに広告を掲載することで達成できる予算と明確な目標が必要です。アプリマーケターは、有料広告を利用して誰にリーチしたいのか管理することができます。同時に、どんなコンテンツでユーザーにリーチしたいのか把握していなければいけません。
オーガニック広告は一度投稿すればあなたが削除しない限り掲載し続けますが、有料広告は支払いを停止するとすぐに削除されてしまいます。ソーシャルメディアマーケティングにおいて有料広告は、売り込みやアプリをプロモーションするためにあるのです。もちろんフォロワーや顧客、ブランド認知度やアプリのダウンロード数を稼ぐのにも使えます。
モバイルアプリをソーシャルメディアマーケティングによって最大限にプロモーションしたいのなら、両方のメソッドを活用すべきです。オーガニックと有料広告、両者を取り入れることがソーシャルメディアによるアプリマーケティング戦略において最良の結果を生み出します。
モバイルアプリを成長させるためのソーシャルメディア活用方法についてもっと読む
モバイルアプリのためのソーシャルメディアマーケティングに価値はあるでしょうか?間違いなくあります。
アプリのためのソーシャルメディア戦略を成功させるためにも以下のことを忘れないようにしましょう。
ソーシャルメディアによるアプリマーケティングの力と各ソーシャルメディアプラットフォームの違いがよりわかったところで、すぐに行動に移しましょう。ソーシャルメディアを利用したアプリマーケティング戦略において、紹介した内容やヒントを利用すれば、より多くのユーザー獲得やダウンロード数の増加を見込めるでしょう。
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