シンプルな機能性とユーザー目線重視のコミュニケーションで、日常に溶け込むアプリを提供【BitWalk・井手悠仁さん】

Repro Journal編集部
Repro Journal編集部
2026.02.05
シンプルな機能性とユーザー目線重視のコミュニケーションで、日常に溶け込むアプリを提供【BitWalk・井手悠仁さん】

目次

連続インタビュー「Marketers' Café:成功へのステップと発見」。Webサイトやアプリを活用してビジネスをグロースさせるため、日々、マーケティング活動に奮闘する現場のマーケターの生の声をお届けします。今回は歩数に応じてビットコインを貯められるM2E(Move to Earn)アプリ「BitWalk(ビットウォーク)」を開発・運営する株式会社Paddle 代表取締役CEOの井手悠仁さんにお話をうかがいました。

Service-
「歩くとビットコインが貯まる」シンプルなコンセプトで急成長

app毎日歩くだけでビットコインと交換ができる独自ポイント「ビットコインp」が貯まるM2Eアプリ「BitWalk(ビットウォーク)」
iOSAndroid

――まずは「BitWalk」について簡単にご説明いただけますでしょうか?

BitWalkは、歩数に応じて「ビットコインp」(※実際にビットコインと交換ができるPaddleの独自ポイント)が貯まる、いわゆるM2Eアプリです。

M2Eの還元物はサービスによって様々で、ギフト券や電子マネーなどを扱うものもあります。BitWalkは、その中でもあえて暗号資産を選びました。背景にあるのは、当社がビジョンにしている「お金の選択肢を増やす」という考え方です。投資や資産運用は、元手やリスクを考えると最初の一歩がなかなか踏み出しづらいものですよね。だからこそ、まずはゲーム感覚で楽しめるアプリによって資産形成について考えるきっかけを作りたいと思っていました。ギフト券やポイントは価値が固定なので、「貯めて、使う」で体験が完結しやすい。一方でビットコインは価格が変動する分、ユーザーは日々のニュースや相場を自然と意識するようになります。結果として、日常の中で資産運用に触れてもらえるのではないか、と考え立ち上げたのがBitWalkです。

ありがたいことに、「歩けば貯まる」というコンセプトのわかりやすさからご好評をいただき、2025年現在、毎日十数万人のユーザーに利用していただいています。

——ポイント付与の条件としてさまざまな選択肢が考えられると思いますが、「歩く」という動作に着目した背景をお聞かせください。

ユーザーが能動的に「何かをしなくちゃ」と構えなくても、日常生活の延長で暗号資産に触れられる設計にしたかったんです。

BitWalkよりも前に始めた「Bit Start」というアプリでは、アンケートに答えたり買い物をしたりと、ある程度能動的な行動の中でポイントが貯まる設計でした。ただ、熱心に活用してくださるユーザーがいる一方で、ポイントを貯めるための行動が負担に感じられて、途中で離脱するユーザーも少なくないことが気になっていて。 そこで、もっと手軽に始められるサービスを提供したいという考えから、BitWalkが生まれました。

Mission-
収益だけでなく、日本人の金融リテラシー向上に貢献したい

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――井手さんご自身のミッションについて教えてください。

事業を成長させることはもちろんですが、先ほどもお話ししたとおり、「ユーザーが資産運用に触れるきっかけ」を増やしたいという思いが強いんです。僕自身、昔から株などの資産運用が好きで、起業資金も投資で貯めた経験があります。一方で、世の中には「投資に興味はあるけど難しそう」で止まってしまう人が多い。それがもったいないなと思っていて。

こうした考えもあって、BitWalkでは日常の中で資産運用に親しむ体験づくりを最優先しています。極端に言えば、ユーザーがいずれBitWalkを使わなくなったとしても、自分で資産運用できるようになれば、それが理想です。実際に、投資に興味を持つきっかけになるような機能は意識的に入れています。

――例えば、どんな機能がそれにあたるのでしょうか?

代表的なのは「価格予測機能」ですね。翌日のビットコインの価格が上がるか下がるかを投票する、ゲームのような機能です。ビットコインの価格の変動を日々チェックする習慣につながればと思って実装しました。

「昨日まで100円だった価格が110円になっているのはなぜだろう」と理由を調べているうちに世界情勢について理解が深まる。そんな具合で、資産運用を通して知識が広がる楽しさを体験していただけたら……と考えています。正直なところ、機能単体での収支は赤字に近いのですが(笑)、次の日に結果がわかるという性質上、アプリを開く動機付けとしても機能しています。

――現在、BitWalkを含めたアプリ事業の中で井手さんはどのような役割を担っているのでしょうか。

少し前までは、企画もマーケも私が自分で見ていたのですが、事業が大きくなってきたこともあって採用を進めました。現在は、経験が豊富な社員に広告出稿や集客などの実務を任せ、私は新規プロダクトの企画やマーケティング戦略全体の設計に注力しています。暗号資産は海外にも展開できるので、国ごとの事業戦略を考えることも増えましたね。

Motto-
機能をむやみに増やさず、快適に使えるUXを重視

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――BitWalkにおけるユーザーとのコミュニケーションで重視していることはありますか?

