カスタマーチャーンとは?言葉の意味と計測の重要性・メリット

Repro Journal編集部
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2023.05.03
カスタマーチャーンとは?言葉の意味と計測の重要性・メリット

目次

カスタマーチャーンとは

カスタマーチャーンとは一定期間に離脱してしまったユーザーや、有料会員から無料会員にダウングレードしてしまったユーザーのことです。

チャーンにはユーザー数をベースにしたチャーンではなく、収益をベースにした「レベニューチャーン」もありますが、通常はチャーンというとカスタマーチャーンを表します。

なお、アプリにおけるカスタマーチャーンは「アプリをアンインストールしてしまったユーザー」や「アプリを一定期間起動していないユーザー」などを指します。チャーンレート(解約率)とはユーザーの解約率や離脱率を表す指標です。

カスタマーチャーンレートの計算方法

アプリを使っているユーザーのチャーンレート(離脱率)は以下の計算式で算出することができます。

カスタマーチャーンレート = 一定期間の合計チャーン数 ÷ 計測期間初日のユーザー数

例えば、4月1日時点でアクティブユーザー数が1,000人のアプリがあり、4月中にアプリを使わなくなったユーザーが100人いた場合のカスタマーチャーンレートは下記のように算出できます。

カスタマーチャーンレート = 100 ÷ 1,000 = 10%

なお、上記の計算式は汎用的なものであり、月初のユーザー数や新規獲得ユーザー数が月によって大きく変わるアプリのチャーンレートの計算には向いていません。より正確なチャーンレートの計算方法については「実は間違い?正しいチャーンレートを計算してユーザーの定着に役立てよう!」の記事もご覧ください。

ユーザーのチャーンレートを把握するメリット

ユーザーのチャーンレートを把握すると下記のようなメリットがあります。しっかりと理解しておきましょう。

【メリット1】アプリがユーザーに継続して使われているか把握することができる

アプリの初回利用後からの離脱率を見ることで、ユーザーがどれくらいアプリを使い続けているか把握することができます。また、継続率アップを目的としたアプリの改修を行う際、改修前後のチャーンレートを比較することで改修の効果検証をすることができます。

【メリット2】ユーザーがアプリを利用する平均期間を算出し、ユーザー獲得にかけるコスト(CPA)を決めることができる

ユーザーのチャーンレートがわかると、下記の計算式でユーザーがアプリを継続して使ってくれる期間を算出することができます。

ユーザーの平均継続期間 = 1 ÷ ユーザーのチャーンレート

例えば、毎月のユーザーのチャーンレートが5%のアプリの場合、ユーザーがアプリを使う平均継続期間は

ユーザーの平均継続期間 = 1 ÷ 0.05 = 20

となり、平均的なユーザーは2カ月の間アプリを利用することになります。1カ月における1ユーザーあたりの平均収益(月次ARPU)が1,000円だった場合、このアプリのLTV(顧客生涯価値)は以下の計算式で算出できます。

LTV = ARPU x ユーザーの平均継続期間 = 1,000 × 20 = 20,000円

LTVが20,000円なので、「アプリのCPA(ユーザーひとり当たりの獲得費用)は少なくとも20,000円以下に抑えよう」と判断することができるわけです。

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