機能はむやみに増やさず、シンプルでわかりやすいアプリにすることです。

実は、BitWalkについて「なぜ、もともとあったBit Startへの機能追加ではなく、新しいアプリを作ったのですか?」と聞かれることがあるんです。確かにBit StartにM2Eの要素を持たせることもできますが、機能が増えるほど、ユーザーが触る範囲が分散し、各機能の利用率が下がりやすいんですよね。それに、広告で伝えるメッセージもぼやけがちになります。「何のアプリなのか」が一言で伝わる状態を作りたかったので、BitWalkとして切り出しました。

――「歩くだけで暗号資産が貯まる」というシンプルなコンセプトだからこそ、ユーザーに価値を伝えやすいのですね。

そうですね。リリース当初は極限まで削ぎ落した設計で、ベンチャーキャピタルの方から「これデモですよね?」と笑われたくらいです。でも、そのシンプルさが逆に響いたのか、初動の時点で多くのユーザーに登録いただきました。Bit Startにも当時から多くのユーザーがいたのですが、リリースから1~2カ月くらいでBitWalkのDAUが上回りましたね。

――ユーザーに長く使ってもらうために意識していることはありますか?

アプリ内で何かサービスを訴求したり行動を促したりするときも、まずはユーザーの快適な体験を優先することです。

例えば、口座開設によるアフィリエイトはマネタイズ上重要であり、強く頻繁に訴求すれば短期的には売り上げが上がるかもしれません。でも、それで体験が崩れて離脱されると意味がない。目先の利益よりも、日常のなかで気持ちよく使い続けてもらえることを大事にしています。

Marketing-
ユーザーの健康に配慮したキャンペーンが好評。海外展開ではニーズの把握に奮闘中

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――マーケティング施策やユーザーとのコミュニケーションで、「これは成功だったな」といえる取り組みがあれば教えてください。

ひとつは、2025年の夏にやった熱中症対策のキャンペーンですね。

暑い時期に、無理に歩かせるようなことは避けたく、もともと500歩で1スタンプ貯まるようにしていたところ、猛暑の期間は250歩で1スタンプ貯まる仕組みに変えました。ユーザーの皆さんにも喜んでいただき、満足度向上につながりました。

※BitWalkでは250歩ごとにスタンプが得られ、このスタンプを消費することでビットコインpが得られる

――“体験を優先する”というMottoにもつながる話ですね。ほかにも最近の取り組みで言うといかがでしょう?

プッシュ通知の許諾を取るタイミングを変えたのも大きかったです。

以前は、ユーザーが一定の歩数を歩いたタイミングで許諾を取るメッセージを送っていました。ただ、それだとそもそもそこまで到達していない人に届きません。そこで、送信のタイミングをオンボーディング直後に変更したところ、許諾率が1.5倍に向上し、新規ユーザーの翌日リテンション率向上にもつながりました。許諾について聞くユーザーの母数を増やせたうえに、アプリへのモチベーションが高い時点で訴求するのが正解だったと分析しています。

――ありがとうございます。逆にうまくいかなかった施策や今悩んでいることはありますか。

海外、特にアメリカのユーザーのエンゲージメント向上は難しいですね。日本ほどポイ活の文化が浸透していないのか、もしくは車社会で歩く人が少ないのかなど、いろいろ仮説を立てながら探っているところです。

――国内でも地域によっては車移動で生活する方が多いですが、車社会のユーザーに合わせた機能などは検討していますか。

実際、他社のM2Eアプリだと、車移動にも対応できるように移動距離で測るプロダクトもあります。ですが、弱点として位置情報取得が必要でバッテリー消耗が早くなりがちなので、BitWalkは今のところ歩数に絞っています。

Input-
アプリストアのランキングを眺めるのは学生時代からの習慣。トレンドを追ってアイデアにつなげる

4227

――井手さんは普段、どのような方法で情報収集を行っているのでしょうか。

学生時代からの習慣なのですが、アプリストアのランキングはずっと見ています。どんなアプリが伸びているのか、逆に何が落ちているのか、ざっと眺めるだけでもいろいろなことが見えてきます。学生だった当時はExcelに手打ちで1位から300位まで書き出した一覧を見て、「これなら自分でも作れそうだな」とか「この動きは面白いな」とか考えていましたね。

――暗号資産のような領域だと、情報のキャッチアップも大変そうですね。

そうですね。暗号資産まわりは法整備の動きも速いので、国内外の暗号資産メディアのほか、海外取引所のCEOのXでの発信を追ったりして、できるだけ最新情報に触れるようにしています。

ほかには生成AI関連の情報も、技術の進化が速く追いつききれてはいないのですが、重要な情報はインプットするようにしていますね。

――日々多くの情報をインプットする中で、何か新しいアイデアが生まれていれば教えてください。

現状、明確なアイデアはないのですが、BitWalkとしてはビジネス面の手応えが出てきたので、次はミッションであるユーザーの金融リテラシー向上に寄与する施策をもっと打っていきたいです。

それとは別に、子供の金融リテラシー向上につながるサービスも、いつか形にできないかなと考えています。マネタイズがなかなか難しいとは思いますが、良い方法を考えて挑戦したいですね。

【会社概要】

【サービス情報】

  • お金に関する情報メディアfincle
  • 元手ゼロ、リスクゼロでビットコインが手に入るサービスBit Start
  • 毎日歩いた歩数に応じてビットコインが手に入るサービスBitWalk
  • 毎日歩いた歩数に応じてリップルが手に入るサービスXRPWalk
  • 毎日歩いた歩数に応じてドージコインが手に入るサービスDogeWalk

【お知らせ】

Paddleでは幅広い職種で一緒に働くメンバーを募集しております。
Paddleで働くことに興味がある方は、いつでもお気軽に info@paddle-inc.jp もしくは公式サイトのお問い合わせフォームからご連絡ください。

※本記事は2025年11月21日時点の情報です。掲載企業の都合により、紹介されている機能やサービスの提供が終了している場合があります。あらかじめご了承ください。

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